大橋むつおのブログ

思いつくままに、日々の思いを。出来た作品のテスト配信などをやっています。

高校ライトノベル・タキさんの押しつけ書評『米中開戦③④』

2014-02-28 07:11:06 | 読書感想
タキさんの押しつけ書評
『米中開戦③④』



これは、悪友の映画評論家・滝川浩一が、個人的に身内に流している書評ですが、もったいないので転載したものです。


書評始める前に ①②の時の訂正です。

 前回 本シリーズがクランシーの遺作だと書きましたが、ごめんなさい もう1シリーズあります(やったね〓)Command Authority ロシア大統領(元KGB!!!)の秘密をめぐって、30年前のジャック・ライアン・シニアの冒険と、現在のジュニアの活躍が交差する話だそうで、現在 翻訳作業中 さて 出版はいつなんでしょうねぇ。
 も一つ情報、現在公開中の「エージェント:ライアン」は一応 3部作予定でしたが、当初予定していた売上が不可能だってのがほぼ確定、シリーズ化にストップがかかっていましたが なんとか継続させるようです。主演のクリス・パイン/キャシー役キーラ・ナイトレイはそのまま、ケビン・コスナーについては分かりません。今作もそうだし、次回の最終作も映画化は不可能ですから、今度は脚本にこだわって作ってほしいもんです。

 で、本作の話です。一気に話は展開し始める、もう怒涛の勢いです。
 ハッカーの中枢に攻撃を加えるが、捉えたハッカーからはなかなか情報は得られない。ヘンリー・アソシエイツの正体も風前の灯火、最前線の鍔迫り合いはどちらも決定打を放てない。そんな中、中共の物理的攻撃は日々エスカレートしていき、サイバー攻撃も本格化する。
 ハッカー対ザ・キャンバスの戦いも佳境を迎えるが、どうも中共側が半歩先を行っている。ライアン大統領とジャック・ジュニアはアメリカを勝利に導けるのか、クラークはどこて活躍するのか。
 殊に④は 息接ぐ間もないほど急坂転がるような展開ながら、あくまでもリアル。
 クランシーのシリーズに対して「こんな都合良く行くかい!」とお怒りの方がいらっしゃいますが……「そりゃあ小説なんだから」とは申しません。クランシーの言いたいのは、勿論エンタメ作ですからアクションの迫力は強調してありますが 中心をしめるのは「如何にして正確な情報を集め、正当に受け入れ分析出来るかが 総てを決定するんだ」という事です。
 ここで言う“情報”とは、他の何物でもない“ヒューミント=人的情報”の事です。確実なヒューミント無くしては何事も失敗する確率が高くなるんだ! とクランシーはシリーズ第一作「レッドオクトーバーを追え」から書いているのです。
 ジャック・シニアが大統領になって以来、日本を始め中共、ロシアと戦争の連続でした。

 各シリーズ共に 全面戦争の可能性がありましたが、問題の核心部分をピンポイントに潰す事によって最小限戦闘で終わらせています。まぁ、現実にはいろんな考え方の人間、利益の相反する勢力が存在しますから、人間最悪の選択「戦争」の長期化を望む者だっています。ライアンシニアが極めて理性的正義の人(よくボーイスカウトだって言い方をされます)だからこれで済んでいる訳で……確かに「小説なんだから」としか言えませんがね。

 作品の中に何を求めて読むか ですが、クランシーの本シリーズが 今の世界の一面をリアルに描いている事に疑いはありません。 話を戦争から生活/仕事に入れ替えれば 我々にも様々なサジェスチョンを与えてくれます。
 とはいえ、気楽にお楽しみいただくのが第一であります。小理屈こねるのが私の悪い癖(杉下右京かい?) ごゆっくりお楽しみ下さい。〓



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高校ライトノベル・タキさんの押しつけ映画評『キックアス2』

2014-02-25 05:50:39 | 映画評
タキさんの押しつけ映画評
『キックアス2』



これは、悪友の映画評論家・滝川浩一が、個人的に身内に流している映画評ですが、もったいないので転載したものです。




あ……アホや……あまりにもアホや。

 ようまあこんな映画、恥ずかしげも無く堂々とつくるなぁ、恐れ入りました もう勘弁して下さい。なんですかぁ~~? 原作はもう一本あるってぇ?? しかも原作はさらにゲロゲロ内容だすってぇ!? いや本間にご勘弁、参った参った もう降参だす。

 前作は「もし本当にヒーローを名乗る者が出現したら?」ってのがテーマで、本作程ではないものの相当狂った世界設定だったが、まだ納得できた。世界観はどんどんズレて行くが、グルッと一回転して、ラストはマニアックかつカルトな味わいがあり ちゃんとカタルシスを感じられた。
 それが……本作はちょっと(どころか大々的に)ぶっ飛び過ぎですわ。一回転し終わらないうちから別な回転が始まり しかも全く違う起点から その回転も中途半端なまま さらにまた回転し始める。収集がまるっきり付いていない。アクションはマジで ほかにもリアルを意識したシーンがあるからさらに混乱する。  まぁこの辺りがパチモンモックバスターと一味違う所で金もしっかりかけてます。故に混乱するわけで「マチェーテ」みたいに笑い飛ばして「オシマイ」にはならない。
 ジム・キャリーは本作が余りに暴力的だってんで一切のキャンペーンに参加しなかったそうですが、このジムの使い方が全く意味不明、名だたる百面相役者を使いながら わざわざ仮面のようなメイクを施し表情無しです、目さえ動きません……まるで出演オファーを後悔して わざとそうしているのかと思える程。

 まぁ、あんまりマジに語る作品じゃありませんが、アメリカでも前作ほどには受け入れられておらず、世相を覗く窓にもなりませんわい。
 そう言えばタランティーノが絶賛しています。タランティーノファンなら何か感じるかも(?) ファンならずとも怖いモノ見たさ(珍奇なモノ見たさ)って方、どうぞ お止めはいたしません(犠牲者増やしてやるガハハハハ)
 クロエ・グレースは相変わらずキュートですが、そろそろ怪演以外の演技が見たいと思いますね。


