Nonsection Radical

撮影と本の空間

オトコ港町別れの気分

2013年03月24日 | Weblog
今回は愛知県の知多半島に行ってきた。
実は4年前訪ねた場所を再訪だ。
確認しておきたい場所があったからだ。
結果的には幸いな事にその場所を探し出す事ができ、その場所が予想した場所とは違っていた事にも驚いた。
というより驚きの連続だった。
行ってみて「あっ、ここだったんだぁ」という事ばかり。
色々な場所に行っている事もあり、まだらボケ状態の事もあり、記憶がゴチャゴチャで、思い出す場所がいったいどこなのかハッキリしない事が多い。
今回も記憶にある場所が「ここだったんだぁ」という場合と、目の前の景色を見て「ここに来た事がある」と記憶を蘇らせる連続であった。
知多なのか銚子なのか石巻なのかわからない記憶がたくさんある。
今回は以前の日記が残っていた事もあり、行った行かないの問題はなくなったのだけど、日記がなければ・・・

知多半島なかばの河和というところから高速船に乗り日間賀島、篠島、師崎と巡ったのだが、日間賀島はワンダーランドだった。
小路が入り組みどこを歩いているのかわからない。
行き着いた先で「ココに出るんだぁ」と納得。
順調に歩いていたつもりだが、船の時間が迫ってきた。
元来た道を戻るが、いつの間にかまた元の地点に戻ってしまう。
時間が迫りあせるがどうしようもない。
出会ったオジさんに道を訊くと「この道路をずっと歩いて行けば港に出るから。集落の中に入っちゃダメだよ」と念を押される。
だいたいの場所が想像出来たので、時間短縮に禁断のショートカット。
集落の道に入り、記憶をさかのぼって駆け足。
ヘトヘトに疲れて、やっと”平地”に降り立つと、なんとオジさんに道を訊いた場所だった。
絶対に船の時間に間に合わない事が確定し、悪口雑言罵詈讒謗考えつくだけの汚い言葉を吐き続け、駆け足で震える足を引きずって言われた通りの道をトボトボ歩く。
次の船まで1時間もある。
この1時間はかなり貴重なものだったのに。
船の乗り場近くでベンチに座り込んで、すでに筋肉痛の様相を見せる足をさすりながら野良猫と懇親会。
予定では港町でジョシと出会い、「私と島から逃げて!」と懇願され、「流れ者にはオンナはいらねえ」と肩で風を切って島から旅立つはずであったが、”さいわい”な事にジョシを泣かせる事なく次の島へ向かう事が出来た。
次の島「篠島」でも、記憶を呼び起こす景色と出会った。
島から半島の師崎へ”戻って”きたが、ここでの記憶は現実とまったく違っていた。
港の風景が全然違うのだ。
集落を歩いたが、やはり記憶と違う。
そして師崎からトボトボと河和へ向かって歩き出す。
これからが今回の本番なのだが、すでに駆け足で疲れきり、カワイいあんよは「もうあるけないよぅ」と泣き言を言う。
それでも律儀に右足の次は左足を出してと前に進むと、突然確認しておきたい場所が現われた。
予想していた場所よりかなり手前の集落であった。
目的が達成したのに気を良くして再び歩き始めると、「あっココに来た事がある」と記憶が蘇る。
ラーメンと餃子とビールを食した店のある通りだぁ。
ほどなくして、やはりそのお店はあった。
そして知らない道を歩き出すと「あっココに来た事がある」と思い出す。
じゃぁあの医院はあそこに、と歩くとやはりあった。
何の事はない。
知らない道と思っていたのに、前回シッカリ歩いていた場所だった。
前回と同じ道を巡ってバス停で予定のバスを待つ。
やっと帰路につく事が出来た。

今回確認したのは、前回ちゃんと色々なところを歩いていたんだなという事。
satoboエライ。
でも今はもうエラくない(涙)



東京都港区虎ノ門3丁目10から


板宿公設市場 神戸市須磨区
コメント
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