京恋し

頑張った時のご褒美は京都。ずっと憧れ。

なんじゃもんじゃの木

2008-04-30 21:02:17 | ちょっと立ち話
もしかしてと近づいてみると、やっぱり、なんじゃもんじゃの木です。

        
        正しくは「ヒトツバタゴ」といいます。
        モクセイ科東アジア原産
        日本で自生しているところは愛知、岐阜、対馬
        だけだそうです。

        
        庭木で見るのは珍しいとのこと。

        
        ヒトツバタゴの名前の由来は不明、学名はギリシャ語の
        雪の花と言う意味だそうです。
        遠目にはホントに雪が積もったように見えました。

         
        俗になんじゃもんじゃと言われていますが、それにも
        いくつかのいわれがあるみたいです。
        秋には実も見られるそうです。


うらら

2008-04-29 21:39:03 | ちょっと立ち話
植木市でOTTOがまたバラを買っちゃいました。

        
        「きれいなピンクじゃないかこの色はうちにないネ

        
        確かに、我が家にあるバラは黄色→赤のチャールストン、
        赤紫の不二、濃い黄色のゴールドリーフ、中心がピンク
        で外にむかって白くなるピエール・ドゥ・ロンサールの
        4本でした。

        
        我が家はベランダですよこんなに置けないよ。
        他にも鉢がいっぱいあるんだし…  
        とは言っても眺めているとうっとりする。なかなか
        存在感のある美しい正統派美人です。
        名前は「うらら」といいます。
        OTTO,名前も気に入ったのだそうです

        
        一昨年我が家にやってきたチャールストンがいち早く
        咲きはじめています。

        
        ウドンコ病を発症、慌てて薬をシュッシュめげずに
        よく咲いてくれています。
        「大丈夫ボクがちゃんと面倒見るよ」って
        子供が犬を飼いたい時とおんなじセリフだ


幻の野草・ムラサキ

2008-04-27 22:54:02 | 季節のことば
神代植物公園で栽培されていました。
万葉集を代表する歌とも言える、
 むらさきのにほへる妹(いも)を憎くあらば人妻ゆゑに我れ恋ひめやも 大海人皇子
に歌われているムラサキです。
 
        
        かつては武蔵、常陸、信濃などに群れ咲いていました。
        今では、絶滅危惧種です。

        
        奈良時代からすでに紫色の染料として使われて
        いました。媒染剤として使われたのが椿の灰。
        奈良にある海石榴市(つばいち)はそもそもは
        灰をとる椿の市がたった所と言われています。

        
        可憐な花とは違って、染料に使う根はゴボウの
        ような太い立派な根。紫色の成分は紫根から
        シコニンと名づけられました。発見者は日本の
        女性化学者だそうです。
        

白雪芥子(しらゆきげし)も見つけました。
ルピナスさんのブログでその名前を知ったばかりです。

        
        ナニワイバラも大きな純白の花を咲かせていました。

        
        ナニワイバラ:バラ科中国南部・台湾原産
        名前の由来は、大阪の商人によって日本に持ち込まれたから、
        とも大阪の植木屋さんが普及させたからとも言われています。
        原種のバラの一つです。

        神代植物公園でひっそりと咲く希少植物たち。
         華やかに咲く季節の花たちの影で乱開発や乱獲に仲間を減ら
         しつつありながら、健気に頑張っていました 
                   

牡丹はなやぐ

2008-04-26 23:04:30 | 季節のことば
神代植物公園の花盛り第二章は牡丹。
香に酔へり牡丹三千の花の中  水原秋桜子

                
        牡丹が日本に中国から入ってきたときはそのほとんどは
        赤だったそうです。奈良時代のことです。


新神楽
花びらは何枚あるのでしょう。
うっとりするような造形です。

        
        玉芙蓉
        白牡丹といふともいへども紅(べに)ほのか  高浜虚子
        本当に中心部はほんのりピンクを帯びてはにかんで
        いるような風情。


島錦
これはまた手の込んだ絞り。

        
        ギュっとつぼんだ花びらが解け初めて、
        緊張が緩んでいくような安堵感を感じる…。


玉緑(たまみどり)
なんと豪華な

        
        白牡丹緋牡丹と瞳(め)の漂白(うかれ)ゆく  つねこ

        牡丹は木だというが、別名は富貴草、深見草、名取草、等など
        イメージは草であるらしい。
       
        贅沢な花見のひと時でした


藤の花

2008-04-25 23:49:24 | 季節のことば
神代植物公園にまた行ってきました。ここは私の植物図鑑。
ただ今花の盛りの第一は藤でしょうか。

        
        フジにはノダフジとヤマフジがあり、一般にフジと
        呼ばれているのはノダフジです。


ノダフジはつるが右巻き、ヤマフジは左巻きなのだそうです

        
        神代植物公園ではバラ園の横に藤棚があり、その横の
        一段高くなった場所に背の低い庭木仕立ての藤が
        並んでいます。

        
        長い長い藤棚。紫&白の房のトンネル、甘いやさしい
        香りが降ってくるようです。

        
        行く春の青い空に穢れない純白の藤がよく似合う。


まさに藤色。ぼかしの具合がなんとも巧み。

        
        フジ:マメ科日本、東アジア、北アメリカ原産。
        ノダフジのノダ(野田)は大阪府にあり、このフジの発祥の地。
        「吉野の桜、野田の藤」ともてはやされたそうです。

        白藤は清廉で心洗われる感じ。紫の藤の色は上品。
        源氏物語をはじめ多くの古典文学に登場する藤の花は
        いかにも日本的、やはりしっとりと優雅です。


