ぼくの近代建築コレクション
東京の都心と下町を中心に、戦前に建てられた古い建物の写真を投稿していきます。
 







三井倉庫。江東区佐賀2-9。2003(平成15)年5月4日(6枚とも)

江東区佐賀2丁目は仙台堀川、大島川西支川、油掘川そして隅田川に囲まれた地域である。その中央を隅田川から入ってクランク状に流れて大島川西支川に合流する中ノ堀が地域を二分している。ほぼ倉庫が立ち並んでいて、佐賀稲荷のある辺りに住居や商店が固まっていた。といったところが昭和40年までの状態で、現在は油堀川が埋め立てられ、中ノ堀と仙台堀川の隅田川河口が埋められた。しかしまだけっこう水路が残っているともいえる。
写真左手前は松永橋交差点。左へすぐ大島川西支川に架かる松永橋、右奥が隅田川の方向。写真の倉庫は見るからに古そうで、昭和22年の航空写真にも写っているので、戦前からあるものと思える。倉庫の後ろは中ノ堀が鍵型に囲っている。
現在は三井倉庫が建てた「MSC深川ビル2号館」(2008年12月竣工)という倉庫兼オフィスビルに替わった。



三井倉庫。佐賀2-9

1枚目の写真と同じ倉庫。中ノ堀が大島川西支川に合流するところに架かる豊島橋から撮っている。道路沿いに2棟、縦に並んでいる。それと並行に同じ形の倉庫が4棟並んでいたのが、左写真の倉庫。元は道路沿いにも4棟が並んでいた。




三井倉庫。佐賀2-8

左上の写真は隅田川沿いの道路と豊島橋の道路の間にある道路から南方向を撮っている。「仲1」倉庫は隅切りされているので形がおかしい。昭和22年の航空写真を見ると、写真の倉庫は屋根が焼け落ちた状態のように見える。
現在は地図には「三井倉庫」となっているがオフィスビルにもなっているらしいビルに建て替わっている。
左下写真が中ノ堀。右に写っている倉庫が上写真の倉庫の裏側である。中ノ堀は奥で左に曲がっている。隅田川から写真のところまで埋め立てられのが1966(昭和41)年。1990年頃まで川跡には建物がなかったので、それと推定しやすかったようだ。

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