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高校ライトノベル・タキさんの押しつけエッセー『ウイスキーアンドシネマ』

2014-02-23 06:23:47 | エッセー
タキさんの押しつけエッセー
『ウイスキーアンドシネマ』



これは悪友の映画評論家・滝川浩一が個人的に身内に流しているエッセーですが、モッタイナイので転載したものです


こういう「酒と何々」ってな本 大好きでよくよみます。

 古くは吉行淳之介や開口健、「酒呑みの自己弁護」なんてなアンソロジーは最高でした。ただ全10巻のこの本、事故で入院中にオヤジが買って来てくれた。いや、嬉しかったんですが なんせ入院中の身、飲酒は御法度! 一種の拷問でしたね……しかも枕元にはアホの友人から“お見舞い”で届いた一升瓶が2本、オヤジもオフクロも「重いから」と持って帰ってくれない(この頃平野の救急病院に入院していた)……看護婦にゃ嫌み言われるわ、同室のオッチャンからは「呑もうよ」と言われるし、なんせ整形外科だから骨折以外は健康体なもんで……別方向のたち悪い見舞い本は 亡くなった金端(志忠屋の元オーナー)が“壇ノ浦 枕合戦記”を持って来た。はっ? 歴史本かって? いやいや 由緒正しい“エロ本”であります、こんなもん怪我で動けん人間に渡してどういう気や!?ってんです。

 いやいや、話戻して……本書は映画に登場するウイスキーに焦点を当てたエッセイ集です。類似本は有りそうで割と少ない、映画雑誌や酒系雑誌に記事を良くみかけますが 纏めた本はあまりありません。

 無くて七癖、酒飲みってぇ人種は「アルコールやったらええねん」なんてぇ事を言ってる人程「これだきゃあ譲らん!」ってなこだわりを持ってるもんで、本書を書いた武部先生(本職、関大の先生です)なんてなその点 確信犯ですから愛するウイスキーが映画に登場すると その扱われ方が気になって仕方がない。 私もウイスキー大好きですから気持ちは滅茶滅茶解ります。私も映画評を書いとりますが、酒にはあまりこだわらないように、あくまで小道具の一つとして扱うようにしています。それでなくとも“押し付け”ですから この上 酒に関してまで自分の意見を押し付けるのは気が引けます。
 酒に関しては、人の書いた本で楽しむか バーテンダーとの会話で楽しむのが一番。まぁ、食べ物屋商売ですからそこそこに知識はありますが、それを文字にしようとは思いません。特に洋酒についてアレコレ書くのは、ジャズと一緒でスノッブを気取っているように見えてしまいます(自分で自分が) まぁ、文字にするほどの知識もありませんから、あくまで“好き者の半可通”でいるのが居心地がよろしいようで。

 酒場での与太話よろしく、人それぞれの好みや蘊蓄を聞いているのは楽しいもんです。武部先生は好みのウイスキーが登場すると、その酒が飲みたくなるそうで、これまたよう解ります。おんなじ病気持ちであります、私はこの本を読んでウイスキーが飲みたくなりました。
 この武部先生、大阪のBarでは超有名人です。カジュアルな店は知りませんが老舗やオーセンティックな店に行くと必ず武部好伸著の本が置いてあります。一番多いのは“ケルト紀行”シリーズで私も何冊か持っています。
 Barで飲んでいて、いつかは会えると思っていたのですが、これがすれ違いばっかりで、曰わく「ついさっきまでいてはりました」とか、「昨日来られてました」とか言われるばかり。
 そんなこんなで すっかり忘れておりましたら、先日 天神橋サンボアで飲んでおりましたところ ギターを肩に男性が一人、練習があるからと本を数冊置くだけで出ていったのでありますが、主人の田仲さんに伺うと「武部先生です」との事。あっちゃーまたもやすれ違い、まぁ お顔だけはチラッと見えました。その時の本が本書であります。 実は、この先生 私と同年で、S谷高校の出身です。私は山本高校でしたが、市内S谷高校とはなんやかんや縁が有って良く行ってました。武部の名前に覚えはなかったんですが、同じくS谷高校出身の友人が「絶対に知ってるはずや」と言うもんで ずっと気になっていました。まぁサンボアで網を張っていたらその内お会いできるでしょう。ワクワクしとります。

 訂正……冒頭の「酒飲みの自己弁護」ってのは山口瞳さんのエッセイのタイトルです。なら オヤジが買ってきてくれたのはなんやったかいなぁ?
 思い出さんなあ~ “ナンチャラ読本”とかいうタイトルやったっけ? 家に帰るまでには思い出します……???


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高校ライトノベル・ライトノベルセレクト・153(緑の庭に集いて)

2014-02-22 09:41:46 | ライトノベルセレクト
ライトノベルセレクト・153
(緑の庭に集いて)
         


 てっきり、オレ一人かと思っていた。

 月明かりのそこには、もう三人の先客がいた。
「なんだ、芳雄もきたんか?」
 篠原に見つけられると、他の二人も振り返った。
「なんだ、芳雄も緑にふられた口か?」
「ハハ、三人もか」
「芳雄も照れてないで、こっちこいよ」

