なかなか釣りに行けない

なかなか実釣出来ず、稀の釣行を夢見て、机上の空論を重ねる備忘録です。

てらとこ(20131130) 予備調査釣行

2013年11月30日 22時16分15秒 | 実釣
てらとこ(20131130) 予備調査釣行

午後からてらとこへ。
今日の午後は地元少年ルアー釣り師(小4)と同席。
クランクベイトであっという間に10匹釣り上げる。

こちらはウェットフライの実践研究。

背景:前述。

目的:止水の管釣りにおけるフォール&ジャークとバイブリトリーブ釣法の有用性を検討する。

方法:
 ラインシステムは下記。
1.SH#10/11i(インタミ) 2m(イオ)、fastsinkingポリリーダー3feet、0.8号(5X)ティペット1feet
2.22lbモノフィラメント、fastsinkingポリリーダー3feet、0.8号(5X)ティペット1feet
 ウェットフライは下記。
A) 軽い鈎(自作リーチ、MSC、マエストロ製スーパーオクトパス、フロート付きトラウトガム)
B) 重い鈎(ショット1号、3号と簡易短冊トラウトガム淡色、マエストロ製Gランナー)
 上記システムで下記の項目を検討する。
I) フォール&ジャークで間隔を1-5秒で比べる
II) リトリーブ時のバイブ有無で効果を比べる
III) リトリーブのテンションを比べる(ライン重量かロッド操作か)

結果:
1-A-I
着水直後のテイクあり、しかし繰り返すと魚影消失、フォール中のテイクの頻度は低い。
サイトフィッシングを追加した結果、フォールは非常に遅く、マスはタッチすらしてこないことが分かった。
1-A-II
リトリーブへのバイブ追加でテイク多発。バイブを入れるためリトリーブは減速した。
1-A-III
リトリーブテンションは、ロッドティップで引く場合、ラインジャークで引く場合そしてラインの重みのみのテンションの3者を比較、ライン自重量によるテンションを使った遅いリトリーブが最も釣れた。
1-B-I
フォール中のテイク多発。これは繰り返してもほぼ同じだった。特に淡色トラウトガムを最もテイクした。マスが水面に群れている場合は2秒でのジャークで重みを感じる事が出来た(フックセット)。マスが水面に群れていない場合は5秒カウントでのジャークでフックセット出来た。これはA(軽い鈎)では得られなかった。
1-B-II
着水、フォール&ジャーク、その後にバイブリトリーブ、それからフォール、2秒後ジャーク、これでフックセットできる頻度が高かった。
1-B-III
鈎の重さのため沈降速度が速く、テンションはロッドティップを用いることが高く、充分には比較出来なかった、が、バイブはやや速いリトリーブで効果が有るように感じられた。
2-B-I
1-B-Iとほぼ同じ。ただ、フォール&ジャークのタイミングはラインシステム1よりもバリエーションを多彩に出来た。
2-B-II
1-B-IIとほぼ同じ。
2-B-III
1-B-IIIとほぼ同じ。
しかし、システム2は超軽量で水面へのインパクトがより小さく、繰り返すキャストでより長くテイクした。

考察:
ラインシステム1と鈎Aでは、鈎の沈降速度が遅いのが特徴だが、マスのテイクの頻度は明らかに低下した。
また、鈎の遅い沈下速度はマスのテイクを促進せず、フライフックのイミテーションそのものがテイクを左右する可能性が強く示唆された(結果1-A-I)。
一方、バイブレーションを追加しリトリーブでは、より遅い速度が有効だった。
鈎Bでは、フォールにマスはよく反応し、ジャークは非常に有効だった。
ただ、フライパターンがテイクからフックセットまでの全てに影響したことから、管釣りとはいえ、フライ鈎の選択は非常に重要であることが分かった。
SH#10/11i 2mは遠投性能は良好、たが、マスが散る程の水面インパクトを認めた。
一方、ライン自重量の僅かなテンションによる遅いリトリーブは効果的だった。
ラインシステム2でもほぼ同様の結果だったが、水面インパクトは最少限であり、フォール&ジャークはより容易だった。
 以上より、止水管釣りでは、重い鈎選択時にフォール&ジャークがそのまま有効であり、
軽い鈎でもガン玉1号と同じかより重いショットを用い、バイブしたままフォール&ジャークを作れれば効果的だった。
しかし、軽い鈎をノーシンカーで使う際には、ラインシステム1でフォール&ジャークよりもバイブリトリーブが有効だった。

 少なくともてらとこでは、鈎は1)淡色トラウトガムを垂らし少なく巻いたもの、2)同じ淡色トラウトガムでタングステンビーズを通したもの、3)利根川でも通用した黒川ニンフをきっちり巻いたもの、の3種類がアタリ鈎なので、この「勝負鈎」のみを使い、フォール&ジャークとバイブリトリーブの止水での使い方を再検討しよう。
また、ラインシステムは、超軽量/SH#10/11i 2m+インタミポリリーダーの組み合わせを試そう。
方法として、規定時間内のタッチ/テイク/フックセット/フックアップ/ランディングの数を調べよう。
その規定時間の間は鈎もシステムも交換せず、録画ビデオ解析から「釣れない時間」もファクターに入れよう。

自然渓流での検討は、その後かな。
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