大橋むつおのブログ

思いつくままに、日々の思いを。出来た作品のテスト配信などをやっています。

Mのイレギュラーマガジン・オビツ150でラブプラスの姉ヶ崎寧々を作りました

2015-08-30 13:47:27 | イレギュラーマガジン

Mのイレギュラーマガジン
 オビツ150でラブプラス姉ヶ崎寧々を作りました

注意:わたしのブログを騙って成人向けサイトに誘導するものがあります。URLの頭blog.goo.ne.jpを確かめて入ってください。blog.goo.ne.jpではないものはわたしのブログではありません。 閲覧の皆様へ

 

  
 
           

 これは、全て身長(胴)を10センチ伸ばす改造をしてあります

☆……リアルタイプの寧々です

 YouTubeでAKBの松井玲奈たちがラブプラスを熱く語っているのでやってみました……で、ハマってしまいました。

 ゲームをやっているうちにオビツ150に目が行きました。

 手持ちのカットウィッグで姉ヶ崎寧々が作れるような気がしてきました。

 なぜ寧々かと言いますと、初めてチャレンジしたのが彼女だと言うこと……と言うよりは。

 高嶺愛花では髪が長すぎ、小早川凛子ではカットが難しい……で消去法で寧々になったといのが正直なところです。


 
 
写真ではヘッドとボディーの肌の色が少し違いますが、現物を見ると、あまり違和感はありません。

 寧々がちょっと寂しそうにしたら、こんな感じかなというところです。

 上の写真を小さくしてみました、実際に見た印象はこっちの方です。
        

 寧々らしいヘアカットになっていると思うのですが、どうでしょうか。

 実は、並のカットウィッグは肩のところまでしか髪がありません。

 で、前髪を少しカットしてやると、こんな感じになります。意外に簡単です。




 椅子に座らせてみました。

 関節が少し目立つのと、ポージングがいまいちですが、それは今後の課題です。

 カットウィッグには、ふつう耳は申し訳程度にしかありませんが、これは立体耳で、髪を耳に掛けられます。

 まだ未完成です、今後メイクとヘアカットの微調整をと思っています。


 ○オビツ150の胴は短いようです

 オビツ150の身長は、個体差はありますが、ほぼ144センチです。いろんな服を着せてみましたが150センチの服を着せると腰のところでパッツンパッツンになります。
 胸と腰が接近しすぎていて、腰のところがきつくなります。オビツさんは強度のために胴を短くしておられるようです。
 ちょっと覚悟がいりますが、分解して背骨にあたる塩ビパイプを10センチほど長いものに入れ替えます。すると腰の位置が下がり、150センチ相当の衣装がピッタリになります。何着かつくりましたが、どれも腰のところで合いませんでした、解消しました。
 身長が高くなった分、強度の問題がでてきます。カットウィッグは軽くて丈夫なので、トップヘビーの問題も解決できます。やはり身に合った衣装を着せるとシックリと落ち着くようです。

 

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高校ライトノベル・ライトノベルベスト『おいでシャンプー』

2015-08-14 15:57:44 | ライトノベルベスト
ライトノベルベスト
『おいでシャンプー』



「摩耶です、よろしくね」

 その一言で、その人は、うちの同居人になった。
 若すぎる…………それが、最初の印象だった。
 
 お父さんは四十六歳。お母さんは……居ないってか、覚えてもいない。わたしが二歳になる直前に亡くなった。それ以来、お父さんは、男手一つでわたしを育ててくれた。
 中学のころは、イッチョマエに反抗期ってのもやってみた。塾の帰りに友だちと喋って遅くなり、お父さんが心配して迎えに来て、「遅くなるならメールぐらいよこせよ」の一声をシカトして、一晩帰らなかった。ま、その程度には。
「今日から、洗濯物、お父さんとは別にするから」
「あ……ああ、いいよ」
 お父さんは平気な感じで言った。でも、その時手にしたスポーツ新聞は上下が逆さまだった。
 洗濯物を別にすると言っても、洗濯はわたしの係だ。小学五年の冬から、わたしが、自分で言い出してそうした。
「お父さんも、たいへんだろうから」
 というのが表面的な理由だけど、わたしは、なんとなく予感があった。そろそろアレが始まる。アレが始まることは、光子伯母ちゃんが説明してくれていたし、学校でも、女子だけを集めての健康学習でも習っていた。だから、予防線を張って、自分がやるって言った。予想は当たって、アレはお父さんの盆栽の梅がほころぶころにやってきた。でも、あのころは、お父さんのパンツをいっしょに洗うことに抵抗はなかった。
 ただ、中学に入ると、友だちが、冷やかされていた。
「え、あんた、まだお父さんのといっしょに洗濯してるの!」
 で、わたしは別に洗濯することにしたのだ。
 だから、自分のはナンチャッテ反抗期。でも、学校での付き合いなんかでは――わたしも反抗期――と、思えて気が楽。

