京恋し

頑張った時のご褒美は京都。ずっと憧れ。

アイリスの丘

2007-05-31 23:30:28 | 
軽井沢に行く途中、寄り道をしました。
安中の「アイリスの丘」ジャーマンアイリスです。

ジャーマンアイリス、つまりドイツアヤメは、花ショウブと違って
乾燥した土地でも栽培できます。



欧州原産のアヤメ科
色が豊富で豪華絢爛、欧米では庭園を飾る花として
古くから愛されてきました。

        

名札が付いているのもあったのですが、メモと写真があわなくなってしまって…



「スーパーマン」や「紫式部」、「もののけ姫」なんていうのも。
日本で改良された品種なんでしょうね。

        

「チェンジングレインボウ」や「クラウンズヘッド」などという
欧米産のゴウジャスな名もありましたよ


  

  

  

アイリスは色彩が豊富なので別名「虹の花」と呼ばれていますが、
そもそもその名はギリシャ神話の虹の女神「イリス」に由来しています。


        

これは多分「プリンセス佳子」だったと…
フリルが可愛い



どれほどの種類があるのか、薔薇に匹敵するみたい。

        

日本に入ってきたのは戦後。
注目を集め初めてからそんなに日は経っていません。



日本各地にアイリス園ができて、マニアの会もあるそうです。
豪華で、貴婦人のドレスを思わせる美しさでした


軽井沢万緑

2007-05-30 23:21:26 | 季節のことば
緑、ミドリ、みどり…いろんな緑色の木々に覆われて
軽井沢の空気は緑色でした


軽井沢銀座をどんどん歩いてゆくとやがて店が途切れて、
林の中に現れるのはショー教会。
ショー牧師は軽井沢が故郷スコットランドに似ているので、
初めて避暑地として紹介し、「軽井沢の父」とも言われています。

        
        ホテルの部屋から中庭の緑


万平ホテルに続く道、その名も万平通り。

        
        宿泊したホテルから緑の林の中の小道をぶらぶらと
        散歩しながら万平ホテルへ。テラスで遅い朝食を
        たべました。夏になるとここはカフェテラスの
        ようにオープンになります。


別荘地に続く道。ここはスコットランドと言う気分に確かになります。

        
        ホテル鹿島の森で、ティータイム
        軽井沢は今が一番美しい時なんだそうです。

万緑の中さやさやと楓あり  山口青邨

  万緑とは、新緑が深まり全ての草木が緑濃く生い茂っている様をいうが、
  軽井沢はまだまだ若いやわらかい緑に包まれていました
  新鮮な生命力溢れる林の中で、確かな癒しを感じました   

     

軽井沢銀座

2007-05-29 23:26:52 | 
軽井沢はシーズンオフ、人が少なくて、緑はいっぱい。
軽井沢銀座の通りってこんなに広かったのか!と感動。



  

  

軽井沢銀座のお店がこんなに悠々と撮影できるなんて、
断然シーズンオフがいい。まだクローズのお店もあるけれど
ゆっくり商品を選ぶこともできて満足。 

十薬(じゅうやく)

2007-05-27 21:55:06 | 季節のことば
十薬の花の厚みの曇り空  牧石剛明


十薬の花です。
ちょっと不思議な感じ

        
        これがよく知られている十薬の花です。
        なあんだ、ドクダミじゃないの


そうですこれは八重のドクダミ。
ポピュラーな一重のドクダミもきれいですが、
八重のドクダミはジャスミンと見まがう美しさ
一重も八重も、湿っぽい暗がりがお好みでなければ、そして
もう少しかぐわしい匂いであったなら、誰もが花瓶に飾って
くれたことでしょうに。

        
        裏庭や北側の塀際にもうびっしりと花を咲かせています。
        今年はドクダミの花も早いようです。
        葉も茎も根も薬になるので十薬。
        花を見るだけなら美しい…