 声で正体が分かった。ついさっきまでいっしょだった、篠原、阪本、鈴木の三人だ。

 ついさっきまで、飲み明かしていた軽音のメンバーだ。ボーカルの鈴木が言い出して、十五年ぶりでメンバーが集まって、コンサート……ならよかったんだが、同じ軽音の仲間が開いている飲み屋を借り切ってミニ同窓会をやっていたのである。町はずれの小公園。目の前の道路の彼方に、不法駐車のトラックが一台見えるだけだった。
「今でも、これで飯食ってるのは芳雄だけだな」
 鈴木が、ベースを弾く真似をすると、他の二人が笑った。懐かしさに少し揶揄が混じっていると感じたのは、オレのヒガミかもしれない。
 ベースをやっているとは言え、ミュージシャンのイメージからは少し遠い。週二回温泉地のアトラクションのバックで演奏する以外は、ごくたまにローカル局でのバック演奏をやる。それ以外は、大手楽器店でバイトの店員。そう自慢できた境遇ではない。

 ギターの鈴木は中学の教師になっていた。でも、音楽ならともかく社会科だ。
 阪本は、絵に描いたようなサラリーマンで、メンバーの中でただ一人の既婚者だ。この夏にはオヤジだと自嘲を装って照れていた。客商売の勘で、幸せなんだろうなと思った。
 パーカッションの篠原は、運送屋でトラックのハンドルを握っている。緑の手は握り損ねたようだ。
「しかし、妙だよな。みんな、ここで緑といっしょにクッチャベッていたのに、いっしょになったことないんだもんな」
 鈴木が、ブランコに腰掛けて言った。

「まあ、三か月で転校しちまったから、そういうこともあったかもしれんなあ」
「突然の転校だったよな。オレなんか、いっしょの大学行こうって粉振ってたんだけどよ」
「あ、それずるい!」
 鈴木の抜け駆けに、二人が純情に反発している。

 オレは、もっと自慢できるし、ミゼラブルでもある。あの唇の感触が蘇ってきて、自分で頬が赤くなるのが分かった。公園が禁煙なのは分かっていたが、気づいたらタバコをくわえて、龍夫の店でもらったマッチで火を付けていた。オッサンばかりなので、文句を言うものもいない。
「キスしたの、芳雄が初めて……」
 バカなおれは、思わずほくそ笑んだ。十五年前の、ほんの唇が触れただけのことが、そんなに自慢できることでもないんだがな。男ってのは、幾つになってもガキだと、嬉しさ半分自嘲半分。
 半分喫ったタバコを放り投げると、偶然隣のブランコのスチール製のシートに落ちた。

 三人が、思い思いに、月明かりの下、密かに緑の庭と呼んだ小公園で、それぞれの緑の思い出に耽った。

 しばらくすると、ブランコが微かな振動とともに、握った鎖がほのかに暖かくなった。
「どうかしたか?」
 篠原が、ついでのように聞いた。オレは唇のことを除いて説明した。
「自意識過剰だって……なんともないぜ。なあ」
 篠原は、他の二人にも促した。

「芳雄クンは間違えていないわよ」

 気づくと目の前に、白衣を着た女が立っていた。

「緑は、芳雄クンのことをしっかり覚えていたわ。だからセンサーが反応した」
 女がブランコの鉄柱を軽く叩くと、その部分が葉書大に開いた。中には小さなイコライザーのようなものやら、モニターがあった。
「緑の趣味は、芳雄クンだったみたいね」
「え……なに、それ?」

「あ……!」

 鈴木が、驚きの声を上げた。なんと、公園の入り口にあのころのままの緑が立っていた。そして、緑の後ろには不法駐車のトラックが。
「だめでしょう、勝手に出てきちゃ」
「なんだか、この三人の人たち、懐かしくって……」
 緑は、三人の顔を順に見て、オレの方に近づき、じっと目を見つめた。
 年甲斐もなく、心臓が踊り出した。
 緑は、真ん前まで来ると背伸びして、オレに瞬間キスした。

「なんだか、とても懐かしいわ……」

「困った子ね。自律機能が昔とは比べものにならないから。今夜のことは忘れてもらうわね」
 女は、そういうと、スマホのようなものの画面を指でワイプさせた。そして、記憶が途絶えた。

 朝、四人揃って、公園で目が覚めた。とても懐かしい気持ちが、消え残った火のように、心でチロチロしていたが、オレは誰にも言わなかった。言おうにも気持ちだけで、なにも覚えていないのだからしようがない。

 緑の庭を出るとき、道の向こうを見たが、不法駐車のトラックはいなかった。


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高校ライトノベル・タキさんの押しつけ書評『百田尚樹「幸福な生活」』

2014-02-22 06:33:34 | 読書感想
タキさんの押しつけ書評
『百田尚樹「幸福な生活」』



これは、悪友の映画評論家・滝川浩一が、個人的に身内に流している書評ですが、もったいないので転載したものです。


何となく百田尚樹の正体を見たような気がします。

 この本は短編集で、一編20頁足らず、ざぁっと読み進んで 最後のページをめくると一行の“落ち”が現れる。
 さて、この“落ち”が問題です。はっきり言ってガハハと笑うでなく、思わず背筋に冷たいモノが走るでなく、やられたぁ!と叫ぶ程の物は一つも無い。
 そう“無い”……無いのだが……総て、微妙にこちらの予測がはずされる。面白くない訳では決してない。 面白いのだが、なんか、どこかで見たような聞いたような……まぁ、似たような展開の話は数多あるが、一つ一つの“落ち”は間違いなく独創的なのだと思いいたる。けったいな作者であります。
 しかし、彼のキャリアのスタートがバラエティーの構成作家だという事を考えると……これは さもありなん……ですね。
 構成作家ってのは、何を書いてもそこそこ面白くなければならない。しかも、自分が語るのではなくタレントが喋って面白く聞こえるように書かなければならない。文章スタイルにこだわりなんか持っていたら出来る仕事ではない。
 食べ物の味と同じく、人が何を面白いと感じるかは主観の世界で 万人共通の“ツボ”は有り得ない。 だからこそ、少数が笑い転げる事より 多数がアハハと軽く笑える地平を探る。いわば、本書は そういうテクニックに長けた物書きの手になるブラック・ショート・コント集と言えるだろう。
 あまり えらそうには言えない、百田尚樹の作品はこれでまだ4作目……ただ、先日の「モンスター」の元ネタ(逆にモンスターをショートにした?)と覚しい一編があったり、「永遠の0」に用いられている論理展開と同じテクニックが見て取れる。

