ぼくの近代建築コレクション
東京の都心と下町を中心に、戦前に建てられた古い建物の写真を投稿していきます。
 




松岡畳店。品川区南品川2-8。2000(平成12)年3月1日

旧東海道を南下していくと商店街は「品川宿場通り南会」から「青物横丁商店街」に変わる。街灯は同じものが続いていて、その表示板の文字が変わるだけで境目ははっきりしない。
松岡畳店の古い家屋は旧東海道沿いに残る古い家屋の中でも有名な1軒だ。ネットの情報では、松岡畳店は1779(安永8)年の創業で、現在の店主は7代目という。建物は1915(大正4)に建てられた、二階が低い中二階の形式。建築費が安く上がったようだ。この建て方は都内では残っている建物はいくつもないと思われる貴重なものだ。



長さん。南品川2-7。2000(平成12)年3月1日

松岡畳店の隣が食器・厨房器具の坂巻商店で、その家の側面を見ると蔵造風にみえる古い家だ。その家の隣が現在は「えいちゃん」という居酒屋の写真の家。「長さん」から替わったのは2009年10月という。写真ではベランダのモルタル壁の囲いがテントで隠されているが、現在はその壁の「鮮魚/魚長/仕出し/御料理」の文字のレリーフを見せている。元々は「魚長」という魚屋だった。
写真左に鳥居が見える。1981年の地図では「萩原木材」で、その屋敷神のものらしい。


佐藤アパート。南品川2-7
2009(平成21)年4月12日

えいちゃんから3軒ほど南へ行ったところの横町を西へ入ると、正面に鳥居が見える。諏訪神社である。写真の家は諏訪神社の裏手にあり、写真右の石垣が神社のもの。地図では「佐藤アパート」で、壁の一部を洋風の下見板にした古い家だ。アパートとして建てられたのか、あるいは民家をアパートに改装したものなのだろうか?

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