ぼくの近代建築コレクション
東京の都心と下町を中心に、戦前に建てられた古い建物の写真を投稿していきます。
 




いせ源。千代田区神田須田町1-11。1987(昭和62)年9月13日

有名なあんこう料理の店。創業は1830(天保1)年で、大正元年にあんこう専門店に転向したという。建物は1932(昭和7)年に建った入母屋造り風の一部3階建ての日本家屋。内部の造りが凝っていて、「2階の欄干に施された、菱形模様の彫り」とか障子の飾りなどが見どころらしい。「都選定歴史的建造物」(2001年選定)である。
路地の横手には新館のビルが建ったりしているのだが、建物の角から見る外観は今もまったく変わっていない。玄関上の2枚の看板が修復されたのと、それを照らす円錐形の傘の電燈が替えられたくらいだ。




上:竹むら。神田須田町1-19
1983(昭和58)年8月
左:中よし。2003(平成15)年3月23日

竹むらは1930(昭和5)年開業のお汁粉屋。建物も同年の建築で、正面に入母屋造り2階建てで店舗を、後ろに3階建ての住居を建てたものらしい。1・2階に屋根のような庇が出ている。やはり「都選定歴史的建造物」(2001年選定)である。
竹むらの隣はふぐ料理の「中よし」。現在は「パークウェル御茶ノ水」(2006年8月竣工)というマンションに替わったが、中よしは同じ位置で営業している。

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