 先日、「モンスター」を評して「“海賊と呼ばれた男”なんかに比べれば、吹けば飛ぶような」と書いたが、言い方を替えると「同じ作者の本とは思えない」と言う事です。作品の目指している所が全く違いますからね。こういう作家は稀にいますが、結構珍しい。以前のSF作家には割と存在しました。筒井康隆、星新一なんかは最たる人々ですし、開高健、山口瞳なんてなCM畑出身の作家も自由自在なカメレオン作家でした。
 断言まではようしませんが、ひょっとしたら“百田尚樹”はとんでもない作家なのかもしれません。
 結局、読み倒さんと まだまだ解らんっちゅう事です。励みますわ。


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高校ライトノベル・タキさんの押しつけ書評『トム・クランシー「米中開戦」①②』

2014-02-21 09:54:21 | エッセー
タキさんの押しつけ書評
『トム・クランシー「米中開戦」①②』



これは、悪友の映画評論家・滝川浩一が、個人的に身内に流している書評ですが、もったいないので転載したものです。


今や亡きクランシーの遺作、前半2巻です。

 ジャック・ライアン・シニアは前期大統領時代に一度 中共と戦争していますが、大統領職に返り咲いて 再度 中共と戦争になりそうです。

 物語上の中共・総書記は政治的クーデターにあい、絶体絶命の危地を解放軍主席によって助けられる。 解放軍主席は軍事的欲求が強く、総書記は自身の安泰の為 その欲求に荷担する。目指す所は南シナ海の完全制覇・香港/マカオの本土化・台湾統一。香港/台湾を経済特区として一気に財政の立て直しを図ると共に揺るぎないアジアの帝王の席に着くというもの。
 当然、アメリカが黙っている訳はないのだが、主席の元には世界最高のハッカー軍団がいた。元々 人民解放軍のハッカー軍団を作り上げた男がいて、彼は嘘の罪で収監され、後 脱獄、香港マフィアに匿われ マフィアの為に働く事を隠れ蓑に 実は解放軍の為にイリーガル活動を行っている。彼らは巧妙に全世界をハッキング、マフィア組織をも操り 自らは表に出ない。
 
 ペンタゴンもCIAも侵入に気づいてはいるが、証拠を掴めず 名指しで中共を非難できずにいる。

 そして中共は南シナ海の制覇の実力行使を発表、時期を同じくしてアメリカの無人機が複数コンピュータージャックされ使用不能となる。ジャック・ライアン・ジュニアは、全く別の案件を追う内に このハッカー軍団へと迫る。また、ハッカー側もジュニアの所属するヘンリー・アソシエイツ(ザ・キャンバスの隠れ蓑)を探ろうと触手を伸ばしている。アメリカ国内ではFBIにも目を付けられ、ジュニアの恋人が利用される。

 かかる危機状況下、実行部隊のボスだったクラークは前回作戦で負った傷がなおらず、自ら引退を申し出ている、しかも同時期 クラークの宿敵ロシア工作員がハッカー軍団にリクルートされている。  現在、双方共に 相手のすぐ近くに迫っている、どちらが先に相手の正体を掴むのか? 先手が圧倒的に有利なのだが……って所で2巻終了、早く続きが読みたい~!

 本作が優れているのは、中共の描き方です。過去に一度戦っているのですが、それ以降 現在までの中共を良く読み解いて あり得る状況を作り上げた点にあります。
 現実に解放軍ハッカーによってステルス情報が盗まれ、それをコピーして“殲”シリーズの戦闘機を作ったのは間違いなく、これに関して表立った抗議はしませんでしたが、当時 陽動として行われた財務省等へのサイバー攻撃を中共名指しで抗議しています。
 中共サイバーテロ部隊を構築した人物は良く知られた中国人ハッカーで、彼は後に金融詐欺に関わったとして逮捕されています。彼がその後どうなったかは分かりませんが、本作設定にあるように中共の偽装の疑いも拭えません。
 また、新列島線設定/警戒空域拡大と領空的運用/台湾への接近……あからさまになったのはクランシーの死後ですが、彼は見事に予言しています。
 当然、フィクションですが これまでの作品と同じく緻密な積み立ての上にストーリー構成されていますから リアルで読みあきしません。

 後半 出ましたらまた書きます。



『まどか 乃木坂学院高校演劇部物語』        

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高校ライトノベル・ムッチャンイレギュラーマガジン・17『ネットに弱くて』

2014-02-18 11:33:08 | イレギュラーマガジン
ムッチャンイレギュラーマガジン・17
『ネットに弱くて』



 パソコンを始めて2年10カ月、未だに慣れません。

 テクニックがわからないのでただ字を並べただけのブログを続けています。
 最近うる覚えながら試行錯誤でYOU TUBEも始めました。

『〈すみれの花さくころ・4〉 作:大橋むつお 天王寺商業高校 』をアップロードしました。

 四年前、大阪府高等学校演劇連盟のコンクール本選に出たものです。惜しくも選外になりました。
 大阪では当たり前なのですが、審査基準もなく、審査員の主観だけで決められました。

「作品に血が通っていない、行動原理、思考回路が高校生のそれではない」

 言語明瞭意味不明な、選評でした。
 観客には、通じていました。また、同作を観ていたいた審査員経験のあるベテランの女優さんや映画評論家からも好評でした。45年間の高校演劇の経験からも、まずまずの出来であったと思いました。
 選評が意味不明でしたので、審査員の方とも連絡をとりました。
「この学校にも、なんらかの賞をあげるべきだった」という事実上の審査結果の撤回も、公開のレジメで表明もされました。

