京恋し

頑張った時のご褒美は京都。ずっと憧れ。

スペインの旅 ― №5 セビージャ

2008-10-31 23:01:10 | 
アンダルシア地方最大の都市セビージャに着きました。
太陽の海岸を離れて少し内陸に入った途端、灰色の雲に覆われ、
昨日までのまぶしい陽の光が嘘のよう…

セビージャはSEVILLA、かつてはセビリアと言っていましたね。

     
     旧市街の中心はアルカサー(城)と隣接するカテドラル。
     カテドラルのステンドグラスの窓

          
          王家の礼拝堂であるこのカテドラルは世界で3番目の大きさ
          だそうです。(1番はバチカンのサン・ピエトロ寺院、2番は
          ロンドンのウエストミンスター寺院)
          
          真ん中にそびえている鐘楼は高さ90メートル、70
          メートル地点に鐘が設置されていて、そこまで歩いて
          登りました。35のスロープをひたすら歩いて…
                   





イスラム教のお坊さんは鐘を撞くために毎日5回上り下りしなければならなかったので、
ロバに乗って登ったそうです。それで階段ではなくスロープになっているのです。

鐘楼は街で一番高い建物だそうで、さすがに眺めは360度、左中の右手前に見える
のはマエストランサ闘牛場です。


          
          これが高さ70メートル地点にある鐘

               
               カテドラル内部、奥に黄金に輝く主祭壇があります。
               この街から航海に出発したコロンブスのお墓と言われて
               いるモニュメントもあります。

  
セビージャの街のサンタ・クルス地区はユダヤ人のかつての居住区。


ユダヤ人が追放されてからは富裕層が移住してきた。門扉と玄関の間にはパティオがあり、
飾り鉄格子の間から見られるように意識して手入れしているとのこと。

          
          白壁に装飾が施され、季節の草花が飾られている。

          
          小さな広場で休憩、とあるパブでガイドさんがイベリコ豚の
          生ハムを調達、1きれづつふるまわれた。
          この生ハムの超美味しかったこと本場のホンモノの
          イベリコ豚は違うあ~持って帰りたかった
          勿論持ち込み禁止です

ポツポツ降り出した雨が、お昼には傘をささなければ歩けなくなりました
とうとう、降られてしまったか…

スペインの旅 ― №4 白い村・ミハス

2008-10-30 23:56:13 | 
コスタ・デル・ソル、太陽の海岸は南スペインの約300キロにわたる地中海沿岸。
一年のうち300日は晴れという温暖な気候、古くからヨーロッパのリゾート地
であったが、近年急速に開発が進んでいるとか。

  
   コスタ・デル・ソルの中心地マラガに程近い山の斜面にあるのが
   白い村、ミハスである。


夏の強い日差しから家を守るために石灰を塗っているのである。

             
             白い村では長い長い柄のロラーでよく壁塗りを
             している光景を見かけた。

   
 ランチを食べた「エル・パドラストロ」         セバスチャン通りのショップ
 ガスパチョとメカジキのフライでした。         ここで、天然オリーブ石鹸を買いました。


セバスチャン通りは坂道、日本のカメラのコマーシャルに
使われたそうです。

             
             ぶらぶら歩きの目印にした四つ角のカフェ


街めぐりの馬車                       ロバ車もあります

             
             煎って黒砂糖をかけたアーモンドを売る屋台が
             あちこちに。1パック2ユーロ、3パックなら
             5ユーロ。勿論3パックお買い上げ
             写真を撮ってもいい?と聞いたらおじさんは急遽
             鍋をかき回すポーズを取ってくれました

小さな、とてつもなく明るい街、お土産物屋さんをのぞきながら
たらたらと散歩するのに楽しくて丁度いいでも、真夏のように暑かった

スペインの旅 ― №3 憧れのアルハンブラ宮殿

2008-10-29 23:31:06 | 
ン十年前には行けなかったアルハンブラ宮殿、憧れでした




      
      13世紀中ごろ~2世紀に渡って、グラナダ王国の宮殿として
      作られたアルハンブラ宮殿はイスラム建築の最高傑作と言われている。
      
           
           イザベラ女王の孫であるカルロス5世の宮殿
           グラナダ王国を制圧した彼はイスラムの宮殿の
           ど真ん中にルネッサンス様式で自分の宮殿を
           立ててしまった。四角い建物の円い中庭。

       
     ライオンの中庭と呼ばれる部分。まんなかの噴水のまわりに
     12頭のライオンが据えられており、一時間ごとに一頭づつ
     ライオンの口から水が出る、時計の役割をしていたという。
     ただ今修理中、ライオンはここには一頭もいませんでした。


この中庭のあるライオン宮は王様の住居。
124本の大理石の細い柱には緻密な装飾が施され、なんと優美で豪華なこと。


柱の模様が全部異なっている


しかも大理石も白大理石というから透明感のある輝きさえ感じさせる


             
             まるでレースのような繊細な豪華さ




宮殿内の道にも色石で模様が描かれている。
左下は階段。右下のモチーフはザクロ。グラナダはザクロのことなんだそうです。

               
               アラヤネスの中庭。 
               真ん中にある池の両サイドに植えられている
               天人花という木をアラヤネスという。
               鏡のような池に映る正面の建物は大使の間。

