なかなか釣りに行けない

なかなか実釣出来ず、稀の釣行を夢見て、机上の空論を重ねる備忘録です。

「海彦鈎?」を巻く(20180510)

2018年05月10日 22時58分51秒 | 机上釣
「海彦鈎?」を巻く(20180510)



TMC200R#4、鹿革60mm、0−40−50mm背縫、ヘッドとゲイブのUVレジン処理。

上の鈎はチェストを切り詰め過ぎて失敗した。
下の鈎はチェストが広く残り、アイを付ければミノーになりそうだ。
もちろん鹿革の素材で左右されるのだけれど、もしミノータイプなら次は点睛してみよう。

ところでこの「海彦鈎」、今日のスイムテストでヒラ打ちやボブリングすることがわかった。

言い換えれば、一定の姿勢を保ち続けるような”居眠り型”ではなく、震えながら腹を見せる”魅惑的”なパターンだったのだ。

これまで「海彦鈎」とは安定して直線的に動く鈎だと思っていたが、実はルアー同様、不規則に動く鈎だったのではないか。

今回の鹿革素材では、
1)厚いボディと不規則な外形が、バルサミノーのシェイプと同じ役割を果たし、
2)柔らかな素材が、より深く長いテイクを誘うのかもしれない。

ただ、このボディが不規則過ぎると回転してラインシステムを破壊するし、フラット過ぎるとルアー的要素を完全に失う。

ここで思うのが、もし厚身の鹿革シートがあれば、「鹿革スプーン」が創れるかもしれない、ということだ。
柔らかく追喰いされる超小型超軽量スプーンが手に入る。

多分かなり釣れる。

もちろんフライラインでしか飛距離は稼げないが、逆にそれが爆釣要素になりそうな氣がするのだけれど。

さて、どうだろう。
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新しいブドウ虫パターン(20180508)

2018年05月10日 22時49分37秒 | 机上釣
新しいブドウ虫パターン(20180508)

太い鹿革(手芸店仕込み)を使った厚身のパターン。
偶然に鈎と鹿革のバランスがマッチすると、リトリーブで回転しない「海彦鈎」になる。
この「海彦鈎」、どんな条件でも大物小物を問わずガンガンに釣れる鈎だ。

出番も多くなるだけにロストも多い。

問題は、「海彦鈎」が偶然にしか出来ないことだ。
いまは20−30本に1本巻けるかどうかの確率、というか、いくら巻いても「海彦鈎」にならない。

なので、「海彦鈎」を確実に巻く研究をしてみた。

1)太い鹿革を縮めて8mm以上の厚身にする
2)軸が長くベントの鋭い鈎を使う(TMC200R#4−6)
3)縮めて厚身にした鹿革を斜めに貫通させる
4)鈎のアイ側は鹿革で外から巻き込むように留める
5)外に露出した鈎アイ側を同色のポーラーベアかシールズファーをダビング
6)重い鹿革がベント側、リトリーブ方向のアイ側は上になるので回転しにくい

こんな設計。

早速、実証。

まず、TMC200R#4に25mmで鹿革を斜め縫刺(途中まで背側、後半1/3から腹側に抜くのが良さそう)。



次に40mmで斜め縫刺、腹部が太めで、アイ側留め部分が短くなる。
2本並んだのは、上が25mm、下が40mm、まだ”美味しそう”ではない。


最後に50mm、腹から胸まで”美味しそう”な感じ、しかしアイ留め部分が5mm程度に短縮し、ここが弱点か。
ただ、どうしても鈎が真中寄りを通ってしまう。
出来るだけ背側を通し、後ろ1/3で腹側に抜くようにしよう。


3本まとめて比較してみる。

上から、25mm、40mm、50mmの縫刺で、バランスは40mmが最も良さそう。
ただ、50mmのは鈎が中央寄りを通ったからか、腰が曲がってしまった。
これはリトリーブで回転しやすい形。
50mmのベント側に糸をかけ、鹿革を止めれば回転しない?

そこで、50mmの縫刺で約2/3の37.5mmまで背側、それ以降は斜めに通して50mm点に鈎先を出した。
さらに、ベントに糸を掛けて姿勢を修正した。


これを先の50mmの真ん中を通してしまったパターン(ベント糸処理済)と比較してみる。



こうしてみると、鹿革の鈎を通す場所で姿勢が決まるのがわかる。
TMC200Rの場合、2/3は背側、それ以降の1/3が斜め刺しで腹側に向かうのが良さ気らしい。

後はスイムテストを残すのみ、なのだけれど、その結果はどうかなあ。

追記)
スイムテストの結果、25mm、40mmのものはひどく回転した。
50mmは、まるでミノーやスプーンのように、時々「ヒラ打ち」した。
それに対して、以前巻いたフラットなパターンは、不規則な動きはほとんど無かった。

つまり、50mm厚身パターンは活発さが、フラットパターンは怠惰さが、それぞれ目立った。
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