京恋し

頑張った時のご褒美は京都。ずっと憧れ。

木に咲く睡蓮

2007-06-19 22:30:14 | 季節のことば
初めてお目にかかりました

        
        ふと目に留まって、よくよく見ると可愛い花。
        初めて見る花です。


結構無造作に枝を伸ばして、薄紫の花をあちこちに付けています。

        
        そばで水遣りをしていたお姉さんに聞きました。
        中から男の人が出てきて教えてくれました


この花の名は「睡蓮木(すいれんぼく)」というのだそうです。
10枚の花びらのようにみえますが、下の5枚はガクです。
花びらとガクが律儀に交差しています。

        
        スイレンボク:シナノキ科南アフリカ原産
        名前の由来は睡蓮の花に似ているから
        スイレンボクの花の直径は3cm前後しかありません。
        でも、ホントに睡蓮そっくりです

        プチ幸せ見つけました。


花菖蒲

2007-06-18 22:03:01 | 季節のことば
昨日と違って、今朝は時折薄日。
2時まではフリーだったので、スワッとばかり明治神宮の菖蒲園に出かけました。


深い木立を渡ってくる風が爽やかで、絶好の花菖蒲見日和

          
          奥万里

          この明治神宮の菖蒲園には150種1500株が
          植えられています。緑の中の静かな雰囲気がしっとり。       


小町娘            大紫             蜀江錦

        
        雲衣装


水玉墨            葵の上            葵の上

        
        群山の雪


鶴の毛衣          濡烏             皐月晴れ

        
        花菖蒲には江戸種・伊勢種・肥後種の三系統があり、
        ここにあるのは江戸種だそうです。


紫、白、薄紅と色も模様もさまざまありますが、この日本的な風情は
郷愁とともに心を落ち着かせてくれます。
派手ではなく、上品な華やかさがあります。紫の色の性格なのでしょうか。

花菖蒲は、シベリア東部、中国東北部、朝鮮半島に自生する
  ノハナショウブを改良した、日本国産の園芸植物
  花に残る日本情緒、じっくり味わいました。

はなびらの垂れて静かや花菖蒲  高浜虚子


身元がわかりました。

2007-06-17 22:02:21 | ちょっと立ち話
買い物に行く途中、庭からはみ出ていた可愛い花を撮影
お蔵に入っていました。
昨日、ルピナスさんのブログを見てワッ 身元がわかりました

        
        「マルバストラム・ラテリティウム」
        難しい名前ですぅ~
        アオイ科アルゼンチン、ウルグアイ原産

        
        南米育ちらしからぬ和風の雰囲気。

        花びらをしっかり開かせていたので、ルピナスさんの
        花とは違うのかなあ…すみずみまで見比べてみました。
        葉っぱが同じですし、色も中心の黄色と花びらの根元の
        オレンジ色模様が動かぬ証拠。決まりです。
        ルピナスさんありがとうございます

今日は「父の日」です

忘らるるものに父の日鉄線花  神蔵 器

        

        「父の日」は1910年頃、アメリカワシントン州の
        J.B.ドット婦人の提唱。
        アメリカでは1926年に国民の祝日に制定されているそうです。
        1953年ころから日本でも話題にされるようになりました。

        
        母の日のカーネーションに対して、父の日の花は薔薇だとか。

私の結婚式が近づいて、母と私は準備に忙しく、その日は、家具を見に
母とデパートに出かけることになっていました。
妹も彼とデート。じゃあ、お父さん、行って来ますと声をかけると
父は台所の流しで、包丁を研ぎながら、ああと言っただけで顔をあげませんでした。
何十年経っても、あの日の、包丁を一心に研ぎ続ける父の背中が忘れられません。
父が逝って7年、今でも、真っ先に想い出す父の姿です。


和菓子の日

2007-06-16 22:17:16 | 季節のことば
6月16日、今日は「和菓子の日」です

9世紀半ば、疫病がはやり、時の仁明天皇は元号を「嘉祥(かしょう)」と改め、
848年6月16日に16種類の菓子や餅を神に供え「嘉祥の儀」をとり行い
厄病を払い健康招福を祈ったのでした。
菓子にちなむこの儀の行われた日が「菓子の日」となりました。
江戸時代になると、幕府が御目見得以上の武士を広間に集め、菓子を賜り、
町人も嘉定通宝16枚で菓子を買って食べるという行事になりました。
米1升6合と菓子を交換するという慣わしもあったそうです。

        