          
          へネラリフェ離宮という夏のための王様の住まい。
          アセキアの中庭。アセキアは真ん中の堀のこと。
          両脇は噴水。

          この噴水の水音に心魅かれたフランシスコ・タルレガが
          作曲したギターの名曲が「アルハンブラの思い出」である。
          ギターを始める動機のひとつがこの曲への憧れである人は
          たくさんいることだろう。
          誰もがすぐにあの哀調を帯びたトレモロを思い浮かべること
          ができるに違いない。
          何を隠そう、私もこの曲あってアルハンブラに憧れていた
          のだから。ギターはフォークのみで没だったけど。

               

とうとうアルハンブラに来た足取りルンルン、酔いました

スペインの旅 ― №2 風車の村 カンポ・デ・クリプターナ

2008-10-28 23:15:30 | 
マドリッドの南部に広がるラ・マンチャ地方の大平原には
白壁の家の村が点在、遮るもののない平原の丘にはやはり
白い壁の風車が大きな羽を広げている。


そんな村の一つ、カンポ・デ・クリプターナの風車群。
この村には9基の風車が残っている。ドン・キホーテが
巨人と見間違えて戦いを挑んだ、あの風車群である。


村はずれの荒涼とした丘にド~ンと建ち並んでいる風車たちは、
幻想の世界に生きている人にはまさに巨人に見えるであろう。

        
        今は風車としての働きはしていないけれど、隠居姿が
        悠然としていて、昔のままでいられる風車は幸せ。

     
     オランダの風車と違って、シンプルで可愛いい。
     観光客も押し寄せるほどでなく、我々ツアーの一団体だけ。


村人も数人姿を見ただけ、ドン・キホーテという物語が
書かれなければ人が訪れることもなかったという。
   
        
        真っ白と真っ青の二色しかない村、ただ一軒のお土産物屋さんの
        おばちゃんは対応におおわらわでした。

           
           ベルト・ラピセという村にある、ドン・キホーテも
           泊まったという、その名も「ベンタ・デル・キホーテ」
           で昼食。ベンタは旅籠(はたご)という意味だそうです。
           このあたりの村にはそこここにドン・キホーテが立っています。
      

        
        デザートに出た「ラマンチャの花」
        花形のパイの上にアイスクリームが乗っています。
        お祭りなどには必ず作られるお菓子だそうです。

        お味は?私は好きです。脂っこいという人も多かった…

        夏のような暑さで、おかげで空は抜けるように青く
        白い壁との相乗効果が絵葉書のような景色を作ってくれた。
        (心がけのよさが証明された
                

スペインの旅 ― №1 ガウディ

2008-10-27 21:12:22 | 
スペイン第一歩はバルセロナ。
バルセロナと言えばガウディ。まずはおなじみのサグラダ・ファミリア(聖家族教会)へ。

        
        ガウディが教会の建設に係ったのは1891年頃100年を
        費やす計画ではあったが、途中でガウディが事故死。
        経済的理由もあって、一時中断していたため、未だに完成せず
        今でも工事中。入場料を払う工事現場は世界にここ一箇所とか


クレーンが塔の一部かオブジェのように林立している。

        
        正面入口は誕生の門。キリスト誕生の物語を彫刻で表現。
        ここの楽器を奏でる天使6体は日本人彫刻家外尾悦郎氏の
        作品だそうです。

 
内部も勿論工事中。奥に見える格子は鉄骨が組んであります。祭壇のステンドグラスの前にも
工事用フェンスがあって、近くまでは行けません。

           
           これはガウディの発想の原理。中心に重りをつけた紐を
           放物線様に垂らして形を作った。それを逆さまにした
           状態に積み上げていったとか(上部に鏡を垂直に取り付け
           てあり、発想の原理が目視できるようになっていた)

        
        正面から入って内部を廻って左手奥に出てくると受難の門。
        勿論ガウディの死後に作られたもので、誕生の門とは全く
        趣を異にして、直線的。

サグラダ・ファミリアに続き、ガウディ作の、これも世界遺産のグエル公園へ。  
  ガウディのパトロンであったグエル公爵がバルセロナの山手に分譲住宅として
  ガウディに設計を依頼。しかし住宅は2軒しか売れなかったとか。
  公爵はここを市に寄贈、グエル公園となったということである。


波打つ壁の向こうはベンチです。

        
        コレが内側のモザイクのタイルをはめ込んだベンチ。
        広場を囲んだ長~いぐねぐねベンチ。
        タイルがキレイ

            
            公園の入り口を見下ろすと、おとぎの国のような建物。

        
        このベンチの下は入口から階段を登った正面ホール。
        天井にもモザイク画。

 
        