 ここから、わたしの大阪の高校演劇の不信が高まりました。

 学校という世界は、三年をサイクルに入れ替わります。この問題を風化させないため、また上演してくれた人たちのためにも、記録に残そうと思ったのが、動機です。
 なにも、今さら結果を変えようなどとは思っていません。

 ただ、付けたキャプションが良くなかったのかもしれません「これで3/13の入賞枠にも入れません」

 これに反応するコメントをいただきました。
「失礼ですが、これだけ見せられても入賞の枠に入ると納得してもらうのは無理でしょう」という意味のコメントでした。意味というのは、操作がよく分からないので、このコメントが出てこないからです。

 二つ感じました。

 この人は、なぜ、作品の中味(ビデオという二次資料ですが、芝居の中味と、観客の反応は分かります)には触れないで、言い切れるのか。
 もう一つは、なんで、こうも無垢に審査を信頼できるのだろうか。

 お名前を、この方は書いておられました。どうやら、大阪中部の高校生クンのようです。未成年と思量されますので、お名前は伏せます。

 地区の学校の演劇部の諸君が集まって作っている劇団のメンバーであるようです。
 彼をおもしろいと思いました。
 学校の枠に囚われず、仲間を集めて芝居をやる。どうやら、今の高校演劇から、新しい高校生の芝居のあり方を探る蠢動のように感じました。前向きな演劇少年の姿が浮かびます。自分の高校時代を思いだしました。ムツカシイ言葉で『造反有理』というイメージで、側に寄ってニコニコ観ていたい衝動にかられます。

 しかし、なんで、こんなに権威(審査員や、連盟)に無垢なほど従順なんだろうとも思いました。

 青年や少年の特権は、否定形でアイデンティティーを持てることです。屁理屈と言われようと、理屈をこね回すことです。学校の生活指導の標語のようなコメントでは、らしくないですね。

 パソコンの具合が悪いので、ここで、筆を置きます。


 下の暗号のようなものをクリックすると画面が出るそうです(埋め込みコード)出なかったら、すみません。

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 やっぱり出ません。下のタイトルをコピーして、貼り付けて検索して下さい。

『〈すみれの花さくころ・4〉 作:大橋むつお 天王寺商業高校 』  



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高校ライトノベル・タキさんの押しつけ映画評『エイジェント:ライアン』

2014-02-18 07:27:08 | 映画評
タキさんの押しつけ映画評
『エイジェント:ライアン』



 これは、悪友の映画評論家・滝川浩一が個人的に身内に流している映画評ですが、もったいないので、転載したものです。


 久方振りの“ジャック・ライアン”さぞかしアメリカでは大ヒットと思いきや、これがスマッシュヒット手前で足踏み。

 理由がよぉ~く判りました。まず、トム・クランシーは“キャラクター原案”者であるのみで脚本には一切関わっていない。クランシーは既に亡くなっていて、現在 遺作の「米中開戦」の前半が発刊されていますが、これと本作脚本の時期的な時間差がどの位あるのか分かりません。もしかしたら、脚本製作時期には関われなかったかもしれません。
 脚本家はアダム・コザックとデビッド・コープ……残念ながらどちらもこれまで注目できる作品はありません。コープの方が多作ですが、性急なストーリーが多く、原作があっての脚色なら分かりませんが、一から彼らの脚本だとすると従来からの強引な展開傾向そのままです。「トータル・フィアーズ」(ベン・アフレック主演)の時にも思いましたが、もっと原作をリスペクトしているライターに仕事させるべきですね。
 まず、ライアンが分析官から工作員に踏み込むシテュエーションが乱暴過ぎる。しかも、作戦の破綻が明らかなのに そのまま続行、そんなアホな……ですわ。 まず、どんな突飛な展開でも納得の状況をセッティングするクランシー原作の緻密さがありません。ロシアの陰謀という設定ですが、これも もう一つ裏の企みなり恨みなりが無ければ有り得ない設定です。
 アメリカ経済の転覆を狙う訳ですが、これは現実の世界経済からすれば両刃の刃で、核と同じく抑止力が働きます。これを発動する為には よほど強い動機と仕掛けが必要ですが、本作ではそのどちらも弱すぎます。映画のセンテンスにしても、時間の逼迫という一番ヒリヒリする部分が迫って来ません。撮影はそれなりだと(ちょっと足らんか?)思いますが、脚本の無理が祟ったか 編集のマーティン・ウオルシュは名手ですが……。
 クリス・パインはまぁええとして、やがてライアンの妻となるキャシー/キーラ・ナイトレイの描き方が中途半端。ケビン・コスナーの上司にしても、端から味方であることは はっきりしていて「一体誰が敵か味方か」というスリルは全くありません。
 総て脚本の不出来ばかりが目につきます。本作はリメイクではなくリブート作として、今後のシリーズ化を目指しているはずですが、クランシー既に亡き後 余程の脚本家を用意しないと このまま沈んでしまいそうであります。

