なかなか釣りに行けない

なかなか実釣出来ず、稀の釣行を夢見て、机上の空論を重ねる備忘録です。

二階堂清風氏「誘い釣り」とWFF「小手打ち・リフト」(20131117)

2013年11月17日 16時18分00秒 | 机上釣
二階堂清風氏「誘い釣り」とWFF「小手打ち・リフト」(20131117)

昨年から二階堂清風氏の著書を3冊ほど購入して勉強している。
この著書の「誘い釣り」が、WFFを志すきっかけとなった。

この「誘い釣り」、まさに「小手打ち・リフト」の動きに他ならない。

私も今期7-8月に、リトリーブ中のタッチに「誘い釣り」を参考に、ライン送り込みでのテイクを試した。
が、思うようにいかない。
送り込んで待つとタッチすら消える。
この時の結論は「リトリーブ中のタッチは送り込まず、竿を保持し、トゥイッチしながらテイクを待つ」だった。

しかしこの時、下流への送り込みは、とてもゆっくりだったし、その後のリフトもしなかった。
つまり、テイクしてもラインが緩んだまま、フックセットはしないのだ。
「疑似餌」がバレれば、当然、タッチは止む。
勢いよく小手打ち、穂先をリフト、フックセットの「ノリ」でアワセる、それが私には、身に付いていなかった。

もう一度、氏の著書を読み返してみる。
2003年版「渓流大学―山女魚の宙返り」p75の「誘いの原点はアンマ釣りにある」、
1995年版「攻めの山女魚釣り―誘い釣りで挑む」p102-103の「腕を一気に伸ばして緩めの操作」、
同書p98-99「誘い釣りの方法」などに、小手打ちと同様の方法が多数記されている。
同書p71「ノリを読め」に「アタル前のノリ合わせ」があり、これはリフトで感じる重みや違和感に相当する。
さらに、同書p40「極意は緩めて合わせる」にも氏の釣り下りの基本姿勢、ポイント選びや仕掛け構成が記されており、
しかもそれらはWFFと全く同じ考え方で、氏の天才ぶりにひどく驚かされる。

他方、氏との違いについて。
まず、誘い後に即アワセると釣れる、
次に、捕食のタイミングは誘い後のアワセ時、とある(「攻めの山女魚釣り その技。勘どころ」1997年)。
この氏の「誘い後の即アワセ」が私の「小手打ち・リフト」のリフトに大筋で相当する。
つまり、氏の「誘い後の即アワセ」時には、既にフックセットされた後だと思う。
氏の「誘い」とは、マスに鈎をテイクさせる操作そのものだ、と、今は解釈している。

私のWFFの着想の多くは、氏の著書への強烈な共感に育まれた。
氏に私淑した私の思い付きなど、所詮、氏の受け売りに過ぎない。

和製渓流餌釣りにおける氏の経験、氏の理論を、西洋WFFに当てはめ、更に深めよう。
いつの日か、私の経験と理論が、知らない誰かに役立つなら、最高だなあ。
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