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大橋むつおのブログ

思いつくままに、日々の思いを。出来た作品のテスト配信などをやっています。

高校ライトノベル・タキさんの押しつけ映画評・37『ムーンライズキングダム』

2016-09-17 06:35:53 | 映画評
タキさんの押しつけ映画評
『ムーンライズキングダム』


この春(2016年4月)に逝ってしまった滝川浩一君を偲びつつ


これは、悪友の映画評論家・滝川浩一が、個人的に流している映画評ですが、もったいないので本人の了解を得て転載したものです。


 いつ頃から無くなったんでしょうね。
 
 私の場合は“フレンズ”でした。次の世代が“小さな恋のメロディー”“ラ・ボエーム”と続いて行く。
「僕たち 愛し合ってます。だから、一緒にいます」悲劇もあれば ハッピーエンドもあった。リアリティなんぞ知った事か、子供だからどうした、大人の理屈なんか知らないよ~。
 ウェス・アンダーソンって監督は不思議な人です。12歳のカップルの愛の逃避行(?????) バックの風景は夢を切り取って貼り付けたみたい……なのに、皮一枚 現実に繋がっている。
 本来、アニメでやらなければ陳腐に堕するストーリー、これを しっかり実写でありながらリアルな現実に収めているのはカップルの周りの大人達……B・ウィルス、E・ノートン、F・マクドーマンド~~~彼らが刹那に見せる人生の哀感がファンタジーとリアルに橋渡ししている。 画面(エヅラ)がまるでノーマン・ロックウェルのイラストさながらなのも 本作のムードに一役かっている。
 もう一つは“大人は判ってくれない”に繋がる世界観……勿論 トリュフォーとは別次元なタッチではる。ファンタジーの魔術を借りながら、大人に一歩手前の子供の心情をそのまま汲み上げる。自分もいつか夢見てわすれている物語。 ポールとミシェルの物語に こんな落ちが付いていたら……感傷に過ぎる?
 見終わって、そこにたどり着きさえすれば願いが叶う“月のぼる王国”が あなたにも見えるかもしれないですぞ。オススメ!

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