少し気が早いのですが、今年の冬にはインフルエンザはどれくらい流行するのでしょうか。
厚生労働省の予防接種に関する検討会は小児のインフルエンザワクチン接種について「有効性には限界がある」として、これまで通り任意接種とする方針を決めました。小児接種については日本小児科学会が「1歳以上6歳未満では有効率20-30%であることを説明し、接種の推奨を」とする見解をまとめており、検討会も有効性や安全性を説明の上、希望者に接種するよう指摘しました。高齢者も従来と同じく、65歳以上と心臓や呼吸器などに重い病気がある60-64歳の希望者に国や自治体が接種を勧奨する定期接種を続ける方針です。検討会は有効性、安全性の高いワクチンの開発も求めています。
小児に対するインフルエンザワクチンの有効率はたった20-30%!と驚かれた方も多いと思います。こういう場合常に問題になるのは次の2つです。1つは、有効率と副作用の問題。2つめは経済的効果の問題です。例えば有効率が20%で副作用による死亡率が10万人に1人の場合だったらこの接種を続けるべきなのでしょうか。10万人に1人とはいえ死亡した子供にとっては接種をしなければ死亡しなかったという事になりますし、逆に接種が有効でインフルエンザで死亡するのを接種で免れた子供もいることになります。とても悩ましいところです。2つめの経済的効果の点では、接種を公費で行った場合にかかる費用と接種によってインフルエンザが軽症ですむ事による医療費の抑制効果のバランスです。これも非常に対応に苦慮するところでしょう。
厚生労働省の予防接種に関する検討会は小児のインフルエンザワクチン接種について「有効性には限界がある」として、これまで通り任意接種とする方針を決めました。小児接種については日本小児科学会が「1歳以上6歳未満では有効率20-30%であることを説明し、接種の推奨を」とする見解をまとめており、検討会も有効性や安全性を説明の上、希望者に接種するよう指摘しました。高齢者も従来と同じく、65歳以上と心臓や呼吸器などに重い病気がある60-64歳の希望者に国や自治体が接種を勧奨する定期接種を続ける方針です。検討会は有効性、安全性の高いワクチンの開発も求めています。
小児に対するインフルエンザワクチンの有効率はたった20-30%!と驚かれた方も多いと思います。こういう場合常に問題になるのは次の2つです。1つは、有効率と副作用の問題。2つめは経済的効果の問題です。例えば有効率が20%で副作用による死亡率が10万人に1人の場合だったらこの接種を続けるべきなのでしょうか。10万人に1人とはいえ死亡した子供にとっては接種をしなければ死亡しなかったという事になりますし、逆に接種が有効でインフルエンザで死亡するのを接種で免れた子供もいることになります。とても悩ましいところです。2つめの経済的効果の点では、接種を公費で行った場合にかかる費用と接種によってインフルエンザが軽症ですむ事による医療費の抑制効果のバランスです。これも非常に対応に苦慮するところでしょう。