Nonsection Radical

撮影と本の空間

呉越同舟

2013年03月10日 | Weblog
昨日は潮岬灯台がある和歌山県東牟婁郡串本町に行ったのだ。
大阪駅からの快速電車は市内を環状ルートで走るため満員で、しばらくは立って過ごす事になった。
目の前の座席にはジョシが。
まあすぐに降りるだろうと当たらない勘を働かせたが、大阪市内を出ても降りる気配がない。
周りではところどころで席を替わる人達が現われたのだが、目の前のジョシは降りない。
こちらも意地になって立ち続けたが、結局終着の和歌山駅まで降りなかった。
当然こちらも立ち続けたのだ1時間半も。
そこで乗り換えたのだが、やっと席に座り回りを見渡すと、さっきのジョシが座っているではないか。
おいおい、どこまで行くんだよ、と他人事のようにつぶやき、以前和歌山や湯浅に行った時よりも混んでいる車内に複雑な気持ちを抱いた。
というのも、言っちゃぁ悪いが和歌山方面への電車はローカル線だ。
そんなに人が乗るものではない。
和歌山より先は2両編成だったりする。
そこに座りきれないぐらい人が乗り込むのだ。
和歌山には温泉地がたくさんある。
だから特急電車も出ている。
温泉にゆっくりつかって、日頃の疲れを癒すのに満員電車で疲れて行くのは本末転倒だと思うのだが、きっとそんな疲れも癒すために10泊ぐらいするのだろうと考えるのだが、それならきっと特急に乗るよなぁと不思議な気持ちがする。
こちらは温泉につかるわけでもなく、美味しいものを食べるわけでもなく、街を撮影しに行く”出張”みたいなものだから、他の人の気持ちはわからない。
で、何度か乗り継いで次へ次へと進むのだが、なかなか他の人も降りない。
そうなると周りに”見知った”顔も現われるのだ。
先ほどのジョシは途中まで一緒だったが、途中で別の車両に乗ったのでその後はわからなくなった。
きっと温泉観光ではなく、実家に行くのだろうと自分に言い聞かせた。
それ以外にも、何人かが車内で見知った顔になり、お互い”相哀れむ”状態で過ごす事になった。
串本駅で降りたが、まだ先へ行く人も多く、いったい何時間乗るんだろうと5時間50分”しか”乗車しなかったsatoboは同情した。
駅からバスで潮岬へ行くのだが、バス停に別のジョシが一人。
なかなかの美人さんで、顔は中国人みたいだ。
中国人のジョシが一人で潮岬観光かぁと、勝手に妄想を抱いたのはオヤジの特権である。
バスには数人が乗り、途中で下車した人もいて、終点にはsatoboとそのチャイナビューティーだけ。
運賃支払いの時に運転手さんとジョシが会話したのだが、しっかり日本語であったのでsatoboの妄想は打ち砕かれた。
ジョシは観光タワーの方へ、satoboは観光センターの食堂へ。
本日初めての食事をかき込み、岬の方へ行くと先ほどのジョシの姿が。
一人ウロウロと見て回っている。
頼もしい。
satoboはそれから潮岬灯台へ行き、燈台に上って失禁しそうに怯えながら撮影。
そこから本日の目的開始。
潮岬から串本駅まで歩いて街並みを撮影する。
距離は約6キロ。
楽勝だが、問題は時間。
日帰りだと串本発16時48分がほぼ最終。
その次だと午前様になる。
串本に着いたのは12時15分。
潮岬を歩き出したのは13時過ぎ。
3時間48分で駅まで戻れるか。
まあこれは杞憂だったのだが、かなり急いだので動画がブレているだろうと想像する。
駅周辺の街並みもしっかり撮影し、予定では来週再び訪れて街なかを撮影するつもりだったのが必要なくなった。
で、電車に乗り込み車内を見渡すと、なんとチャイナビューティーが乗っているではないか。
きっと先の駅まで足をのばしたのだろう。
気温が高い日だったので、コートを脱いでTシャツ姿のジョシをチラ見していたのは、どう見ても中国人のように思えてならないからで、その肢体の美しさに見惚れていたわけではない。
行きと同じように電車を乗り継いで行くのだが、そのたびに行きに見知った顔に出会うのには参った。
実質この電車しかない状態だったので、日帰り客はみんな同じ行動になってしまうのであった。
大阪駅で散り散りになったけれど、きっとみんなも「ったくよ~」と感じていただろうなぁ。



甲子園口駅前商店街 兵庫県西宮市


北品川本通り商店街 東京都品川区
コメント
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