橡の木の下で

俳句と共に

草稿06/20

2013-06-20 09:47:47 | 一日一句

青田波分けて鉄路の伊勢詣

五十鈴川合歓の初花かげ浸し 

架け替えし橋もやや古るかじか笛

五十鈴川赤芽がしはの花匂ふ

丈伸びて菖蒲展示も仕舞ひなり

神楽殿垂れも菖蒲も紫紺なる

樹々にこそ神宿りをる梅雨の宮

御とばりのめくれ青啄木鳥声ひとつ

三光鳥歌尻一つ残し消ゆ

手ごね鮓簾戸もはなちて風入るる

遷宮の檜の香ごもりに梅雨の森