どくだみの花の白さに夜風あり  高橋淡路女

        ちなみに、白いのは花びらではなく総苞片です。
        八重のも全部。


フローラルガーデン

2007-05-26 23:05:41 | ちょっと立ち話
出かけたついでに寄り道。
京王多摩川にある「フローラルガーデン・アンジェ」です。

        
        まずは薔薇園から
        名残の輝きといった風情でした。


プリンセス・ミチコ

        
        そしてこちらはプリンセス・マサコ


ブラハム・トーマス

        
        スプレータイプのボニカ


今日の夏のような暑さにぴったりの迫力
ダイナマイト

        
        同じ赤い薔薇でもこちらは可憐なミニ。

アンジェのそばを通ったことは何度かありました。
  でも入園したのは初めて。原っぱにニワゼキショウが咲き敷き
  池の睡蓮の葉の上を小鳥がツ・ツ・ツーと小走り。
  緑の風に吹かれてちょっとお散歩するのにいいかな
  それでも薔薇園はやっぱりハイライト、可愛い庭だけどわくわくしました


秩父の里には

2007-05-23 22:25:13 | 小さな旅
「花と緑の秩父の里」は本当でした。


ユキノシタです。
木陰や山道の斜面に群れ咲いています。
遠目には白くちらちらと見える花も近づくと
ユニークなデザインではありませんか

        
        ネッ
        花びらは5枚。上の3枚はピンクの地に紅色の斑点がくっきり。
        下の2枚の花びらは白くて長い。
        花の形が鴨の足に似ているので鴨足草とも書く。
        勿論ユキノシタ科。原産は中国。
        中国では虎の耳に見立てて虎耳草と書く。


繊毛のある赤い茎と蔓が鮮やか

日ざかりの花や涼しき雪の下   呑舟

        
        ツバナ茅花茅萱(ちがや)
        古歌に歌われた浅茅原です。


ツバナ・チガヤ:イネ科
苞がほぐれてしっぽのような白い穂を出す。
ススキと同じように穂綿となって飛んでゆく。
同じ銀の穂波でもススキは美しいけれど、ツバナは子狐を思わせて可愛い。

湿った風にツバナの穂が一斉に同じ方向になびくと長雨の季節。
この雨を呼ぶ風は「ツバナ流し」という風流な名を持つ。

三日月のほのかに白し茅花の穂  正岡子規

        
        わああ去年その名を教えて貰った
        ムギセンノウの原


ムギセンノウ・アグロステンマ:ナデシコ科原産はヨーロッパ~アジア
1メートルくらいに伸びた背高のっぽ
風にゆらゆら、顔を寄せては楽しいおしゃべり
撮影しにく~い

        
        タンポポの綿毛も旅立ち始めました
          

秩父の山には

2007-05-22 23:08:45 | 小さな旅
「緑の里」秩父では木の花がまばゆいばかり。
青葉と競うかのように咲き誇っていました

        
        道路を覆うかのような木々の間から、
        山の斜面から流れ落ちるように、
        そこここで白い小さな塊となっています。


近づいてよく見れば、可愛い花
もしかしたら、初対面かもしれません

        
        何の花に似ているのかなあ
        どっかで見たという記憶もないし…


でもこんなに咲いているのだから、知られている花に違いない、
と帰ってから植物図鑑を調べました。
マルバウツギとわかりました。ユキノシタ科
別名筑紫空木(つくしうつぎ)、日本の固有種です。

        
        同じ空木でもこちらはスイカズラ科
        ベニウツギもしくはタニウツギ


ニシキウツギでしょうか。
色が白からピンクと二色になるので二色空木(にしきうつぎ)
二色に咲くのはハコネウツギがありますが、
見分けるのは難しいそうです。

        
        この時期の花木といえばニセアカシア
        若草色の高い木から花かんざしのように
        白い房を垂らしていました。


日本で最初に植えられた街路樹はこのニセアカシアです。
明治8年、千代田区大手町です。
札幌駅前通りのアカシア並木は明治10年に植えられました。
白い房を揺らしながら甘い香りを振り撒いていましたっけ。
懐かしい北の都の春景色です。

        
        ニセアカシア:マメ科北アメリカ原産
        普通アカシアと呼ばれているものはほとんどが
        ニセアカシアのこと。
        アカシア~の雨に打たれて~