 原作で残っているものが、まず映画化不能(ライアンが大統領になって日本・中共・ロシアと戦争になる)な内容ですから余計に脚本のアイデアが勝負になりますからね。



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高校ライトノベル・タキさんの押しつけ映画評『RUSH』

2014-02-12 07:48:03 | 映画評
タキさんの押しつけ映画評
『RUSH』


これは、悪友の映画評論家・滝川浩一が個人的に身内に流している映画評ですが、もったいないので転載したものです。


興奮しました。

 76年のF-1シーンを知らなくても絶対エクサイト、且つ感動出来る作品です。

 爺婆であろうが若かろうが、およそモータースポーツを愛する者ならハートを鷲掴みされます。絶対にお薦め!
 以下、オッサンの感傷であります。お暇な方だけお読み下さい。
 私がF-1に夢中になりだしたのは70年頃、まだ今のように全レース中継など無く、モータースポーツ誌でしか詳細が判らなかった頃。二本立てロードショー公開の一本がF-1のドキュメントでした。マイケル・アンドレッティがワールドチャンピオンに成った時の映画で、当時 もう一本が目的で行ったのに、F-1の迫力に圧倒されました。
 当時のヒーローは陽気なアメシカン/マイケル・アンドレッティ……ハントもラウダもまだ居ません(彼らはF-3で暴れていた頃)エマーソン・フィッティバルディやジャッキー・ステュワートなんかとマイケルのデッドヒートの時代でした。
 今や、F-1carは世界一安全な車、300キロでスピンクラッシュしてもドライバーは安全です。94年の アイルトン・セナ以降、F-1ドライバーの事故死はありません。セナにせよ、あの当時250キロでコンクリート壁に真っ正面から激突しなければ……彼はまだ生きていた筈です。
 セナやプロストの活躍より20年前、F-1全ドライバー(25-6人)の内、年平均2人がレース中に事故死しています。クラッシュした車の破片やタイヤが観客席に飛び込んで巻き込まれた観客も多数います。当時は今より観客席がコースに近く、かつ コースの至る所に観戦客がいました。作中、ハントが「走る棺桶」とマシンを表現していますが、まさにその通り、軽自動車のドライビングビュウポイントより 更に低いビュウポイントで、軽自動車並みの自重しかないマシンに500馬力のエンジンが搭載されている。以前、軽自動車にツインキャブ搭載が流行った時、道路からの飛び出し事故が多発しましたが、F-1ドライバーの恐怖はそんなもんじゃなかった筈です。今のように機械的に接地力を付加している訳ではなく、車体前後のウィングによるダウンフォースとタイヤの食いつきに頼るしかない。しかもステアリングもダウンかアップか いずれかの傾向がある。そのため、コーナーでは車をドリフトさせるなどスライドさせてクリアしていく。現在では車をドリフトさせるのはタイムロスに成るため、そんなテクニックは事故車をスルーする時くらいにしかお目にかからない。
 現在の車はオートマティックで半分コンピューターが走らせているようなものだが、当時はマニュアルで、しかもクラッチなど踏まない。エンジン回転とスピードを合わせてギアチェンジする。勿論、回転計は装備されているが、殆どはエンジン音の変化で回転数を察知する。あの頃のエンジントラブルの大多数は回転が合っていないのに強引にシフトチェンジする事によって引き起こされています。

 さて、本作の76年のシーズンですが、よう覚えております。
 やっぱりニキ・ラウダがドイツGPでクラッシュ炎上、生死の境をさまよいながらもシーズンに復帰、最初苦戦したレースの中盤からの激走で4位に付け、ラウダ/ハントのチャンピオン争いに注目が集まった。我がアイドル マイケル・アンドレッティは既に盛りを過ぎたりとは言えまだまだ若いもんには譲らない気迫で、私ゃ相変わらずマイケルを応援しとりました。
 この時もテレビ中継は無く、ラウダのクラッシュ炎上も後のドキュメントで見ました。映画の中のクラッシュシーンが、あの時の記録映像そのままなのにはびっくりいたしました。あの頃はジェームス・ハントっちゃあ野獣のプレイボーイでラウダは冷たいコンピューター野郎、全く私の好みじゃなかった。しかし、この頃のF-1ドライバーは皆個性的、今のドライバーはストイックでアスリート性が高くなったけど人間臭さを感じられない。セナ/プロストの競り合い、プロスト引退後シューマッハが非力なマシンでベテランを脅かし始めた頃までが私には面白かった。殊にセナの死後、急速にF-1から興味が失せた。

 ワークスチームの浮沈は今も変わらないがドライバーは似たり寄ったりに成った。この頃のフェラーリも低迷していてラウダの参戦から上向きに成った。ハントタイプとラウダタイプ……どちらも天才ではあるが安定して勝つのはラウダタイプ、となると現在のドライバーは皆さんラウダを目指す。決して意地を張ったりはしない。かくして、ラウダ/プロスト/シューマッハタイプの大行列になってしまう。 あの頃のF-1ドライバーはデッドレースに参加する異常者と言って良く、その分向こう見ずで怖い者知らず。いい子チャンになる必要がなかったとも言える。
 言うなれば闘技場でグラディエーターの試合を見ている気分、だから観戦中に事故に巻き込まれてもコミッションを訴える人間など居なかった。(と……思う) だから、観戦客もとことんエキサイトした。ハントとラウダの舌戦は雑誌に格好の記事を提供、しかし その裏にあった二人の葛藤までは知り得なかった。この映画を見て、初めて二人の関係の真相を知り深く感動いたしました。

 さぁて、なんぼでも書きたい事が浮かんできますが、あんまりしつこいのもあきませんね。最後に、ハンス・ジマーの音楽が最高!マシンのエグゾーストノートを更に増幅しています。エグゾーストノートはまさにサーキットにいる雰囲気。カメラワークは迫真!今までの総てのカーチェイス作品には無かった視点から撮影されている。監督のロン・ハワードは役者出身でアメ・グラなんかに出ていたが、かのロジャー・コーマン(製作)の「バニシングIN TURBO」で監督デビュー、B級映画まっしぐらに成るのかと思いきやどんどん名作を発表、アボロ13/ビューティフル・マインド/フロスト×ニクソン/ヘルプ……枚挙に暇無し。

 すんません、ホンマにそろそろ止めまっさ。レース映画としても、ヒューマンドラマとしても超一級作品です。見て損無しで~す!


