ぼくの近代建築コレクション
東京の都心と下町を中心に、戦前に建てられた古い建物の写真を投稿していきます。
 






日本海員会館。神奈川県横浜市中区北仲通6。1991(平成3)年7月28日(4枚とも)

帝蚕ビルの隣にあったビルで、その場所は今、横浜アイランドタワーの北の広い道路になっている。『日本近代建築総覧』では「建築名=日本海員会館、建築年=S11(1936年)、構造=RC4、施工=本田組(神戸)」。
帝蚕ビルに向いた正面には「連合神奈川(日本労働組合総連合会神奈川県連合会)」の看板がかかっている。





道路側ではあってもビルの裏側に「全日本海員組合京浜地方支部会館」の看板がある。写真右奥が帝蚕ビル。
全日本海員組合(JSU)は太平洋戦争終戦直後の1945年10月に結成された。戦前は1921年に結成された「日本海員組合」がその前身になるらしい。とすると、このビルは最初から「日本海員会館」だったのかもしれない。


2014.12.13追記

『暗黒街の美女』―1958(昭和33)年に公開、監督:鈴木清順―という映画に日本海員会館が「横浜十字病院」として登場する。当時の周辺の様子も少しばかり映し出される。
上の写真の左奥のビルは横浜銀行本店別館の裏側。
下の写真は日本海員会館の横の道路。奥に市電が通っているのが本町通りで、最近取り壊された本町ビル(旧帝国火災横浜支店)が写っている。左の空き地には横浜銀行の新館が建つことになる。

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