橡の木の下で

俳句と共に

草稿07/07

2014-07-07 08:09:17 | 一日一句

老鴬や葦間の舟のみをひとつ

櫓をつらね青き葦間へ消えゆけり

青葦に風湧き低き安土山

青葦原ときに嘆きの風湧けり

葦の辺にかけつぱなしの鰻罠

青鷺に青葦屏風広かりき

青葦の間の住吉の神小さき

よしきりの葦穂の巣なり軽かりき

歌ふのみならぬ行々子の巣を見たり

梅雨晴れの楊の葉うら輝ける

鷺と人青田に散りて背をかがむ

田草取り畦刈りそろひ日曜日

水無月の近江は緑濃き国ぞ

亜紀子

 

 


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