        この嘉祥の儀にちなんだ「嘉祥菓子」をこの日に製作販売する
        和菓子の店もあります。「虎屋」の嘉祥菓子は有名ですが、
        予約しなくてはなりません。
        昨日、新宿のデパートの和菓子屋さんで探したところ、
        「たねや」さんで見つけました。昨日と今日のみの販売。


こし餡を包んだ白いお団子。亀甲型の箱に入れ、
疫除・招福を表したということです。

        
        お団子の表面についているのはお米のようです。
        米1升6合と交換の慣わしを表現したのでしょうか。


あっさりした餡で、優しい味。
小さめで、食べやすいお団子でした。

厄病退散福が来ますように


楚々と…今月の花

2007-06-15 23:38:29 | 季節のことば
清川妙先生の枕草子講座にいつも花を持ってきてくださるOさん
今月のセレクトは「アスチルベ」と「オカトラノオ」

        
        淡いサーモンピンクのアスチルベ
        そよりと揺れる白いオカトラノオ
        清らかで控えめな花たちです


アスチルベ:ユキノシタ科別名ショウマ(升麻)・アワモリソウ(泡盛草)
日本原産のショウマやチダケサシと中国原産のキネンシスなどを組み合わせて
ヨーロッパで作出改良された花。
アスチルベはギリシャ語で「輝いていない」という意味なんですって
今はカラフルなアスチルベが作り出されて、華やかになりました

        
        オカトラノオ:サクラソウ科
        花穂先が垂れた姿を虎のしっぽに見たたて名づけられた。
        虎のしっぽかなあ


一つ一つの花の可愛いこと5~6ミリの花が固まってふさふさの
しっぽを形作っています。

野の素朴な雰囲気で部屋を落ち着かせてくれました。


堀 文子展

2007-06-14 21:22:02 | ギャラリー
ー画業70年 自然と共に生きてー

   
   大好きな堀文子さんの絵を見てきました。
   今年89歳。すごいですねえ

        
        これまでで最大規模の回顧展となったという。
        初期から今年描いた最新作までに加えて
        雑誌「サライ」に連載中の原画もあわせて、
        130点が展示された。

        図録の中から選りすぐりを載せてみた

 
トスカーナのはなたち           春

69歳の時、イタリア・トスカーナ地方のアレッツォにアトリエを持ち、
1年の半分はアレッツォで、半分は軽井沢のアトリエで過ごしていた。

           
           幻の花 ブルーポピー
           ブルーポピーを求めてヒマラヤに出かけたのは81歳の時
           堀文子さんはヒマラヤのブルーポピーを
           「神の子」と呼んだそうだ

           
           アフガンの王女
           人物をめったに描かない堀さん、とりわけ
           肖像画は一枚も描いていないと言っていい。
           が、これは誰かに似ていませんか?
           大切な友人という黒柳徹子さんがモデルという。
           難民救済活動をする黒柳さんを称え、メッセージを
           託しているらしい。

        
        2007年、そう今年の89歳の作品


あくなき好奇心の趣くままに世界中を旅し、愛して止まない花や自然を
描き続けるエネルギーに感動。静かな、優しい絵からは想像も
していなかったので圧倒された思いであった。ますます好きになった
          

シソジュース

2007-06-13 21:48:29 | 季節のことば
シソジュースに挑戦しました

          
          きれいな赤紫 大成功です

        
        いかにもアントシア二ンたっぷりの紫色
        
        蟹の中毒で瀕死だった少年に旅の名医が
        紫色の葉っぱを煮出して飲ませたところ
        少年の命が蘇ったという中国の故事により
        紫蘇と名づけられたのだそうですへええ。
        
    レシピ:赤紫蘇の葉300g
        水1.8リットル
        グラニュー糖又は三温糖500~600g
        クエン酸小さじ4
     
       :沸騰したお湯の中によく洗った赤紫蘇の葉を入れ
        10分くらい煮出す。
        (紫蘇の葉がま緑になっちゃいました
         煮汁は緑がかった赤黒い色。ちょっと心配
        葉っぱを引き上げて、砂糖とクエン酸を入れると
        たちまち濃い紅色によかった
        砂糖が溶けたらOK
        熱いうちに、ガーゼなどで漉して容器に詰める。


2~3倍に薄めて う~ん、美味しいィ~

        
        きれいな色カクテルみたい。
       
        紫蘇は胃腸を整え、皮膚湿疹やアレルギーにも効力が
        あり、肩こりや神経痛にも効くんですって
        アトピーや花粉症にいいというし、はまりそう
        今年の夏は梅と紫蘇がマイブーム         
                

違いのわからない女でした。

2007-06-11 21:33:08 | ちょっと立ち話
未央(びよう)柳と金糸(きんし)梅
ブログを始めるまでは同じ花だと思っていました。

        
        これが「金糸梅・キンシバイ」
        オトギリソウ科中国原産
        たくさんある雄しべが金糸の束のように見えると
        いうのが名前の由来

