橡の木の下で

俳句と共に

草稿08/16

2013-08-16 11:24:15 | 一日一句

鮎釣に八月の山迫りをり

蜻蛉の夕日まみれの盆の川

手入よき峡の畑やおしよろ花

洞の巣に蜂の戻りて月ともる

夜念仏待つ間ひぐらし鳴きつのり

田かはづが鉦の間に鳴く夜念仏

畦照らす燭をたよりに風涼し

盆の闇笠に凝りをり夜念仏

念仏の果てて夜蝉の声もらす

山かひの古き踊に月ひとつ

ひと曲がり山路に消えし踊唄

亜紀子


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