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マイナンバー制度について考えるのココロだぁ

2013年03月13日 | Weblog
マイナンバーといってもフレッツ光のひかり電話追加番号サービスの事ではない。
社会保障・税番号制度の事だ。
ラジオで解説を聴き、おおむね理解出来たのだが、やはりわからない事もある。
稚拙な理解ではデータベースの一元化という事だろう。
これまでのデータベースは、各役所部門がそれぞれ独自にデータベースを構築して事務作業を行ってきた。
いわばカード型データーベースと言える。
そのデータはそこだけでしか利用出来なくて、他の部署からは参照出来ない。
これでは不便だから、他のところからも必要なデータを利用出来るようにリンクするのがリレーショナルデータベースだ。
リンクする際に共通のキーワードになるのが今回はマイナンバーという固有の番号という事でイイのかな。
たとえばsatoboのマイナンバーが11924649とすると、11924649の社会保険番号は191955で、税番号は0101794と中央で管理するわけ。
で、税金の事を調べたければ11924649と打つと、税関係のデーターベース番号に変換され0101794のデータが参照出来るというわけね。
説明ではこの逆は出来ないというので、どこかから別のデーターベースを盗み見ることは不可能だから安全性は保たれるらしい。

問題は、どのデータをこの制度で扱うかという事、誰が扱う事が出来るかということ、秘密保持の問題。
最初はいくつか候補が挙がっているが、年金、医療、介護、福祉、税金などを扱うらしい。
よくいわれるのは、これで脱税等の税逃れができなくなるというものだが、よくわからないがそうでもないらしい。
また複数の医療機関受診による治療、投薬等の重複防止があるが、これはどうやら扱わないらしい。
利用は当初行政機関だけのようだが、民間利用も絶対にないとはいえないようだ。
むしろ民間機関は喉から手が出るほどこのデータが欲しいらしい。
秘密性に関しては、ひとつのデータベースですべてを管理するわけではなく、それぞれの役所で分散管理するので、マイナンバーがわかればすべてのデータがわかるわけではないという。

仕事場で小規模なリレーショナルデータベースを利用しているため、大まかな構成は理解出来た。
しかし不明な部分もあるが、それの解答はない。
まだ構築途上のようだ。
あれも出来る、これも出来るとメリットを宣伝するが、実際にはあれも出来ない、これも出来ないという事も多い。
更に”悪用”の問題もある。
個人情報の国家管理に関しては、これまでだって充分以上に管理されているので、この件は考えない事にするが。
問題は個人の方だ。
マイナンバーの取り扱いに不慣れで、無用にマイナンバーを漏らして悪用されるケースがないとはいえない。
振り込め詐欺やネット詐欺の被害者がなくならないのをみれば理解出来よう。
またこの制度にも役所間の縦割りが持ち込まれ、それぞれ恣意的に勝手な運用をしないとも限らない。
そうなれば単なる無駄遣い、住民基本台帳ネットワークの二の舞にならないとはいえない。
どちらにしてもお役所仕事で効率的なものが出来た試しはないのでR。



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コメント
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