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高校ライトノベル・タキさんの押しつけ映画評『アメリカンハッスル』

2014-02-10 07:19:29 | 映画評
タキさんの押しつけ映画評
『アメリカンハッスル』


これは、悪友の映画評論家・滝川浩一が個人的に身内に流している映画評ですが、もったいないので転載したものです。


 今年のアカデミーに最多10部門ノミネートされ、“ダラスバイヤーズクラブ”“グラビティ”“それでも夜はあける”と並んで作品賞大本命です。

 監督は「ザ・ファイター/2010-助演男女優賞」「世界に一つのプレイブック/2012-主演女優賞」のデウ゛ィッド・O・ラッセル……今回の脚本も自ら手掛け、すっかりオスカー請負人の顔になっています。アメリカでは大ヒットになっていますが、日本ではどうもコケたようですね。物語は1979年にあった「アブスキャムスキャンダル」……マフィアと議員の贈収賄……を下敷きにしたお話で、これまた良~うでけた脚本であります。
 今回も一切 見落とし聞き落とし不可です。解らなくなるというより 勿体無い、大体が無駄なセリフやシーンが全くありません。実際の事件もFBIの強引な囮捜査で明らかになったもので、当時「いくら何でもやり過ぎ」と非難されたとか、本作のブラッドリー・クーパー演じる捜査官も大概強引な奴で、予算を渋る上司を殴りつけて脅迫するのも厭わない。てな具合で、所々なんぼなんでも脱線し過ぎな場面もありますが、シリアスシーンの間に絶妙なバランスで嵌っています。
 今回、クリスチャン・ベールは、例によって髪の毛を抜いた半禿げですが、痩せるのではなくデップリ中年男の天才詐欺師をやっとります。そのベールのカミサンがジェニファー・ローレンス、この人、まだ若いのに もはや大女優の風格があります。ベールの相棒兼愛人がエイミー・アダムス……エイミーも 来年40歳なんだなあ、でも 年齢なりにいつまでも綺麗な女性ですねぇ。理知的女優であり、かつ、如何なる役も演じきる。私はこころから今年の主演女優賞を彼女にあげたいんですが……今年も大混戦ですねぇ、ビッグネームがずらっと並んどりますわ。エイミー危うし……でんなぁ。主演女優賞ノミネートはまだエイミーと「グラビティ」のサンドラ・ブロックしか日本公開されていませんから、何とも言えませんねぇ~
 この映画の見所 その一、嫁ジェニファー vs 愛人エイミーの対決!若いだけでアーパー、しかし口から生まれたような嫁と 年増ながら頭バリ切れ者の愛人。通常噛み合わない筈が、各々の思惑のズレが 逆に作用して妙に噛み合います。
 さて、本作のストーリー。FBIの囮捜査に引っかかった詐欺師カップル、減刑と引き換えに囮捜査に加担させられる。政治家を4人釣り上げれば良いのだが、そこにマフィアが絡む、しかも極めつけ大物……このまま騙したら命が危ない!手を引きたいがFBIは思わぬ大魚に色めき立って許してくれない。どちらを向いても絶対絶命。さて、この危機をいかに切り抜けるのか? 結論を言うと、鮮やかではあるが、至極簡単なトリックでまんまとひっくり返してしまう。なんでバラしてしまうかっちゅうと……ご心配めさるな、これだけだと、良く出来たクライムサスペンス、面白いがオスカーノミネーションには物足りない。  天才詐欺師の癖に、変に心優しいベール君。なんぼ何でも この嫁はアカンと思うが捨てられない。しかも、嫁の連れ子を溺愛している。愛人のエイミーは詐欺の掛け替えない相棒であり、愛しているのも間違いない。ここにFBIのブラッドリーが横恋慕、エイミーはベールと別れてブラッドリーに付く、そうとも知らず嫁は噛みつくわ、マフィアと浮気して いらん事を喋りまくるわ……人間関係が歪みまくっている。  これが歪んだままラストになだれ込むと……いや、お見事と拍手する以外にございません。去年の「世界に一つ~」を彷彿とさせるストーリーテリングでありまする。

 これが日本人に受けないのは あまりに勿体無い。人気がないから、いつ行ってもゆったり見られます。どうか、一人でも多くの方にご覧になっていただきたい。絶賛お薦めです。


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高校ライトノベル・タキさんの押しつけ映画評『マイティーソー2』

2014-02-06 13:36:45 | 映画評
タキさんの押しつけ映画評
『マイティーソー2』


これは悪友の映画評論家・滝川浩一が個人的に身内に流している映画評ですが、もったいないので転載したものです。


今や説明不要のマーベルコミック実写版です。

 先週末公開、アメリカではスタートからダントツのブッチギリ1位でしたが、我が祖国におきましては“永遠の0”がなんと7週連続一位でございました。大方予測としては“抱きしめたい”に座を譲ると見ていましたが、実際は動員に5万人差を付けて“0”が貫禄1位でした。
 ちなみに、永遠の0-29.6万人、抱きしめたい24.6万人でした。続く3位が“ウルフ オブ ウォールストリート”14.6万人、4位に漸く“マイティーソー2”14.4万人でした(興収は3Dがある分ソーの方が若干多い)。 “ウルフ~”と同じくオスカー候補で大本命の“アメリカンハッスル”は初登場10位……動員5万人か、それ以下……嗚呼。
 
