鮎釣に八月の山迫りをり
蜻蛉の夕日まみれの盆の川
手入よき峡の畑やおしよろ花
洞の巣に蜂の戻りて月ともる
夜念仏待つ間ひぐらし鳴きつのり
田かはづが鉦の間に鳴く夜念仏
畦照らす燭をたよりに風涼し
盆の闇笠に凝りをり夜念仏
念仏の果てて夜蝉の声もらす
山かひの古き踊に月ひとつ
ひと曲がり山路に消えし踊唄
亜紀子
鮎釣に八月の山迫りをり
蜻蛉の夕日まみれの盆の川
手入よき峡の畑やおしよろ花
洞の巣に蜂の戻りて月ともる
夜念仏待つ間ひぐらし鳴きつのり
田かはづが鉦の間に鳴く夜念仏
畦照らす燭をたよりに風涼し
盆の闇笠に凝りをり夜念仏
念仏の果てて夜蝉の声もらす
山かひの古き踊に月ひとつ
ひと曲がり山路に消えし踊唄
亜紀子