京恋し

頑張った時のご褒美は京都。ずっと憧れ。

夾竹桃の咲く頃

2007-06-29 22:23:32 | 季節のことば
「夾竹桃の咲く頃」は美空ひばりの歌です

OTTOが学生時代に聴いて、なぜか記憶に残っていて、
夾竹桃が咲くとこの歌を想い出すのだという。
その曲、私は知りません


多分赤い夾竹桃を歌ったのでしょう。

調べてみたら、中村メイコ作詞 神津善行作曲
自分の道を貫くために、恋人の想いを
振り切った女性の歌と解釈したが…

        
        八重もあり。
        
        キョウチクトウ:キョウチクトウ科インド原産
        葉が竹に似ていて、花が桃に似ているから付けられた中国名を
        そのまま日本でも通用させている。


ピンク色や薄黄色もあるけれど、白がやはり美しい
白は一重が多いらしい。

        
        夾竹桃は乾燥・暑さ・大気汚染にも強いので、
        街路樹によく使われている。
        インド生まれだから寒さに弱いかというと、
        さほどでもない。根っから丈夫な木である


強いていえば、白花の方が寒さに弱いらしい。

ある年代以上の人には終戦の日を思い出す花だという。

ひろしまの弔花夾竹桃の白  居井白炎


紫陽花通り

2007-06-28 21:56:33 | 季節のことば
紫陽花がず~と植えられている道です。
雨降りでも歩くのが楽しい道です


薄紫。ぴんく。ブルー…少しづつ色を変えて、紫陽花色の道
紫陽花のパーティは華やかです。

        
      

思いきり愛されたくて駆けてゆく六月、サンダル、あじさいの花

俵 万智さんの歌です。
万智さんがこの歌を作ったら、短歌の仲間の一人がこんな歌を作りました。

六月の雨紫陽花の花に告ぐ夏きたりなばおまえを愛す

万葉集の相聞歌のように、返事の歌(返歌)を作ったのですね。
そこで、また万智さんが歌を返しました。

待つという時は藍色 六月の雨あじさいの花と私と

万智さんが何かに書いた歌といきさつ。
ステキだったのでメモしてありました。
現代の相聞歌なんておしゃれなんでしょう

        
        色を変える紫陽花は恋心に似ているのかな。
        一雨ごとにドキドキ、わくわく


        
        ご近所の垣根から顔を出していた紫陽花。
        ひときわ美人でしょ

        紫陽花の季節もそろそろエピローグに入ります。


紫陽花ハイキング

2007-06-27 21:57:09 | 小さな旅
高幡不動の紫陽花を見に行ってきました。

蛇足ながら高幡不動は高幡山金剛寺というのだそうですね。
初めて知りました。
    
        
        今日はカンカン照り
        紫陽花はぐったりかもと思いつつ
        出かけてみれば…


なんの、なんの
裏山の斜面一体に植えられた紫陽花は高い木々が
陽を程よくさえぎってくれ、湿気ムンムン、紫陽花イキイキ

        
        散策路(ハイキングコースというべき)が
        つけられ、紫陽花を掻き分け、潜り抜け、色とりどりの花が
        堪能できます。





        
        アジサイ:ユキノシタ科
        原産は日本です
        七変化と呼ばれるが、「四葩(よひら)」という
        やさしい名前も持っている。


学名のハイドランジアは水の容器という意味。
雨の季節にイキイキと美しく咲くから。

        
        山アジサイの「美方八重」
        アジサイとは思えない素朴で可憐





        
        花びらのように見えるのはガク。
        真ん中のポツンと付いているのが花。
        大きな藍=愛にガードされた花なのですね。


真ん中のプチプチさいているのも花。
ガクアジサイは城壁に守られた村といったところでしょうか。

        
        幕末から明治にかけて日本に来た西洋人に好まれた
        紫陽花は欧米に渡り、改良されました。
        華やかに変身して日本に逆輸入され、こんなにも
        たくさんの兄弟ができたのです。

        こ一時間ほどアップダウンの紫陽花道を歩いて
        紫陽花につつまれてきたので、どれも捨てがたく
        こんなに沢山UPしてしまいました。
        これでも選んだのです
        

梅の実熟して

2007-06-26 23:01:12 | 季節のことば
採り残した梅の実、ポツンと熟し色。


アンズ色に熟して美味しそう。
でも鳥は食べないみたい。
青梅にはアミグダリンという青酸を含む有毒成分があり、中毒を
起こすことがあるそうです。
でも、加熱、アルコールや塩漬けなどにすれば大丈夫

そこで、再度熟し梅で梅ジュースを作ります。
        
        青いうちじゃなければダメなのかと思っていたら、
        熟した梅の方が甘いし、ジュースも良く出ると聞いたので。
        美味しそうな色


カリンもこんなに大きくなっていました。

        
        青リンゴみたいで美味しそうなんだけどなあ。
        実の成る木はこれからが楽しみ。
        バラ科の花は花も楽しませてもらいました
               

銀の糸

2007-06-25 23:36:43 | ちょっと立ち話
未央柳の金の糸のしべも美しかったけれど
銀の糸もありました

        
        ねっ 銀の糸
        その名は銀梅花です。


2センチくらいの花にこんなに長いたくさんのしべ
花が開ききると花びらは下向きになり、銀の糸だけが目立つそうです

        
        ギンバイカ:フトモモ科地中海沿岸原産
        別名ギンコウバイ(銀香梅)・マートル
        花の形が梅に似ているから梅の名が付けられました。


ハーブのマートルだったんですね。
梅といいながら何か西洋の香りがすると思っていました。
マートルは葉を肉の臭み取りや香りつけに使います
花にはあまり香りはありません。でも花をサラダにいれて
食べられるとか。きれいだけれど…ビミョウ~

