ぼくの近代建築コレクション
東京の都心と下町を中心に、戦前に建てられた古い建物の写真を投稿していきます。
 




青木足袋店。墨田区京島2-1。2010(平成22)年5月6日

線路は東武亀戸線。四ツ目通りの踏切で、「亀第1号踏切道」という。線路の手前が押上3丁目、向こうが京島2丁目。線路際に「青木足袋店」がある。入母屋屋根の日本家屋の前面を看板建築の店舗にしたものだ。後ろに、線路に沿って二軒長屋が2棟並んでいる。
看板には「種田の足袋」とあって商店名かと思ってしまうが、商品名である。押上駅近くの磯貝商店が製造している鳶職の作業着を扱っているということらしい。また、足袋といっても地下足袋のようだ。
ネットに、この店で「股腹」を注文したという記事があった。ぼくは知らなかったのだが、お祭りで着る黒い腹掛けと股引きのことだった。江戸時代では大工・左官・鳶・植木屋がそれを着ていて、時代劇や小説の挿絵でお馴染みである。お祭りでその恰好をするのは、昔からの職人なんだという格好を作っているのではないかと思う。
1968年の住宅地図では、同じ建物の青木足袋店の左は「ひまわり書房」。古本屋だろうか。
今ストリートビューを見たら、5階建てのマンションに建て替わっていた。2016年2月に取り壊されて、2017年6月にそのマンションが完成したようだ。青木足袋店は明治通りの、橘通りバス停のところに移った。

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チャンピオン電気。神奈川県横須賀市上町3-31。2014(平成26)年2月28日

池之端商和会の池之端商店街は三崎街道の裏通り的な通りになっているが、北の入り口(豊島小学校入口交差点)から入って南へ、三叉路で三崎街道の方に折れて商店街は終わる。しかし裏通りは三叉路から三崎街道と平行に続いていて、池之端商店街と同じく、廃業したらしい商家が目立つ通りである。やがて三崎街道に合流するが、その長さは池之端商店街と同じくらい。「横須賀上町郵便局」がある。
写真はその裏通りにあった出桁造りの家の「チャンピオン電気」。隣の看板建築風の家は「辻園芸」という花屋。辻園芸は向かい側にも店舗がある。辻園芸の先は看板建築風の元は商店だったと思われる建物が見える。



影山輪業、宍戸珈琲。横須賀市上町3-8。2014(平成26)年2月28日

裏通りにある上町郵便局の辺りの三崎街道沿いにあった古い家。三崎街道沿いには上町3丁目交差点から南へ、鶴窪小学校前交差点まで、「上町三栄会」という商店街の組織がある。
写真左の看板建築風の家が昭和10年の創業という「影山輪業」。長屋風の家が2棟並んでいる。左の方は影山輪業で、右は「宍戸珈琲」とテナント募集中の貼紙がある空き店舗。宍戸珈琲はコーヒー豆の店らしい。隣の空き店舗は、ストリートビューを見ると「サウンドクラフト」という音響製品修理専門店が入った。

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すがや、南天、たまちゃん、gigis。神奈川県横須賀市上町3-11。2014(平成26)年2月28日

三崎街道(県道26号)の上町三丁目交差点の西側に並んでいる看板建築。片流れ屋根の簡便な建物だ。左から「すがや(洋品、雑貨)、住宅?、南天(御酒と定食)、たまちゃん(居酒屋)、gigi’s(ナチュラルリネン洋服屋)、駐車場、ヴェレット(ケーキ)、ラ・テール(ハンドメイド小物&カントリー雑貨)」。
この家並みの裏は右写真のような路地。



2枚目写真左奥に写っている民家。上町3-12。2014(平成26)年2月28日

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マルワ、富士屋呉服店。神奈川県横須賀市上町3-16。2014(平成26)年2月28日

池之端商店街の「カリヤ商店、魚文」の南、5軒先に銅板貼り看板建築の商店が2軒並んでいる。「富士屋呉服店」と「マルワ制服店」で、一見、看板建築とはみえない外見だが、上部の軒に銅板のパラペットが見える。
富士屋呉服店はネットに出てこないので廃業したのかもしれない。マルワは2014年12月に三崎街道のうわまち病院入口交差点のエノモト写真店の隣に移った。




忍。横須賀市上町3-10
2014(平成26)年2月28日

マルワから5軒ほど南に行くと道は三つ又になり、そこを左に行くとすぐ三崎街道に出てしまう。池之端商店街もそこで終わり。その角が喫茶店だか洋食屋だったような店で、その手前に居酒屋。看板が二つある。「上町/原価酒場/力屋」と「唄える大衆お座敷酒場 忍」で、忍は「日本コロンビア専属歌手 横須賀しのぶの店」。上の写真は三崎街道にも向いている家の裏側である。三崎街道の方にも同じ看板が付いているが「入り口は裏側です」ということで、池之端商店街の店ということらしい。

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荒井米酒店。神奈川県横須賀市上町3-16。2014(平成26)年2月28日

池之端商店街の中ほどに古い商家が3軒並んでいる。写真右から、「新井米酒店」「カリヤ雑貨店」「魚文鮮魚店」。いずれも古くから商売をしている感じだ。
荒井米酒店は出桁造りの日本家屋で、看板に「まるいや」の屋号を書き込んでいる。カリヤ商店は裏に二階建ての母屋があり、通り沿いに平家の店舗を建てたものらしい。魚文は波トタン貼りの看板建築。商品が少ないようだが、意外と飲食店の御用聞きで稼いでいるのかもしれない。



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理容玉田。神奈川県横須賀市上町3-13。2014(平成26)年2月28日

三崎街道の豊島小学校入口交差点に向いた池之端商店街の北の入り口。看板は「池之端小商和会」という組織名だ。写真中央の鳥居は「池之端商店街弁天公園」で弁財天が祭られている。『ふるさと横須賀>池之端』によると、「池之端」は昔の地名だと思うが、その由来である「田戸堰」という灌漑用の池があった。明治末に埋め立てたとき、子供たちが一匹の蛇を捕まえた。それを池の主だと言い出した人がいて弁財天を祭ったのだという。
池之端商店街は現在では三崎街道(県道26号、写真左手、左端のビルは旧税務署)の裏通り的な道路になっている。かつては屋根式のアーケードが架かっていた。昔はそれなりに賑わった場所なのだろう。2006年5月に撤去されたらしい。池之端小商和会の加入店は10軒を割った。


ピザーラ。洋風の看板建築。現在は住宅として改装された。横須賀市上町3-12。2014(平成26)年2月28日


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