京恋し

頑張った時のご褒美は京都。ずっと憧れ。

ミモザ

2006-02-26 17:53:05 | 季節のことば
一日中冷たい雨
生まれたての木の芽もぶるぶる
枝や葉先から涙のように、ぽたぽた落ちる雫。
水玉のネックレスをつけても心は晴れないネ

 

でも家の中はぬくぬく
今年初めて花屋さんで見つけたミモザ。あったかい黄色は春の色
微かな香りもアロマ、ほっとします

         

ミモザ咲く海風春をうながせば富安風生

南フランスでは2月半ばに「ミモザ祭」が行われるそうで、
一度見てみたいと思っているのですが
ミモザの花束を投げあうとか。いっぱい受け止めて、
抱きかかえて帰るそうです。
ミモザの林もあるそうで、行ってみたいなあ

イタリアでは、3月8日が「女性の日」。
愛する女性、お世話になった女性にミモザの花を贈るんですって

春を迎える喜びのイベントなんですね。

むく

2006-02-25 21:32:20 | ちょっと立ち話
久しぶりに朝からいいお天気
窓を開け放って、掃除機ジュージュー(ウチの掃除機は
こういう音がする )
我が家のワンちゃんも埃を吸い取って、ベランダの柵に
乗っけて虫干し
道を歩いている人がふと見上げてギョッ

 

こんな具合に手すりにひっかかっていたんですから
おわかりだとは思いますが、本物ではありません。

実家にマルチーズとスピッツのMIXがいました。
大きさはスピッツ、毛並みはマルチーズ、真っ白で
すぐボロクズのように真っ黒に。シャンプーが大変でした。
それが「むく」です

ぬいぐるみの店のソファーに寝そべっていたこのイヌを見たとき
「むくだぁ」 そっくりだったので、連れて
帰らずには居られなくて…
もう10年くらい住み着いています。ちょっと歳老いた感じも

 

このふわふわした毛の感じなんて、まさに「むく」です。
ソファーにポンと置いてあるので、
初めて来たひとはビックリ それを楽しんでいるんです

            

本物の「むく」と息子 昔はどっちも可愛かった


桜尽くし

2006-02-24 23:53:51 | 季節のことば
森 多佳子さん、大好きな作家さん、の染付け展です。

          

2006年2月24日~3月4日
銀座 Ecru+HM (エクリュ+エイチエム)にて
&FAX 03-3561-8121
12時30分~19時(会期中無休 最終日17時)
作家在廊日:2/24・25・26・3/4

  

森さんは藍一色しか使いません。藍だけでなんと華やかな桜を
えがきだすことでしょう。
絢爛と咲く桜のかげに遊ぶうさぎの動きがまた素晴らしいのです。
糸底にまで凝った丁寧で楽しい作品はみんなどれも手元に
引き取りたくなってしまう…
楽しんで使ってもらうために楽しんで作る
森さんのポリシーだそうです

         

この細かい仕事、たっぷりと桜が描かれて豪華です。
バックの市松模様の淡い藍色は難しいそうですよ

         

銀座の一隅に咲いた満開の桜、一足速いお花見はいかがでしょうか



葛西菜ブレッド

2006-02-23 23:51:11 | ちょっと立ち話
今日お訪ねしたお宅のお迎え花です。
応接間のセンターテーブルの上。明るい笑顔で
声を揃えて「いらっしゃいませ」と迎えられたみたい。


         

お土産にいただいたのが、「葛西菜ブレッド」-小松菜入りー
小松菜というのは確か江戸川区小松川で採れるからだったような…
葛西地区産の小松菜が葛西菜ということなのでしょうか

         

葉っぱの形をしたパンも葛西菜入り。中に黒ごまあんが入っていて
葛西菜入り生地とよくマッチしています。
地元の生産物を積極的に地元で使おうという精神はいいですね

おジャマしたのは葛西のお宅です。
とても美しく
とても美味しかったです。

馬酔木(あしび or あせび)

2006-02-22 23:15:24 | 季節のことば
馬酔木の花が咲き始めました

         

磯(いそ)の上に生(お)ふる馬酔木を手折(たお)らめど
         見すべき君がありと言はなくに
           万葉集・大伯皇女(おおくのひめみこ)

磯は岩、上はほとりとかそばという意味。
見すべき君とは、たった一人の肉親である、恋人にも等しい
弟・大津皇子(おおつのみこ)のこと。
岩のそばに生えている馬酔木の花を折ってみたけれど、
見せたい弟はもうこの世にはいない。

大伯皇女と大津皇子の姉弟のお父さんは天武天皇、お母さんは
大田皇女といい、天武の兄である天智天皇の娘。
この時代の婚姻関係は複雑。皇位継承と政権をめぐって
戦いが繰り返されていました。
大津皇子は文武にすぐれたできる男だったようで、
そのために謀反の罪を着せられて、処刑されたのでした。

弟の運命を察していながらどう助けることも出来なかった
姉の想いはどんなだったでしょう。
うな垂れて咲く清らかな馬酔木に、哀しみを抱き続けた大伯皇女の
面影が重なります

 

万葉集4516首のなかで、大好きな歌マイベスト10に入る、
大伯皇女の馬酔木の歌なのです。


         

雛人形展

2006-02-21 21:46:39 | 季節のことば
根津美術館の雛祭り展に行ってきました。
「虎屋の雛人形と雛道具」と銘打ってあるように、
虎屋十四代当主が愛娘のために調えた雛人形と道具を
公開したものである。

 