ギリシャ時代には月桂樹のように頭に飾っていたそうです。
             

眠りの木

2007-06-24 20:20:41 | 季節のことば
真っ白なネムの花に出会いました。


ねんねのねむの木眠りの木…美智子皇后がお作りになった歌とか。
かすかな風にもふわふわゆらいで、幻想的。

        
        ネムの木のネムは眠りのことで、夜になると
        葉が閉じてしまうので、眠るのだと思われたのですね。


長く伸びた糸は雄しべ。先っぽにポツンとついたポッチ
まるでマチ針みたい。

          
        白いパフみたい。
        この花の直径は3~4cmくらい。
        なんともかわいい。


よく見かけるネムはこれ。
マメ科日本も原産国
湿り気のある所を好む。どうりで川沿いに多い。

真すぐに合歓の花落つ池の上  星野立子

        
        IMO-TOがあんまり可愛いので、買おうか買うまいか
        さんざん考えて、結局あきらめたというネム。
        蕾も赤いんだあ

        ねむの木のその下で ほろほろと泣いた人
        風もない夕暮れに 揺れていた黒髪よ

        昔、一生懸命歌った男の子がいました。
        どんな想いが込められていたのでしょう


帰り下手

2007-06-23 22:31:07 | ちょっと立ち話
梔子(くちなし)の花が甘い香りを振りまいています。

        
        うっとうしい梅雨空のもと、純白の花は
        一服の清涼剤のよう


クチナシ:アカネ科東アジア原産別名ガーデニア
実にはサフランと同じクロシンという成分が含まれ、染料となります。

        
        白い花の宿命だけれど、開ききると黄ばんでしまうのが
        ちょっと見苦しくて残念


こちらは一重の梔子。

梔子の花が咲き始めると決まって「旅情」という映画を思い出す。
去年もこの映画のことを書いたのだけれど、大好きな映画なので、
細部のセリフもよく覚えている。
憧れのセリフがいっぱい出てきたからだ。
その一つが「帰り下手」
ヒロイン・ジェーンがベニスで出会った骨董品店のオーナー・レナートと
始まったばかりの恋を捨てる決心をホテルの女主人に語るシーン。

「私はいつも帰り下手だった。パーティからも楽しくていつも帰りそびれていたの。
今度は帰らなくちゃいけない」
と時に沸き起こるここにいたいという気持ちをねじ伏せて、身を翻すように
汽車に乗ったのである。
私もどちらかというと帰り下手。胸にグサリときたのである。

ちなみにこの映画、リアルタイムでは見ていませんよ。ビデオです。
何度も借りました。また見たくなりました。
来年も梔子の花が咲いたら、「旅情」の話をしてしまうでことしょう

        
        梔子の花はこの映画の中で潔さの象徴として
        使われているのではないでしょいか。

薄月夜花くちなしの匂いひあり  正岡子規


花プレゼント

2007-06-22 22:51:08 | ちょっと立ち話
アレンジ花かごを大阪の知人に贈りました

        
        お礼なのですが、5日前の誕生日のお祝いもかねて、
        いつものリベラさんにアレンジしてもらいました

        
        リベラさんはいつも個性的なアレンジをしてくれます。
        パイナップルやリンゴも入ってる

        
        ひまわり、薔薇、カラー、ガザニア…
        明るい太陽の光の色でまとめたのかな

        
        一つ一つつぶさに眺めてしまうような、
        見飽きない花寄せ。喜んでもらえるといいのですが。

        花は贈るほうもわくわく楽しいものです


笹巻き

2007-06-21 22:11:21 | 美味しい♪
山形県鶴岡の笹巻き、いただきました

        
        省内地方では端午の節句にどの家庭でも作るそうです。
        笹団子のようなものを想像していたら…


大きな笹をむくと、琥珀色のようかんのような三角の
お餅が現れました。

        
        きなこと黒蜜をかけて食べるらしい。
        ねっとりとした食感。初めての味です

        もち米を一晩灰汁に漬けておいてから
        笹巻きにして3時間位茹でるのだそうです。
        灰汁は楢の灰でないと美味しくないという
        作り手もいました。
        琥珀色は、笹の色素が移ったのだそうです

        日持ちがいいので、昔は保存食として作られていました。
        素朴で、ほんのり笹の香りがして美味しかった
        

旧白州邸 武相荘

2007-06-20 22:24:59 | 小さな旅
白州次郎と正子夫妻が昭和18年から暮らした家。


武蔵と相模の境にあるこの地に、「無愛想」をかけて
「武相荘」と次郎が命名したという。

        
        鶴川村のこの地を気に入って買い求めた茅葺き屋根の農家
        夫妻は手を入れつつ亡くなるまでこの家を作り続けたという。

 
縁側部分                  玄関脇の大瓶に迎え花

        
        ギャラリーへの階段脇にもたっぷりの紫陽花が
        活けてありました。


お茶処の入口にも花がかけてあります。
随所にあしらった花がステキだったけれど
室内は撮影禁止だったので、残念ながらまぶたに刻んできただけです。
白州正子さんは「花あしらい」の著書もありますものね。

        
        小高い山の上の屋敷の周りは手を入れつつも
        自然のままの緑深い散策路が昔のまま。

白州夫妻の偉大な経歴を知ると共に信念のままに生きた二人を
武相荘と数々の遺品から知ることができました。
二人の暮らし方をまねすることなぞ到底できませんが、
なにか凛として、心地よい空間でした。

武相荘について