       

ネッ 金糸の束に見えるかな? 確かに豪華

        
        こちらが「未央柳・ビヨウヤナギ」
        美容柳と書かれたものもある。
        金糸桃とも言うのだとか梅と桃かあ
        この花はよく知っていたので、金糸梅を目にしても
        未央柳だと思っていたらしい。

        未央柳の名前の由来は玄宗皇帝と楊貴妃のラブストーリー、
        白楽天の「長恨歌」に登場する「太液の芙蓉 未央の柳」
        (楊貴妃の美しい顔は太液の池の蓮の花のよう、
        なよやかな眉は未央宮の柳の葉のようだ)に由来する。
        由来で選べば、やっぱり未央柳がいいな


やっぱり雄しべが立派。こちらの方が金糸に見えるけど…
未央柳もオトギリソウ科原産も金糸梅と同じ中国
れっきとした親戚です。

        
        違いがわかってみれば、見分けるのは簡単。
        これはどちらでしょう

金糸梅水のひかりをためらはず  六角文夫
又きかれ未央柳とまた答へ  星野立子


ゼリーシーズン

2007-06-10 23:04:50 | 季節のことば
透明だと涼しそうに見える
綺麗だと美味しそうに見える
ゼリーの季節です。

        
        この頃はおしゃれなゼリーが増えて、
        思わず買い込んでしまう…

        昨日書き添えた「林住期」によると、

        伸び盛りの十代までは腹十分。つまり食べたいだけ
        食べて、しっかり育つ。
        二十代に入れば、腹九分でいい。
        三十代は、腹八分。ここが基準である。
        四十代になると、少しひかえて腹七分。
        五十代では腹六分。以下、十歳ふえるごとに
        一分ずつへらしていく。

        と書かれてあった。
        ええ~、どうしよう
        食べ過ぎてると思うあくる日から食べ物の話


桃のゼリー
ピンクのゼリーが可愛くて、桃の果肉が美味しそう
これ、見過ごしにできないでしょう

        
        ビワのゼリー
        ウインドウの中を覗き込んで、どれにしようか…
        目が血走ってるゥ

        たくさん買わないことがせめてもの自重。
        2つだけ買ったのです

        ちなみに味わって大事に食べました。
        とっても美味しかったで~す。
        夏はやっぱりゼリーだネ 
       

人生の扉

2007-06-09 21:52:01 | ちょっと立ち話
竹内まりあさん6年ぶりのニューアルバム
すぐに買いました。竹内まりあさんの詩が大好き

        
       
人生はまるでデニム。使うごとに色あせたり破れたりしながら
風合いを増したゆく。愛したり悩んだり笑ったり泣いたりしながら
自分だけの色合いになっていく人生と似ている。
…というのが「デニム」というアルバムタイトルの理由だそうです。

ラストに納められている「人生の扉」に共感

  春がまた来るたび ひとつ年を重ね
      :
  気がつけば五十路を 超えた私がいる
  信じられない速さで 時は過ぎ去ると 知ってしまったら
  どんな小さなことも 覚えていたいと 心がいったよ

そして、20代~80代を、面白い、楽しい、ステキ…と形容する。
90歳過ぎても私は多分元気でいるでしょうと。



  満開の桜や 色づく山の紅葉を
  この先いったい何度 見ることになるだろう
       :
まりやさんは50歳を過ぎたら、あと何回桜を見られるだろうなんて
思うんだとびっくり
まりあさんは私よりちょっぴり若いけれど、
私は、イヤだなあ位の気持ちで漠然と50歳を越えたように感じる。

  君のデニムの青が 褪せてゆくほど 味わい増すように
  長い旅路の果てに 輝く何かが 誰にでもあるさ

年をとることはそんなに悪いことじゃないと思えるようになるのは、
年をとってから。
まりあさんも確かに50歳を過ぎたんだァとその詩の実感で思う。

ゆるやかなまりあメロディに乗った言葉の一つ一つに自分の人生が
重なって、思い出したり考えたり、素直に心に沁み込んでいく。

年を取ることに対して贈られた気負いのないエールです

        

まりあさんの「人生の扉」に感動したら
五木寛之さんの「林住期」もついでに読んじゃいましょう
50歳が人生のターニングポイント。
50歳から70歳を林住期というんだそうです。
生理的に若いだけが美しいわけではない、いい女というのは50歳から、
というのが持論だって
さて、五木さんは林住期をどう生きよと言っているのでしょうか