 三十過ぎから、男手一つで子どもを育てることの大変さは、顔にこそ出さなかったけど分かっている。

「新しいお母さんができるわよ」
 光子伯母ちゃんから、そう告げられたときは正直ショックだった。お父さんから直接聞いてもショックなんだろうけど、最初に光子伯母ちゃんから言われたことが寂しかった。
 でも、その週末に焼き肉食べながら、お父さんから、改めて言われたときは、わりに平気で聞くことができた。

 そして、その日がやってきた。

「摩耶です。よろしくね」

 どう見ても若すぎる。おずおずと歳を聞くと。
「三十二。でも、他の人には内緒ね。それと、わたしのこと、無理にお母さんなんて呼ばなくていいからね」
「……じゃ、摩耶さん」
 早手回しに摩耶さんが言ってくれて、少しホッとした。
 でも、表面はともかく、心の中では、お母さんどころか家族としてもしっくりこない。
 摩耶さんも、家の中を自分色に染めるようなことはしなかった。家具や水回りの配置など、そのままにしてくれていた。
 摩耶さんがやってきて初めて三人で買い物を兼ねて食事に出かけた。買い物を終えて駐車場に戻ったところで、クラスメートのノンカに出会った。
「おーい、真由!」
 ノンカは親友なんだけど、気配りがない。こういう無防備な状況で声かけるか……。
「あら、真由のオトモダチ?」
「あ……親友のノンカ」
「あ、榊原紀香です、真由の親友やらせてもらってます……」
 ノンカは、キョウミシンシンの顔むき出しで、わたしたちを見た。
「妹が、お世話に……わたし真由の姉の摩耶。姉妹っても腹違いなんだけどね」
「お、おい、摩耶」
 お父さんも、さすがにビックリ。ノンカは目を丸くした。
「ハハ、う~そ。ほんとは新しいお母さんなの。なりたてのホヤホヤ、ほら、ノンカちゃん、こっちから見て、湯気がたってるでしょ!」
「ほんとだ……!」
「まさか……」
 わたしも、ノンカと並んでみた。
「……なーんだ、カゲロウがたってるだけじゃん」
「ハハ、ばれたか」
 摩耶さんは、そんな風に、自然に、わたしたちの中に溶け込んできた。

 ある日、摩耶さんはお風呂椅子を買ってきた。
「ジャーン、カワユイでしょ!」
 それは、ほのかなピンク色で、ハートのカタチをしていた。
「ええ、それに座ってシャンプ-とかすんのかよ!?」
 お父さんがタマゲタ。
「これは、女子専用。お父さんは、今までのヒノキのを使ってください」

 わたしは、摩耶さんが来てから、お風呂椅子は使っていなかった。それまでは、お父さんと共用のヒノキのを平気で使っていたけど。わたしは摩耶さんのお尻が乗っかったお風呂椅子に自分のお尻を乗せる気にはならなかった。別に摩耶さんのことが生理的に受け付けないということではなかった。
 お父さん×摩耶さん×わたし=あり得ない……になってしまう。
 お父さんと摩耶さんは夫婦なのだから、だから、当然男女の関係にある。で、同じお風呂椅子にお尻を乗っけることができない。わたしは、摩耶さんが来てから、お風呂マットの上に座ってシャンプ-とかしていた。
 
 摩耶さんは、どうやら、それに気づいていたらしい。

 わたしはグズなので、お風呂は一番最後になることが多い。その晩、お風呂に入ると、ハートのお風呂椅子に使った形跡がない。まあ、買ってすぐなんで、摩耶さん忘れたのかと思った。
 でも、明くる日も、その明くる日も使った形跡がなく、なんだか、わたし専用のようになってしまった。