こちらは公園や山里の人家の庭にありました。
そんなに古顔ではないので、さすがに自然の山では見かけません。

        
        ハナエンジュ:マメ科北アメリカ原産
        別名アカバナニセアカシア(そのまんま


勿論ニセアカシアの親戚です。
蝶形の花も下垂する房もおんなじです。
これはこれできれいだけれど
アカシアといえばやっぱり甘い香りの白い花がいい…

ほのぼのと人をたづねてゆく朝はあかしあの木にふる雨もがな
                             北原白秋


花一面

2007-05-21 23:20:29 | 小さな旅
用があって秩父方面に出かけたOTTOに便乗しました
東京を離れると、いろんな花が一面に咲く花畑に出会えるのが楽しみ

        
        芍薬の花畑に歓声をあげてしまいました


花屋さんで1本何百円で売っている芍薬がいっぱい
中心の花びらが面白い。

        
        開き始めた姿


1本1本花びらが個性的。同じ顔はないみたい.

        
        これは中心部のボリュームは少ないけど
        カーネーションみたいで可愛い

        芍薬:ボタン科中国原産
        漢方薬として、その効能は有名


矢車草も一面に

        
        色とりどりの矢車が笑いあっているようにゆらゆら揺れて、
        からからと優しい音をたてながら回っているみたい。

        矢車草:キク科原産はヨーロッパ・西アジア
        ドイツの国花です


これは多分フランス菊。道端や庭先に群れ咲いていました。
花の中に立って、ちょっと乙女チックな気分を味わったりして

        
        フランス菊:キク科ヨーロッパ原産
        日本には江戸時代に渡来したそうです。

「緑の里・秩父」の看板がありました。
  「花と緑の里にようこそ」という看板もありました。
  一面に咲く花、むせ返るような若葉に包まれて、
  今日もリフレッシュしてしまいました


白い花は夏の花

2007-05-20 21:47:55 | ちょっと立ち話
エゴノキの白い花が咲き出すと夏の始まりを感じます

        
        見上げると白いレースのカーテンのよう 
        花模様を透かして新しい夏の日差しが降りそそぐ
        少し汗ばむ今頃の爽やかな日差しが好き


エゴノキ:エゴノキ科原産は日本~中国
今頃花柄の長い星型の白い花が下向きに咲く。秋に黒い丸い実を付ける。

        
        チサ、ヤマヂサとして古く万葉集にも歌われている。
        ほとほとと花が地に散り敷く風情もきれい

白い花と言えば、スイカズラも見つけましたよ。


スイカズラ:スイカズラ科原産は日本
咲き始めは白く、だんだん黄色くなるので別名を金銀花ともいう。
忍冬(にんどう)の別名もよく知られている。金銀花も忍冬も中国名。

        
        ジャスミンに似た甘いかおりがする

すひかづら髪に一輪戻り海女  八木林之助

  海辺にも夏が来た


心尽くしの薔薇

2007-05-18 21:51:57 | ちょっと立ち話
「枕草子」の講座にいつもお花を持ってきてくださるOさん
今日の花はOさんが大事に育てた庭の薔薇。
名前を「ピエール・ド・ロンサール」と言います

        
        ホテルの部屋なので、自然光でないのが残念
        清楚な白と中心のピンクのグラデーションがステキ
        手を掛け、可愛がって育てたことがわかる美しい姿。
        「人にはあげられないわ。清川先生にだけ特別」と
        紙に丁寧に包んで、先生にさしあげていました。

自然の光の中のピエール・ド・ロンサールです。

        
        この薔薇を垣根のように咲かせているおウチを
        見つけました。銀行に行くために1駅手前で降りた
        おかげで、偶然出会ったのでしたが、Oさんの薔薇を
        見なかったら、見過ごしていたことでしょう。


あッ、さっき見たOさんの薔薇だ
思わずカメラを向けてしまいました。

        
        「ピエール・ド・ロンサール」は「薔薇の詩人」と
        呼ばれている16世紀のフランスの詩人の名前だそうです。
        1989年にフランスのメイアン社が作り出した
        クラシックタイプの大輪薔薇です。
        つる薔薇の先駆的品種だとか。とても人気があるそうです。


花の直径は9~12cm花びらは50枚もあるそうです。

        
        こんな紅薔薇を垣根に這わせたおウチも発見
        薔薇を植えている家がいっぱいあるのにびっくり。
        今までなんで気づかなかったのでしょう。


家々の庭を覗き見ながら、
そして育てている人のご苦労も思いながら
1駅、しかも遠回りをして
楽しい散歩をしながら帰ってきました。