ぼくの近代建築コレクション
東京の都心と下町を中心に、戦前に建てられた古い建物の写真を投稿していきます。
 




佐竹茶房。台東区台東2-1。1988(昭和63)年頃

蔵前通りと清洲橋通りとの鳥越1交差点の北西の角にある平屋の店舗。現在は下の写真の状態で、周りの建物が取り壊されて、角の家がどいてくれるのを待っているように見える。
建物は昭和30年前後のものか、あるいは空襲の焼け跡から最初に建てたものかもしれない。1986年の住宅地図では「コスモ印刷」だが、写真ではすでに空き家かもしれない。左の家は「植木製罐株式会社」、右のビルは「見上ビル」で、小さなペンシルビルのようだ。角の家はいつごろまで営業していたのか知らないが「佐竹茶房」という喫茶店だったことは分かる。建物もその店が建てたような外観だ。
「佐竹」といのは、交差点から清洲橋通りを北へいった西側に「佐竹商店街」もあるが、佐竹右京太夫の藩邸(出羽国久保田(秋田)藩の上屋敷、藩主は佐竹氏)があったところが、明治維新後、それが撤去されて「佐竹っ原」と呼ばれたことに由来する。



近影。2007(平成17)年4月14日

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