 その数週間後、わたしは恋をしていた。むろん片思い。彼は二か月前、転校してきて、わたしが所属する軽音に入ってきた。バンドが違うので、話をすることなんかなかった。そいつは敬一っていうんだけど、すぐにケイとよばれるようになった。

「あ、ごめんケイ」
 新曲のスコアを取りに部室に入ったら、練習の終わったケイが上半身裸で汗を拭いているところだった。
「男の裸なんか気にすんなよ」
 制服に着替えて、ケイは爽やかな笑顔で部室から出てきた。ケイはな~んも気にせず、白い歯を見せて笑って、下足室の方へ行く。後にはメンズローションと男の香りが残った。
――なんだ、あの爽やかさは――
 これが始まりだった。そのケイに、こともあろうにノンカが想いを寄せてしまった。
「わたし、ケイのこと好きだ!」
 堂々と、わたしに言った。
「真由も好きでしょ?」
「いや、わたしは……」
「ホレホレ、顔に、ちゃんと書いてある。ね、お互い親友だけど、これはガチ勝負しようね!」

 で、グズグズしているうちに勝負に負けた。今日ノンカが校門でケイと待ち合わせして帰るところを見てしまった。

「どうかした?」
 家に帰ると、摩耶さんが、ハンバーグをこねながら聞いてきた。
「い、いや、なんでも……」
「そう……じゃ、使って悪い。シャンプーの中味詰め替えといてくれないかなあ。紫のがわたしの、イエロ-が真由ちゃん用。わたし、こんな手だから。お願い」
 摩耶さんは、ハンバーグをこね回して、ギトギトになった手を見せて、笑った。一瞬魔女だと思った。

「アチャー……」
 オッサンのような声をあげてしまった。
 シャンプーをしようとお湯で髪を流し、手を伸ばした定位置にシャンプ-が無かった。
 詰め替えたときにボンヤリしていたんだろう。わたしってば、自分のシャンプーを高い方の棚に置いてしまった。
 立ち上がれば、直ぐに手が届くんだけど、ハート形のお風呂椅子はプラスチック。立ち上がって座り直せば、冷やっこくなる。そんなものほんの一瞬のことだ……そう思っても、今日の失恋で心にヒビが入っている。こんなことでもオックウになる。
 で、そのシャンプーを見上げた一瞬にお湯が目に入り目をつぶってしまった。

――おいで、シャンプー!――

 理不尽なことを思った。
「あ……」
 目を開けると、自分のシャンプーが目の前の下の棚にある。
――見間違い?――
 まあ、目の前にあるので、深く考えずに使った。で、不覚だった。
「これって、摩耶さんのシャンプー……詰め間違えたんだ」
 摩耶さんのシャンプーはナンタラピュアというもので、わたし的には香りがきつい。ほんとに今日はついてない。

「別に詰め間違えてないわよ」
 めずらしく、わたしの後にお風呂に入った摩耶さんが、髪を乾かしながら言った。
「え、うそ……」
 念のため、風呂場にいって確かめてみたら、たしかに、それぞれのシャンプーが入って、定位置に置かれていた……しかし、自分の髪から漂う香りは、摩耶さんのナンタラピュアであった。

 そして、明くる日、学校で奇跡が起こった。

「真由、シャンプーとか変えた?」
 ケイが、理科実験室前の廊下ですれ違いざまに声をかけてきた。
「あ、ちょっとあってね……」
 二人の後ろでじゃれ合っていた男子がロッカーを倒してしまった。理科のロッカーなのでかなりの重量がある。
「危ない!」
 ケイは、わたしをかばうようにして、廊下を転げた。

 気がつくと、二人抱き合って廊下に倒れていた。そして、ケイのクチビルが、わたしのホッペにくっついていた。
「あ……痛あ……」
 わたしは足を捻挫していた。ケイが肩を貸してくれて、保健室まで連れていってくれた。
 痛かったけど、とても嬉しかった。廊下の向こうの方でノンカが「負けた」という顔をしていた。

「今度倒れるときは、クチビルが重なるといいわね」
 その日は、ケイが自転車に乗せて家まで送ってくれた。で、ドアを開けた瞬間摩耶さんから、この言葉が出た。
「え、どうして……」
「あ……学校から電話あったから」

