闘う社長の再起編

大きな夢を持って、日々、いろいろな事と格闘しています。
このブログは、そんな私の毎日の成長記録です。

根拠のない記事

2015年04月12日 20時09分16秒 | Weblog
今日の東洋経済オンラインに
戦国武将が「粗食」で戦い続けられたワケ
という記事が載っていた。

この記事によると織田信長、豊臣秀吉、徳川家康。戦国大名を代表するこの3人は
いずれも現在の愛知県の赤味噌文化圏の出身であり、味噌を常食していたから
厳しい戦にも勝つ事ができたと結論づけている。

コメと大豆が原料である味噌の組み合わせは理想的な完全食、それを食べていた
愛知県出身の上記武将が戦いに勝つ事がいうわけだ。

本当にそうだろうか?

味噌を食べていたから戦い続けられたと結論づけるには
その根拠があまりにもお粗末だと言わざるを得ない。

何故なら、第一に、他の戦国武将が戦場でどのような物を食べていたのかのデータがない
つまり他の武将と上記3武将の食べていた物の科学的な比較がなされていない。

第二に、上記3武将が戦場で食べていた物の記録が曖昧である。
つまり戦場で本当に味噌を食べていたのかどうかの証拠が明示されていない。

第三に、確かに味噌は栄養価が高いと思われるが、コメと味噌以外の栄養素を
どのようにとっていたのか、またとっていなかったかが書かれていない。

第四に、実際の戦闘においては、戦略や兵数、また兵の士気など
戦闘結果を左右する要素が沢山あり、上記3武将と他の武将との要素比較を
どのように行ったのかが全くわからない。

第五に、味噌を常食していたと仮定した場合、どのくらいの味噌の量を
摂っていたのかが不明だ。 ご存じの通り昔の味噌は、現在の味噌より
ずっと塩分量が多いので、当時の戦での運動量と塩分消費量を知る必要がある。
塩分の摂りすぎであれば、逆に戦の妨げとなるような病が出る確率が高い筈だ。

という事で、この記事に書かれている「味噌を食べていたから戦い続けられた」
という根拠は全く見いだせないと結論づけられる。

まぁ常に論理的根拠を記事に求めるのはどうかとは思うが、
思い込みだけで、公の記事にされるというのも、どうかと思いますがね。


今日目についた記事:
 ・れた鉄柱「2日前に傾いていた」 処置を先送りに
  全く危機管理がなっていませんね、こういう体質ならJR東日本は
  社内に重大な問題を内在している事になる。

今日の気持ちステータス:

今日の一言:
 憶測だけのいい加減な記事は御免被りたい

今日読んだ本:
 今日は教科書2冊の各章とケーススタディに関する本を完読
 結局、ケース分析には、それぞれのケースに応じたツールを使うという事しか
 分からなかったですね・・・
 明日からまたブルーオーシャン戦略の続きを読みます。