ぼくの近代建築コレクション
東京の都心と下町を中心に、戦前に建てられた古い建物の写真を投稿していきます。
 




小谷菓子店。文京区根津2-5。1987(昭和62)年8月1日

はん亭の裏通りを南に行くと、坂角せんべい(『坂角せんべい/根津2』、現在は珈琲館)から先は道幅が狭くなる。たぶん昔は五人掘が不忍池へ流れていた流路を埋め立てた道路だ。この道路の右側は台東区池之端二丁目で、文京区の間に台東区が食い込んできている部分。この辺りの不忍通りは台東区である。右奥に上下に青い帯のある田中鍼灸(現在は駐車場)の看板が見えるが、その向かいに人参湯(『石崎園、ミハシヤ酒店/池之端2』、現在はマンションでも建ったかもしれない)という銭湯がある。右奥のビルは国鉄共済組合の弥生会館(現在はマンション)。
まわりの建物は変化しているが、角の小谷菓子店からの並びは今も面影を残している。小谷菓子店の建物は三軒長屋のようだ。現在、小谷商店は建て替えられ、タバコの自販機だけの営業になっている。あとの二軒は古い建物をきれいに改修して、サイトウ理髪店も営業中。その隣は中華料理の開々亭。現在は、ストリートビューで見ると建物はそのままで「古民芸 明六つ」の看板があるが、なぜか開々亭の看板はそのままである。

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