橡の木の下で

俳句と共に

草稿11/15

2009-11-15 09:59:38 | 一日一句
諦念はまた再生か冬木の芽
沈黙といふ真実や冬木立
             亜紀子

葉を落とし
冴えた青空の下
ひとり立つ木

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草稿11/14

2009-11-14 09:58:42 | 一日一句
郷愁といふ綿虫のとぶ日なり  亜紀子

綿虫、大綿、雪蛍
もうすぐそこに冬が来る

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草稿11/13

2009-11-13 11:59:23 | 一日一句
霜月の句種なき夜の麺麭醸す  亜紀子

夜ごと夜ごと
蔦の葉の壁を落ちゆく音

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草稿11/12

2009-11-12 10:10:31 | 一日一句
家蔦の枯れて肌身をさらしをり 
蕪料理テレビで見きとひとわたり 
                亜紀子

枯れ葉、寒風、かぶら、重ね着
冬の頭韻

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草稿11/11

2009-11-11 08:39:41 | 一日一句
道普請日がな高きも音の澄みて  亜紀子

物の音澄む
街の音さえ澄み渡る日
車もビルも何もない先人の暮らしでは
音の澄み具合はいかばかりであったろうか

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