ぼくの近代建築コレクション
東京の都心と下町を中心に、戦前に建てられた古い建物の写真を投稿していきます。
 




三崎館本店。神奈川県三浦市三崎5-2。2007(平成19)年11月17日

三崎港を目の前にする割烹旅館。増改築されているが、関東大震災後(昭和7年頃らしい)に建てられた近代和風の建物が元になっている。3棟の建物が並んでいて、右の板壁の三階建ての棟が一番古そうに見えるが、どうもこれが一番新しくて、昭和30年頃の建築らしい。『三崎館本店>歴史』で「関東大震災後の建前の時の様子」の写真を見ると、3棟とも同じ時期に建てられているが、右側の棟は2階建てである。それを後に建て替えたか、大幅に増築したようだ。裏から見ると一層古めかしくて、戦後の建築とも思えないので、表側に増築したものかもしれない。

下の写真では右に星野商店の古い建物が写っている。すでに廃業したようにも見える。現在は建て替えられて「立花別館」というマグロ料理の店になった。


1994(平成6)年5月2日


西松商店。三崎5-6
2007(平成19)年11月17日

三崎館本店の前を少し東へ行って、路地を入ったところ。玄関上の看板は半分隠れていて「廻船問屋㈱西松商店」である。『三崎レトロ建築探訪』によると、「廻船問屋とは三崎では主に鮪取引を指す」ということだ。写真右の看板建築風の家が店舗で、玄関先に神社が祭ってあるのは住居かもしれない。

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