リラの花咲くころ

2008-04-24 22:46:07 | 季節のことば
リラライラックムラサキハシドイ
私はリラが好き

        
        リラはフランス語読み、ライラックは英語読み、
        和名をムラサキハシドイといいます。


モクセイ科原産はイラン北部、ヨーロッパ南部
日本には明治時代に入ってきました。

        
        普通花びらは4枚、まれに花びらが5枚ある花が
        見つかる。ラッキーライラックと呼ばれ、四葉の
        クローバーと同じように幸運の印とされているとか。


「リラの花咲く頃」はシャンソン。リラをスミレに変えて
「スミレの花咲く頃」として歌われている歌が宝塚歌劇団の
テーマソング。もう一曲、ラジオ歌謡から生まれた「リラの
花咲く頃」と言う歌があるそうです。

        
        ライラックは札幌市の花。        
        「初恋の思い出」「思い出を大切に」「愛のはじまり」
        などの花言葉を持つライラック。札幌の5月に新生活を
        スタートさせた私には懐かしい思い出の花。
        ライラックが咲くと、見知らぬ土地で必死に頑張っていた
        若い日が思い起こされ、初心を忘れないようにしようと
        ガラにもなく真摯になってしまうのです。
        若かったなあ
       
家ごとにリラの花咲き札幌の人は楽しく生きてあるらし  吉井勇
        

モッコウバラ

2008-04-23 22:55:35 | 季節のことば
トゲのないバラ・モッコウバラが花盛りとなりました。

        
        黄色い花がポピュラーだけれど、白い花も
        あります。一重のモッコウバラもあるんですって
        勿論バラ科。原産は中国。日本には意外、江戸時代に
        渡来しました。


花つきがよく、病害虫にも強いので、ガーデニングの
人気者。モッコウバラの垣根が多くなりました。

        
        アーチ仕立てにしているおウチを見つけました。
        モッコウバラをくぐって玄関ドアを開けるなんて
        ステキ


我が家のモッコウバラも満開。
手入れが悪いので花が少ないけれど、
毎年よく咲いてくれます

        
        毎年見てるのに感動するなんて細やかな細工かと。

        
        もう一つの感動
        ヒナソウの中にスミレが顔を出しています。
        種がとんだのでしょうね。


スミレの親元は、いつの間にか消えてしまったけれど、
子供たちがあちこちのプランターに飛び出していた。

          
        ヒナソウとスミレの色あわせのいいこと
        モッコウバラの鉢にも一株ありました。2つの紫顔が
        ふるふるにこにこ。黄色い花との取り合わせもシック。
 
        神出鬼没のスミレ、プチ感動がもれなくついてます


躑躅(つつじ)

2008-04-22 23:03:25 | ちょっと立ち話
盛りなる花曼荼羅(はなまんだら)の躑躅かな  高浜虚子

                 
        隣の駅前のスーパーマーケット。周りにこんなに
        躑躅が植えられていたんですねえ
        

去年駅前の再開発で建てかえられ、上層はマンション
となりました。植栽が整えられたのは最近のこと。
躑躅の季節に間に合ってよかったこと

        
        隣の駅までは700メートル位。でもこのスーパーへは
        カメラ片手に30分位かけて住宅街をぶらぶら歩いていきます。
        楽しい買出しコースなのです。


豪華な八重の躑躅。
岩躑躅折りもてぞ見る せこが着し紅(くれない)ぞめの色に似たれば  和泉式部
  (岩躑躅を折ってしみじみ眺めました。だって彼が着ていた紅染めの着物の色に
  似ていたんですもの)
こんな色だったのではないかなあ

        
        小さな花がびっしり集まって。可愛い~


大きめの花。ピンクのグラデーションが上品。

        
        二枚重ねの花びら。
        吾子(あこ)の瞳(め)に緋躑躅宿るむらさきに  中村草田男

躑躅は万葉の時代から歌に歌われ、身近にあった花。
  燃えるようにびっしりと咲く華やかな色合いが好まれて
  平安貴族達は着物の重ねの色に取り入れていました

  今は園芸種も増えて世界に2000種類もあると言われているそうです。 
              

IMOーTO ・はがき絵展― 春 ―

2008-04-21 22:39:40 | ギャラリー
早春の頃から春を送る頃まで、IMO-TOのはがき絵がたまりました

 
梅が咲いて春の訪れを感じる頃   桜咲いて喜びの春

        
        野には花咲き明るい日差し満ち溢れて
        
             
             大事に育てている桜草の開花は北国の春

        
        春色の世界。ウキウキの春らんまん。

 
花散る春に哀愁漂う背中       タンポポの旅だち


偲びやかに日本桜草

2008-04-20 22:50:07 | 季節のことば
母の庭の桜草です。
妹は埼玉県大宮に転勤した折に、埼玉県の花・日本桜草を知りました。
桜草展でもらった一鉢がきっかけで、育て始めることになったのです。
転勤族の妹、各地に転勤するたびに育て方が違って試行錯誤の日々も。

かつてはどこにでも自生していた桜草ですが、今や自生種は絶滅危惧種。
愛好家達が普及に尽力しているのだそうです。

妹が育てた桜草を、母の庭にも分けて、母が育てています。
妹は毎年2月に上京して来ては、鉢に植え付けていきます。

今年もそんな桜草が咲き始めたようです。

        
        小桜源氏


駒止

        
        車白


琴の調

        
        小桜源氏


御国の誉

        
        千代の梅


一般的な桜草は丈夫なので、余った根は庭に下ろしています。
田島白と田島紅増えているみたい。

        
        庭に下ろした田島紅。増殖するミントに取り囲まれてしまった

日本桜草は江戸時代から武士に好まれて交配がさかんに行われ、
300種もあると言われています。素人の私には見分けがつかない…
花びらは桜、まさに草に咲く桜です