橡の木の下で

俳句と共に

第7回 「橡の芽投句欄」 選後鑑賞

2017-07-12 18:56:15 | 小・中学生の俳句募集

選後鑑賞    亜紀子

一席   岐阜 中一 豊田椎乃     

赤げらの大工いそがし山笑う

 きつつき(赤げら)の大工は楽しい発想。耳を澄ましてよく聞いていますね。山笑うという春の季語もうまく使われました。

 

二席   東京 小六  鳥越大暉       

春風が木の葉をゆらしささやいた

 柔らかな緑の木の葉。かすかな風の音。目と耳をはたらかせて、やさしい春の日のようすが描かれました。

 

三席   岐阜 中三  豊田風露

渋滞の車窓間近に藤の花

 ゴールデンウイークの一コマでしょうか。山間の行楽地。抜け道もなくのろのろ運転。手のとどきそうなところに紫の山藤。満開のさまが目に見えます。

 

佳 作

春時雨ぽつんと音が聴こえるよ  富 岡 小五 新井原唯李

見るたびにぐんぐんのびるチューリップ  東 京 小三 厚地美彩子

ふじの花通る人みな頭下げ  久留米 小六 大野 慈峰

卒業し証書とひとひら持ち歩む  富 岡 小六 市川 雅也

卒業式涙の写真に桜ちる  富 岡 小六 馬場 千寿

入 選

高瀬小この六年間ありがとう  富 岡 小六 佐藤  匠

卒業前いろんな気持ちがこみあがる  富 岡 小六 石井 海由

ランドセルいままでありがと6年間  富 岡 小六 小金澤一心

卒業式静かに泣いた桜の下で  富 岡 小六 長日部琴音

ランドセルいっしょにみてきたこの六年   富 岡 小六 大橋 怜斗

悲しいなこれで校舎も見おさめだ  富 岡 小六 神宮 涼佑

入学だ新しい道歩み出す  富 岡 小六 小実 和真

6年間過した日々を思いだす  富 岡 小六 成田 朋哉

ランドセル卒業したらしょえないよ  富 岡 小六 臼田 丈彦

思い出の校舎の前ではいチーズ  富 岡 小六 岩井 勇真

六年間最後の返事元気よく  富 岡 小六 新井 玲温

こたつの中だいらんとうでフルボッコ  富 岡 小五 茂木  大

はねつきで負けてくやしい顔にすみ  富 岡 小五 工藤亜莉紗

年賀状心をこめてありがとう  富 岡 小五 関口 采音

年賀状一文字一文字心をこめて  富 岡 小五 津金 花奈

春休みつぎのクラスが楽しみだ  富 岡 小五 山崎  歩

新学期笑顔と桜さいている  富 岡 小五 猿谷 柑太

春休み六年生への準備する  富 岡 小五 櫻井 遥斗

さくらちるじめんいっぱいまんかいだ   富 岡 小五 赤尾 陽菜

桜咲き風がふくたび花みだれ  富 岡 小五 植松 尊匡

桜散り卒業入学いそがしい  富 岡 小五 桜井 楓華

桜まう新入生をお出むかえ  富 岡 小五 今井 大貴

しんがっき六年きょうからがんばるぞ   富 岡 小五 桐生 涼矢

6年生ドキドキワクワクとまらない  富 岡 小五 萩原さくら

なのはなのおいしいきせつやってきた   東 京 小一 吉藤 心菜

まんかいの桜や草木わらってる  横須賀 小二 鈴木なのは

春の夜に想われにきびの乙女かな  東 京 中二 榑松はる香

およぎゆく赤白黄いろ金ぎょつり  東 京 小二 榑松すず香

しゃぼん玉空までいくかなたのしみ  だ 東 京 小三 鳥越 晴椛


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草稿07/12

2017-07-12 08:08:56 | 一日一句

百合ひとむらまだきの雨に素直なり  亜紀子


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