橡の木の下で

俳句と共に

草稿11/05

2015-11-05 04:30:06 | 一日一句

手つかずの桜紅葉の掃かれゆく

満ち足りし薔薇の朽ちゆく秋日差し

さわやかや奏楽堂に鳩あげて

つと動く青鷺に秋動きける

園広し欅もみぢが空掃いて

像なき座菌をよろふ老い桜

一陣の風蓮池の枯誘ふ

蓮の実の枯れつつ首を持ちこたふ

でこぼこの榠樝のランプ小鳥来る

水澄むや明治をしのぶ噴水塔

そこここに合唱湧くや秋の園

亜紀子