
東京大学農学部1号館。文京区弥生1-1。2019(平成31)年4月18日
農正門から東大農学部に入るとすぐ先に同じ外観の建物が左右に相対している。右(南)が農学部1号館、左が2号館。1号館は『日本近代建築総覧』では「東京大学農学部1号館、建築年=大正15年〈1926〉、構造=RC3~4、設計=内田祥三〈よしかず〉」。『ウィキペディア』では1930年(昭和5年)の竣工としている。1930年とする資料は多いが、『東京大学本郷キャンパス』(東京大学出版会、2018年、2800円+税)は1926年。
「内田ゴシック」の1棟で、中庭を2つとった「円」型の平面。南西部分は1963(昭和36)年に増築されて、「円」が完成した。外観のデザインは工学部1号館や史料編纂所の系統である。どういうことかというと、壁の上部にアーチの飾りがないタイプ。内田ゴシックの特徴である「犬小屋」ポーチが東西の各側面に1か所づつ配置されている。

東京大学農学部1号館、東面。2019(平成31)年4月18日
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