 ま、データはその位にして本作であります。さすがに“アベンジャーズ”以降主演のヘムズワースの無茶人気振りに後押しされて、前作とは金のかけ方が段違い。本国だけで充分回収して、世界興行益は丸儲
け。実際、海外でもヒットしているようで、公開第一週で1位をとれなかったのは日本くらいじゃないんかな。どうも日本じゃアメリカ製のファンタジー/SFの受けが悪い状況が続いていますなぁ~。
 “ソー”のシリーズがマーベルコミックの中にどれだけ有るのかは知りませんが、今回のお話は、もしかするとアスガルドより古いかも知れない“ダークエルフ”との闘い。宇宙を暗黒に戻そうとする勢力にソーが挑む。恋人ジェーンが巻き込まれ、オーディンからは直接対決を禁じられて、ソーは裏切り者として捕らえられている弟ロキと手を結ぶ。さて、ロキは黙ってソーに協力するのか、またしても裏切るのか?……というのが見所の一つ。 宇宙の原始から存在する巨大エネルギーにいかに立ち向かうかが二つ目の注目ポイント。
 ストーリー構成の是非には突っ込みますまい。「アメコミやなぁ~」と感じたとだけ申し上げときます。 話も、ここまで来ると、もう「リアルがど~した こ~した」と突っ込む
のも野暮ってもんで、エヘラエヘラと楽しむ以外に見方は有馬線。その意味、観客を楽しませようというサービス精神に溢れています。どうか気楽にお楽しみ下さいませよ。
 マーベルがディズニーに買収されて以来、徐々に積み上げて来たヒーロー映画は“アベンジャーズ”で花開き、現在アベンジャーズ2に向かって作戦進行中、本作の次は“キャプテンアメリカ2”と新キャラクターが待機中。狙いは、ずっと先まで企画されているようで、ソーの3も すでにお約束されとります。
 アベンジャーズは80年台にあった“BAND AID”から始まったエチオピア救済のミュージシャンチャリティーと同じ効果を果たしています。AIDそのものは純粋にチャリティーでしたが、それまでポップス/ロックのミュージックシーンに関心の無かった層を巻き込み、参加したミュージシャンは全員大スターになり、90年台始めまで一大ミュージックマーケットを作り上げました。
 マーベル系の実写版は過去にも有りましたが、社会現象的ヒットはおろか、コケる作品も珍しくはありませんでした。これがアベンジャーズ以降、一定のヒットが約束されるようになったので、今や やりたい放題になっています。まさにアメリカン・マーケットリサーチの勝利ですね。
 比べて、DC系が“バットマン”以外 大苦戦なのが以外ってか 面白い所。まぁ、これにはアメリカン気質や、アメリカが世界の中でどんなポジションにあるかが微妙に絡んでいると考えるのでありますが…今回は置いときましょう。まだまだ この類の作品はドンドン作られますから、いずれ何かの作品で持論ぶち上げます。乞う、ご期待。アハハハ〓〓
 さて、このマーベル・サーガとも言える作品群は、目の前の一本だけを見ても楽しめる映画に作ってありますが、やはりシリーズ全体を見通さないと20%方解らない仕組みにも成っています。一本公開ごとに他作品のビデオやコミックの売り上げも見込む……ディズニー商法の真骨頂です。分かっていても、そこに乗るか降りるかは…自己責任っちゅう事で、当方は一切関知いたしません。そこんとこ、夜露師苦~〓


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高校ライトノベル・タキさんの押しつけ映画評『ウルフオブウォールストリート』

2014-02-05 07:43:52 | 映画評
タキさんの押しつけ映画評
『ウルフオブウォールストリート』


これは、悪友の映画評論家・滝川浩一が、個人的に身内に流している映画評ですが、もったいないので、転載したものです


今は昔、リーマンショックのもっと前に、アメリカに大型証券詐欺事件がありました。

 本作は、その主犯だった男の書いた本の映画化です。アメリカでは、この主人公を美化し過ぎ(破天荒にデラックスな生活ぶり)っちゅう非難も有るようですが……そうは見えなかったですねぇ。金に支配されたアル中で薬中のぶっ壊れた男(達)の物語です。
 意外に笑えました……てか、殆ど下ネタか薬ネタなので、お堅い方々には顔をしかめられるかもデス。
 詐欺の手口は、未上場のクズ株を株価操作して値を上げ、密かに安値当時に大量取得していた株を売り抜ける……まぁ、手法としてはオーソドックスながら、この男、セールストークが天才的でどんなクズ株も見事に押し売る。この点、ディカプリオのトークには多少“??”です。これで、そんなに人を騙せるの? と思います。まぁ、あんまりリアルに作って詐欺師養成講座になってもいかんでしょうしね、こんなもんでしょう。
 この男、相当な人たらしで人を鼓舞するのもお手の物(2年弱 収監され、出所後 「自らを鼓舞するトーク術」なんてな講座を開いて回っている)で、ブラック会社なのに社員は全力を絞り出している。まぁ、民族性の違いもあるでしょうが、アタシャ個人的には こんな風に煽られたらかえって胡散臭く思うけどな。主人公のやり方は、全く悪辣なんですが、株価を操作している途中、間違いなく利益を得る客もいて、なかなか立件出来ない。不正に不当利益をあげている証拠がいるってんでFBIといたちごっこになる。
 結論から言って、バレて司法取引して収監される訳ですが…なんか釈然とせんのですわ。
 これは、実話なんですが、実話ってんなら この後に起こったアメリカの信用不安の方が、規模が段違いだわ質も悪いわ……元々、国絡みの債権ですからね。この映画のように犯人像がハッキリしない分、闇の深さを感じます。
 マーティの狙いは、こういう金融状況の告発という点にもあったんじゃないんですかねぇ。
 さて、本作もオスカー6部門にノミネートされて、作品賞本命グループの一角にはいるのですが……あかんやろなぁ。ハッキリと本作の描き方に反発する人々がいるのと、主演のディカプリオに強烈なライバルがいて、主演男優賞はほぼ絶望ですから……後は、去年のように主要6部門の受賞者がバラバラになる状況待ちですが、さて どないだっしゃろか。“アメリカンハッスル”を見れば もうちょい見とうせると思います。
 兎に角、金融商品ってのは得をするのもスッテンテンになるのも自己責任です、情報が100%明らかになる事など有り得ません。だから、殆ど博打です。本作に登場するような悪党がうじゃうじゃいます(真面目な証券マンの皆様、ごめんなさい)から、くれぐれもご用心……てのが、本作から得る知恵でありましょう。本編ほぼ2時間48分、あまり長いとは感じませんでした。その辺はマーティ監督の腕ですね。毎回 感じ入ります。


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