橡の木の下で

俳句と共に

草稿02/10

2012-02-10 10:05:40 | 一日一句

萌えそめし緑ひた食む孕み鹿

孕み鹿座り胼胝見せ立ち上がる

浚ひをる川に水飲む孕み鹿

凍てゆるぶ神の鹿とて人馴れて

立雛を飾る軒あり民郎忌

如月の奈良商店街うす明り

照り陰る猿沢池の鳰の恋

業平の逢瀬の原や梅固く

冬木の芽小社に坐す手力男

柄長来て珈琲香る奈良ホテル

妻恋の鹿の一声浮御堂 

亜紀子


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