 そして数か月後、ケイとわたしは自他共に認めるカップルに。
 
 摩耶さんのことは、やっと言えるようになった。

「お母さん……」

 そして、お風呂椅子は、お母さんも使っているよう。シャンプーは、その日次第で中味が違う。でも――おいで、シャンプー――と思うと、思った通りのシャンプーになっている。
 ほとんど、このお母さんは、魔女じゃないかと思ってしまう……。


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高校ライトノベル・連載戯曲・ノラ バーチャルからの旅立ち・11

2015-08-08 07:51:18 | 戯曲
連載戯曲・ノラ バーチャルからの旅立ち・11
ノラ バーチャルからの旅立ち・10 
        
      


時      百年後
所      関西州と名を改めた大阪

登場人物
好子     十七歳くらい
ロボット   うだつの上がらない青年風
まり子    好子の友人
所長     ロボットアーカイブスの女性所長
里香子    アナウンサー(元メモリアルタウンのディレクター)
チャコ    アシスタントディレクター



 木を切り倒す音が遠くに響く。

ノラ: やっと、音響、復旧したみたいですね。
里香子: やめてよ、ヤマちゃん。わたしをラネーフスカヤにしたいの? 
 だったら、あんたはフィールスのじいさんよ! 「ええ、この……できそこねえめが……!」ってぼやいて、
 だれもいない屋敷に閉じこめられんのよ……。
ノラ: ラネーフスカヤでもいいから、ここから出て行けって、ヤマさんの謎かけですね。
里香子: ラネーフスカヤは、没落貴族で未来はないのよ。
ノラ: それは暗示です。チェーホフもそこまでは書いていません。
里香子: それって慰め? わたしってこれでも文学部の演劇科なのよ。
ノラ: でも、書かれていないというこは、可能性があるということです。

 チャコが駆けこんでくる。

チャコ: 雨降ってきちゃった。里香子先輩。ドラマ局長が搬入口でお待ちです。
里香子: 島田さんが、雨の中を?
チャコ: なんでも、緊急に次ぎの企画、相談したいって。
ノラ: ね、結末は最後までわかりません。
里香子: うまいわね、乗せるのが。じゃ、あなたもいっしょにいかない。
 チャコちゃん、車、正面に回ってもらうようにいってもらえない?
チャコ: ドラマ局長をタクシーがわり! さすが里香子先輩! この音なんですか?
里香子: ヤマちゃんがわたしのハートにクサビを打ち込んでいる音。
チャコ: それって……。 
ノラ: アハハハ……。 
里香子: バカ、変な想像するんじゃありません。まだまだ修行がたりないわよ。
チャコ: ヘヘ、わたしまだまだガキンチョだから。じゃ(上手に去る) 
里香子: じゃ、着替えましょうか。いつまでも高校生のなりじゃね。
ノラ: ええ、でも着替えたら、わたしは他のとこへいきます。
里香子: なにか、あてでもあるの?
ノラ: いいえ……。
里香子: この雨の中を?
ノラ: やまない雨はありません。この雨は明け方にはやみます。
 そのあと東の方に虹が出ます。とりあえず、そっちのほうに行ってみます。
里香子: そうなんだ……じゃ、これ持って行って。濡れるといけないから(ボールペンのような 傘をわたす)
ノラ: まあ、ハナソニックのバーチャルアンブレラ。
里香子: 駆けだしのころから使ってたお古だけど。これだと両手が空くから。
ノラ: あ、これ、パーソナリティーモジュール兼ねてる……オーナーは……里香子さん!?
里香子: 脱走したアンドロイドに間違われたら困るでしょ。一応名義だけね。
ノラ: ありがとうございます……パッ!(本体は胸ポケットにしまい、開いた傘を見上げる)
里香子: 擬音いり?
ノラ: だって、開いたって実感がないでしょ……うん、なかなかいいですね(本体を取り出し)
 パシュッ(傘を閉じ、胸ポケットに)じゃ、着替えに行きましょうか。 
里香子: うん。

 里香子、しばらく名残惜しそうにメモリアルタウンを見まわす。

里香子: わたしは、なんのためにバーチャルにこだわってきたんだろう……。
ノラ: それは……何のために生きているのかと同じ問いかけですね……人は人でいられるかって……。
里香子: それがわかったら、それがわかったらね……。
ノラ: 里香子さん……。
里香子: ……ワーッ!!(叫ぶ)
ノラ: …………。
里香子: さっぱりした!
ノラ: ほんとうに? 
里香子: ……行きましょうか。
ノラ: ……ええ。

