菜の花の瀬をいくつ越ゆ京都線
尻太し天王山のたかんなは
樟落葉焦げて油の始祖神社
三つの川合うて老鴬鳴き交へる
頬白の恋のしくじりついと発つ
頬白の地鳴きは小さき鈴の音
選民のやうに菜の花堤行く
亜紀子
フォロー中フォローするフォローする