ぼくの近代建築コレクション
東京の都心と下町を中心に、戦前に建てられた古い建物の写真を投稿していきます。
 




和泉屋蒲鉾店。台東区根岸3-2。1989(平成1)年3月26日

和泉屋の建物は前面を黒塗り漆喰仕上げ、側面は板張りで塗屋造りというのだそうだ。根岸界隈ではこの一軒のみで、他は全面板張りの焼屋造りになる。川越には和泉屋に似た立派な土蔵造りの建物が見られるが、和泉屋はそれと比べると間口がずいぶんと狭い。それでも周囲の建物が同じ規模なので造りの重厚さが目立つ。
和泉屋の右は五十嵐提灯店だがその間にガラスの引き戸だけがあるのが見て取れる。五十嵐提灯店の建物は二軒長屋だったが半分だけ取り壊したのである。ガラス戸は他人が入らないように塀の代わりにしているらしい。

左:1989(平成1)年3月26日、右:1991(平成3)年6月30日

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