ぼくの近代建築コレクション
東京の都心と下町を中心に、戦前に建てられた古い建物の写真を投稿していきます。
 




農正門。文京区弥生1-1。2019(平成31)年4月18日

東京大学農学部正門を「農正門」というが、略称というよりほぼ正式名称のようだ。門の右、農学資料館の壁についている説明板も「農正門」で、東大が作成したキャンパスマップも同じ。説明板には「農正門は、1935年に農学部が駒場から第一高等学校跡に移転した後1937〈昭和12〉年〈4月〉に創建された。/現在の門は2003〈平成15〉年に木曽のヒノキ材を用いて復元された。」とある。設計は内田祥三(よしかず)。
『東京大学本郷キャンパス』(東京大学出版会、2018年、2800円+税)によると、農学部のキャンパス計画は内田が行い、1号館と2号館の奥に3号館を配置する構図を決め、正門をその中心軸に置いたため、「高陵正門」の位置より少し南に移動させたという。



守衛所、農学資料館。文京区弥生1-1。2019(平成31)年4月18日

門に付属して、同時に建てられた守衛所と農学資料館。農学資料館は車庫だったもの。簡単な小屋なのだが、ネットで見られる内部の写真ではRC造だかSRC造のように見える。農学部1~3号館に合わせてスクラッチタイル貼り。
農学資料館の展示の目玉は忠犬ハチ公の内臓らしい。愛犬家は見たがるだろうか? ハチ公の飼い主として有名な上野英三郎(ひでさぶろう、1872-1925)は農学博士、東京帝国大学教授だった。駒場に通っていたのだろう。

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