橡の木の下で

俳句と共に

第23回「橡の芽投句欄」選後鑑賞

2021-07-02 13:03:21 | 小・中学生の俳句募集
第二十三回「の芽投句欄」選後鑑賞  亜紀子  

一席    
     東京 小三 吉藤蒼一郎

たいようがせかいをてらすあたたかい

 さむいふゆのあとに、はるがくる。おひさまのひかりはほんとうにうれしい。コロナでこどももおとなもこまっているいま、このはいくでこころがげんきになりました。

二席    
     久留米 小二 大野みずき

おべんとうさくらひらひらおちてきた
 
 おかあさんのつくってくれたおべんとう、だいすきなおかず。ひらひらまいおちるピンクのさくらのはなびら。とてもやさしいきもちになりました。

三席
     岐阜 中二 川崎愛心 

風鈴が鳴りひびくころ寝おちする
 
 暑かった一日が終わり、夜風が出てくる頃ようやく夢の世界へ。風鈴の音がいかにも心地よい。

秀逸 
     横浜 5歳 吉藤康太郎
さっかーでいってんいれたはるのそら

     吉岡 中二 五十嵐穂香
初蝶のゆく先追えば新学期

     岐阜 中二 天池朱花
ぴっぴっぴとなりの田んぼ田植えした

     岐阜 中一 櫻井大也
春風がぼくの背中をおすようだ

     吉岡 中一 橋爪一平  
道ばたの土筆小さな背比べ

     岐阜 中一 中山竜鳳
ヒマワリが列を揃えて日の出待ち

     岐阜 中一 大久保馨
うぐいすの鳴き声ひびくグラウンド

     岐阜 中二 神谷祐香
水たまり入道雲のかげうつる

     岐阜 中二 長尾寧音
風が吹き麦藁帽子木の上に

佳作   

     前橋 小五 真藤桃亜
春になりピンクきいろのグラデーション

     前橋 小一 真藤梨亜
一ねんせいはじめてあるくぼうけんだ

     前橋 小二 品川麻実
モンシロチョウにげ足早いかけっこだ

     大津 小四 髙橋朝海
初雪だお外がとてもさわがしい

    四日市 小五 榊史帆
マスつりはえさだけとられにげられる

    名古屋 中二 水野結雅
炎天や亀の甲羅に砂の跡

    東京 五歳  吉藤涼真
みずくさのよこにかくれたヤゴすくう

    東京 小五 吉藤心菜
裏門でいつも待ってる藤の花

    岐阜 中一 堀井咲来
体育後は麦茶目掛けてよーいどん

    岐阜 中一 馬場翔
暑くなり川を見るたび飛びこみたい

    岐阜 中一 栗本愛佳
五月なり外へ出ると日影あり

    岐阜 中一 佐伯衣緒里
セミの声朝のアラームおはようだ

    岐阜 中二 園川歌音
好きだよな冬の雪より残雪が

    岐阜 中二 岩井貫太
すいか割り自信満々石割った

    岐阜 中二 加藤綺理
ひだりみぎ指示にしたがうすいかわり

    岐阜 中二 佐伯和真
スイカ食べ口の周りは真赤赤
 
    岐阜 中二 長谷川時人
朝早く鳥の囀り耳残る

    岐阜 中一 佐伯颯太
セミが鳴く夏が始まる大合唱

    岐阜 中一 加藤葵衣
すいか割りみんなの仲が深まった

    岐阜 中一 山下華嘉
日焼けしたあれだけ注意してたのに

    岐阜 中一 松岡陽向
夏の木で水分補給虫たちが

    岐阜 中一 端無俐乙
入学式桜満開きんちょうする

    岐阜 中一 荒川梨夏
田植え時期急に現わる蛙たち

    岐阜 中一 木下真心
腹すかせ鳴いて親待つ燕の子

    岐阜 中一 福井心満
コロナかで見に行けるかな夜光虫



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草稿07/02

2021-07-02 08:26:42 | 一日一句
グラウンド梅雨一枚のににはたづみ  亜紀子

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