石ころがごつごつ貼り付けられたアンバランスな傾き、
椰子の木のイメージなんだそうです。
廊下というか、橋…

もう一つ、世界遺産の集合住宅、カサ・ミラ。
  モンセラットの山の曲線をヒントにガウディがデザイン。

        
        車窓からなので、うまくカメラに納まりませんが
        波打つ壁面は解ると思います。
        中もユニークらしい

ガウディが手がけた建物はまだありますが、くだんのグエル公爵邸も
  勿論ガウディの作品。初期の頃だそうで、外観は普通に見える。
  現在は劇場博物館になっており中は見られませんが、やはり世界遺産です。

  公園は楽しかったけれど、くにゃくにゃの家の住み心地はどうでしょうか
                  

ルピナスさんのマユハケオモト

2008-10-17 21:19:10 | ちょっと立ち話
ルピナスさんからマユハケオモトをいただきました

        
        これがルピナスさんのマユハケオモト。9月30日の記事です。

                 
        私はマユハケオモトという名前を初めて聞き、
        本物を見たいと言ったものだから、ルピナスさんが
        わざわざ鉢に植えて持ってきてくださったのです

        
        外側の花びらみたいに見えるところは苞で、中から
        糸のような花びらが伸びてまさに眉刷毛のように見えます。

        
        これはもう満開を過ぎてしまったそうで、もっと真っ白く
        びっしりと刷毛がつまっていたそうです。

        
        マユハケオモト:ヒガンバナ科南アフリカ原産
        頑張って来年また花を咲かせるように育てなくちゃ
        ルピナスさん、大事なお花をありがとう

IMO-TO ・ はがき絵展―秋前半

2008-10-16 22:03:05 | ギャラリー
IMO-TOの秋の初めのはがき絵をご披露します。

        
        あわれ秋風よ
        情(こころ)あらば伝えてよ
        夕餉にひとり
        さんまを食らひて
        思ひにふけると     佐藤春夫「秋刀魚の歌」

        秋といえば秋刀魚ですね。

        
        さっそく秋刀魚、焼きました。大根おろしとスダチ。
        秋刀魚を焼く匂いには誘惑されますね。


 
コスモスゆれて秋ゆれて、コスモスは秋風と仲良し 女の子もリスも仲良し

            
            ハンモックで午睡。
            ちょっと季節はずれだけれど、可愛いからお・ま・け
 

        
        ご近所のノラちゃん、お母さんになっていました。

        
        一人で生んで、一人で育てて、ノラの母さんは強い

        
        母さんノラは多分この子。毛の色が黒ずんでいるみたいだけど…
        母さん頑張れ   

どっぺり坂ブレッタ

2008-10-14 23:35:09 | 美味しい♪
用があって新潟にいるIMO-TOが上京。
お土産の一つ、ヒロ・クランツの「どっぺり坂ブレッタ」という名のリーフパイです。

        
        ドッペリ坂はヒロ・クランツのそばにあります。
        二重を意味するドイツ語のドッペルンが坂の名の由来。
        それは、かつて坂の上の旧制高校の寮生たちが古町へ
        遊びに行くのに上り下りしたので、古町に通いすぎると
        落第するという戒めを込めて名づけたとか。
        そうそう、留年することをドッペると言ってましたねえ。

        
        四季折々に色を変えるドッペリ坂の木々のイメージを
        お菓子にしたもの。ブレッタはドイツ語で葉っぱのことです。

        
        プレーンとチョコレートの2種類があり、プレーンは
        春と夏を表し、チョコレートは秋と冬を表しているそうです。

        
        リス好きのIMO-TOのために買っておきました。
        期間限定販売だったので。

           
           リスが覗いている手提げかごの中にクッキーやマドレーヌ
           などの焼き菓子が詰められています。

        
        ちょっと幼稚っぽかったけど、このリスたち、見過ごせ
        ないですよネエ。
        (お土産にするつもりだったんだけど、
         IMO-TOはお代を払ってくれました

梢の実

2008-10-13 22:20:36 | 季節のことば
いろんな木に小さな実が付いて色づき始めています。
突然の発見に心が小躍り確かな秋を感じます。

        
        サンショウ:ミカン科日本・朝鮮半島原産

        
        佃煮などに使う実山椒は赤く熟する前に採ります。
        赤くなってはぜた実の皮を粉にしたものが粉山椒、
        鰻の蒲焼などにかける山椒です。

        
        ハナミズキ:ミズキ科北アメリカ原産
        赤い小さな豆ランプのような実がひときわ鮮やか

        
        ハナミズキは、尾崎行雄がワシントンに贈った桜の
        返礼にアメリカから贈られたという話は有名。
        ハナミズキの並木も多く、葉の紅葉も美しい。

        
        サカキの実らしい。サカキは榊と書くように神様に
        捧げる木。黒い実を見たことがあるがこんなに可愛い
        実だったなんて、知らなかった…

        
        この木、先が剪定してあるせいもあって、日ごろ目に
        している榊の葉と違うように見えたけど…

        見かけた木や草花を特定するのは難しいものです。
        名前はどうあれ、秋の木の梢には色んな形・色の
        実が付いていて道を歩くのが楽しくなる