 上手に去る里香子とノラ。木を切り倒す音フェードアップするうちに幕。

※ ▼~▲の部分から●~●を引き、里香子とチャコの声による擬音を効果音に替えると、四人の短編劇『好子』としても上演できます。

※ この戯曲を通してお読みになられる時は下記の戯曲集をお求めいただければ幸いです。

※ この戯曲を上演されるときはご連絡ください。
  〒581-0866 大阪府八尾市東山本新町6-5-2  大橋むつお
  上演料は高校生のコンクールなどの無料上演で一回5000円です。


『ノラ バーチャルからの旅立ち』ノラ バーチャルからの旅立ちクララ ハイジを待ちながら星に願いをすみれの花さくころの4編入り(税込1080円)
『はるか ワケあり転校生の7ヵ月』     (税込み799円=本体740円+税)
 東京から転校してきた坂東はるかが苦難を乗り越えていっぱしの演劇部員になるまでをドラマにしました。店頭では売切れはじめています。ネット通販で少し残っています。タイトルをコピーして検索してください。また、星雲書房に直接注文していただくのが確実かと思います。


『まどか 乃木坂学院高校演劇部物語』    
    

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高校ライトノベル・Mのイレギュラーマガジン『一番手前の女学生』

2015-08-06 16:08:09 | イレギュラーマガジン
Mのイレギュラーマガジン
『一番手前の女学生』



 ぼくは終戦の七年九カ月後に生まれた

 ちょっと懐かしい言葉では「戦争を知らない子どもたち」の世代。
 今の若い人たちだって戦争を知らない。

 一見同じだけど、ちょっと違う。

 今の若い人たちは、歴史としてしか戦争を知らない。周囲にも戦争を体験した人はいないだろう。戦争の痕なんかないだろう。
 ぼくたちが若いころは、あたりまえのように戦争を体験した大人の人がいたし、戦争の名残があった。
 社宅のお父さんたちは、みんな兵隊にいってた。
 中学の担任は元海軍の下士官で乗っていた船が潜水艦にやられ、十数時間海を漂っていた。
 幼馴染のお父さんは陸軍の兵隊なのに、なぜか航空母艦に乗っていた。
 うどん屋のおっちゃんは陸軍で食事をつくる係り(烹炊)だった。
 高校演劇研究会世話役の先生は沖縄戦の生き残りの下士官。
 世界史の先生は第四師団司令部の兵隊で大阪大空襲を事前に知っていた。
 大学の社会科教育法の先生は特攻隊の生き残りだった。
 母は女子挺身隊で彦根で飛行機を作っていた。
 駅や商店街に行けば、白衣の傷痍軍人の人たちがいた。

 そんな人たちが当たり前にいた。

 空襲で焼けたまま赤さびた鉄骨だけになった工場。爆撃の穴、機銃掃射の痕。
 小学校の校舎は国民学校のままだった。
 街の建物の半分ほどが戦争で焼け残ったものだった。

 そんなものが、ごく普通に周りにあった。

 戦時中の記録や記憶は、まだセピア色にはなっていなかった。
 そんな記録や記憶の中で育ったので、DNAの中に戦争が刷り込まれている。

 下の写真を見ていただけるだろうか。

  

 原爆投下後一時間ほどしかたっていない広島の写真である。
 初めて見たのは小学校の頃。
「ここに写っているいる人たちは何日もたたないうちに、みんな死にました」と教えられた。
 いきなり大きく深い穴の縁に立たされたような恐怖、そいつが赤々と湧いてきたのを覚えている。
 生まれる前の写真だけども、若い人が阪神大震災の記録を観るくらいの距離にある。
 至近距離の記録と言っていい。

 二十代の終わりごろに「徹子の部屋」に、この写真と共に五十前後の女の人がでていて、こう言った。
「一番手前の女学生がわたしです」
「え、ほんとですか!」徹子さんが驚いた。

 周囲の建物と特徴のあるセーラー服の襟(後ろが三角になっている)で分かったのだそうだ。

 亡くなったと言われていた親戚の女学生が生きていたような嬉しさと、ここまで生きてこられた苦難が想像されて目が熱くなった。
 生きておられたら八十路の後半。

 ぼくの至近距離の記憶の一つ。
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