雛人形はかの有名な京都の丸屋平蔵で誂え、道具類はこれもかの有名な
池之端七澤屋のものという。
お内裏様のなんと上品で美しいこと。まさに京の高貴なお姫様
生き生きと鮮やか、おぐしの乱れにわずかに明治という
遠い昔の作品だとしのばれます。
幸せな虎屋のお譲様ですね。

     

枕草子の「過ぎにしかた恋しきもの」のなかに
ひひな遊びの調度。というのがある。
人形遊びの道具が可愛くて遠い幼い日がなつかしい、というような
意味である。
同じ枕草子の「愛(うつく)しきもの」の段にも、
雛(ひひな)の調度をを再び挙げている。
「何も何も小さきものはみな愛し」と
愛しいとは可愛らしくて、愛すべきものという意味

清少納言は雛の道具類に特別な思い入れがあったのに違いない。
私にも少なからず同じ思いがあり、お雛様の展示があると
ついつい出かけてしまうのです。
女の子の健やかな成長を願うお雛様
由緒より、やっぱりうっとりするような、きれいなお雛様がいいですね

プランタン

2006-02-19 22:58:41 | 季節のことば
ショッピングの帰り、成城のケーキショップでティーブレイク
私が選んだのはこれ

         

         「プランタン」春です

入り口へのアプローチには花がいっぱい
レースのカーテンもエレガント
リースや置物も可愛いけど

 


何といっても気に入ったのはこれ

         

砂糖入れですこれが何の形だかわかる人はトシがばれますね。
石炭ストーブにくべる石炭を入れていたものです。
外国の絵本などにもよく描かれていました。
石炭入れはブリキだったんでしょうね、バケツと同じ。
砂糖入れは真鍮でしょうか、金色に光って、砂糖が美しく見えました
どこで手に入るのか、今度聞いてみよう

ケーキショップは「マルメゾン」です

花の兄

2006-02-16 21:53:34 | 季節のことば
春(新年)を迎えてまず一番に咲くので梅の花を「花の兄」といいます。
きのうは確かに春と思ったのに、今日は冬に逆戻り
固い蕾だった梅がきのうの暖かさに、まさに「見る見る間に」開きました。

         

梅の花 夢に語(かた)らく 風流(みやび)たる花と我思(われも)う 酒に浮かべこそ
                万葉集・大伴旅人(おおともたびと)
(梅の花が夢に出てきて言いました。わたしは自分でも
優雅な花だと思うのです。どうぞ盃に浮かべてくださいな

万葉時代は桜より梅の花の方が貴人に好まれていました。
万葉集には、萩に次いで二番目に多く歌われている花です。
先の歌は、730年旧暦1月に、梅の宴で読まれた歌。
今から1267年も昔のこと、それにしては旅人はなんとモダンな感覚の
持ち主だったのかと思いませんか
万葉時代は梅は白梅、中国渡来の高貴で貴重な花だったのです。

         

「枕草子」で清少納言は「木の花は、濃きもうすきも紅梅」(木に咲く花は
濃くても薄くても紅梅がステキ)と言っているように、平安時代には紅梅が
ポピュラーになっていました。

紅梅の紅の通へる幹ならん     高浜虚子

紅梅は幹の芯が赤いそうです。紅の色を芯に潜めて、まるで紅の息を吐くように
花を開かせる紅梅。情熱的な花なのでしょうか

実家の庭で、柔らかな小ぬか雨に包まれて咲き初めた梅たちです

ちなみに「花の弟」は菊、霜にあたって色を変えてゆく残菊も風情がありますね。

大根草

2006-02-15 21:33:37 | 季節のことば
ポカポカ、ベランダに出て花をいじりたくなりました。
植木鉢の整理をして、花屋さんへ。
元気いっぱいのオレンジ色が目に飛び込んできたので
つれて帰ることにしました。
「大根草・ダイコンソウ」という名前もユニークで

         

大根とは関係なくて、バラ科だそうです。
黄色い花もあるというので、まだ蕾だけれど一鉢買いました

 

葉っぱを見てみると… これですね大根の名が付けられたのは。
調べてみたらそんなに珍しい花でもないみたいしかも花期は
5月~8月とか 今から大丈夫かな
ちなみに乾燥させて漢方薬に使うそうです。

バレンタイン・チョコレート

2006-02-14 23:49:42 | 季節のことば
バレンタインはローマに実在した司教であること、そして
バレンタインデーは彼の命日だということまでは知って
いましたが…
3世紀のローマ、若者が戦争に行きたがらないのは愛する
家庭があるからだ、と時の皇帝クラウディウス2世が若者に
結婚を禁止したのだとか
若者達を憐れに思ったバレンタインが、愛しあっている若者達を
ひそこに結婚させてところ、皇帝の怒りを買って処刑された。
それが2月14日のこと。
2月14日、15日の恋人達の祭とキューピッド・バレンタインが
結びついたというのがバレンタインデーの始まりだそうだ。
そうだったんだあ

チョコレートを贈るようになったのは、もう知られているように、
昭和11年モロゾフがこの日の贈り物としてチョコレートを提案
したことに始まる

愛の告白も必要なくなったおばさんには、バレンタイン期間は
チョコレート品評会。
買ったチョコ、貰ったチョコ、見比べ、食べ比べた結果、
今年のチョコ・マイベストスリーが決定した

         
         第1位アニヴェルセル表参道の
         ホワイトチョコクッキー優雅な味

  
第2位アニバーサリー            第3位アフタヌーンティ
ゼリーのりんごの下は生チョコ        のキューブ。優しい甘さ。