大橋むつおのブログ

思いつくままに、日々の思いを。出来た作品のテスト配信などをやっています。

高校ライトノベル・タキさんの押しつけ映画評『遅蒔きながら“ベイマックス”』

2015-01-13 08:16:48 | 映画評
タキさんの押しつけ映画評
『遅蒔きながら“ベイマックス”』


これは悪友の映画評論家 滝川浩一が個人的に流している映画評ですが、もったいないので転載したものです。 

ディズニーの生え抜きアニメチーム(ピクサーとは違うと言う意味)は完全に自信回復したみたいですね〓 例によって、短編アニメが冒頭に有ります。犬目線で追いかける家族の変遷ですが、これまでのアカデミー受賞作に劣らない出来映え、否が応でも本編の出来映えに期待させます。

 今日(1/12)、大東の親分が誘ってくれて、一家と一緒に見に行ってきました。
「ベイマックス」……予告だけ見てると、少々不安ではあったのですが、先に結論から……見て損無し! 自信を持ってお勧めします。 これも先にいちゃもん付けときますが、結末とオマケシーンには一言有ります。せっかく積み上げておいといて、あまりにも勿体無い、なんでこんな終わり方にした? も一つ有りますが、それは後ほど…… 。
 さて、本作 SFに観客を巻き込む“嘘”の付き方が絶妙! ラスト前まで殆ど破綻が見られない……ちゅか感じさせない。
 兄弟の愛情、友情、神と悪魔の差は人の心の中に背中合わせに存在していると言うテーマ……「ここで泣いてちょうだいよ」ってぇ作りなのは見え見え、なのに自然に涙腺が緩む、そこら中で鼻をすする音、そら無理もない、これに抗える人は相当根性がねじ回っているか アメリカに恨みツラミのある人やね〓

 今、科学的に最先端に在るのはナノボット(細菌大のロボット)それがミニボットっちゅうボルト大のロボットに敢えてした、これも成功の一因やね。未来の話なのにレトロな感じになる。例によってあんまり書くのはこれから見る人の感動の妨げ、兎に角見ておくんない!
 代わりと言っちゃなんでっけど、只今「ホビット」2のエクステンデットを見ています。本編見終わってメイキングを見だした所。 本編は25分ほどの追加で「指輪」のエクステンデットに比べたら可愛いもんです。まぁ、公開された映画が原作のエクステンデットみたいなもんですから、そうは付け足せないだろうとは思ってましたが、これがまた、この25分で格段に分かり易くなってます。けっして説明文脈にはなっていません。さすがに「指輪オタ」、タダモンやおまへんわ。まだメイキングを見始めた所です、映画本編より語る事が有りそう。
 例えば、ドワーフ達が湖を渡るのに樽に隠れて 偽装の為に樽に魚を入れるシーン、あれ、マジで頭からほんまもんの魚を注ぎ込んでて……見るも涙っちゅか大爆笑、スマウグの声をやったカンバーバッチ、声だけかと思いきやモーションキャプチャーのボディスーツを着て、ちゃんと」(??)ドラゴンの演技もしています、全部見終わったらまた報告いたしますわ。

 ああ、忘れ物。

 ベイマックスで気になった部分の第二弾、舞台はアメリカなんでしょうけど“サンフラン・ソウキョウ”ってえ架空の街で、シスコと東京のミックスなんですが、ほたらなんで“サンフラン・トキオ”とかじゃないんですかね? いろいろシーンを見ていて日本及び日本人が主人公なんですけど、これ、中国人にも韓国人にも差し替え可能。
 街並みが上野、新橋、新宿+シスコ……風なんで、まぁ、日本人なんだろうなとは思いますが、“ソウキョウ”の“ソウ”に当てている漢字が“秦”なんですよね。考え過ぎと言われたらそれまでですが、「まぁた中共に尻尾振ってる?」と思っちまいましたよ。ディズニーはその意味 前科持ちですからねぇ。アメリカ国内版、インターナショナル版以外に“中共版”が在るのか否か、あるなら一目瞭然ですけどね、今時、多少のシーン差し替えはコンピューターで簡単に出来ます、ならなんで“秦”なんですかね、1カットだけだし、文字の差し替えなんざ簡単ですからね……なんでなんですかねぇ、考え過ぎですかねぇ、そうならええっちゅか しょうもない事考えんと楽しみたいんですよ、いや ほんま。
 も一つ、初めのほうのキャス(ヒロとタダシのおばさん)の表情、まるで今までのディズニーアニメのステレオタイプで「この調子で行くんかい」と思っていたら、後のシーンにそんな手抜きは発見出来ず。ほんならなんでここだけ?
まぁ、アタイの周りは「ベイマックス」ってどうよ……ってお方が絶対多数。そういう皆様よ! とりあえず先入観はおいといて見て来ておくんなさい。

 感想聞かせて下さいませ、お待ちしとります。


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高校ライトノベル・《紛らいもののセラ・6》 的中した徹子さんの予感?

2015-01-12 16:28:04 | 小説・2
 《紛らいもののセラ・6》 
的中した徹子さんの予感?



 父の龍太は喜びつつも戸惑っていた。

 表面には出さないが、なんとなくの雰囲気で分かってしまう。
 父の仕事が忙しく、事故以来、直接会うのは初めてだ。
 父の会社で建造中の26DDHのアレンジミスが見つかって、年が明けてから一度も父に会っていなかった。そこで連休を利用してセラの方から会いに来たのだ。家にも帰れない忙しさなので、父の遅い昼食時を狙って、造船所にやってきた。
 家から遠いことと、造船所の構内が広いため、兄の竜一に車で付いてきてもらった。

「セラ、なんだかたくましくなったな……」

 父は、戸惑いを誉め言葉で表現した。
「うん、なんだか生まれ変わった感じ……いろんな人に会って、いろんな話をして……なにより遺族の人たちには気を遣う。たった一人の生存者だから、喜びすぎても落ち込みすぎてもきづつけちゃうから……ここ何年かは、慰霊祭の度に顔を出そうと思うの……あら、もう完食しちゃった!」
 造船所の社員食堂の大盛りカツ丼を、父と変わらない速さで食べてしまった。
「このごろ、セラの食欲すごいんだよ。帰ったその晩に団子一盛りペロリだもんな」
「いわないでよ、お兄ちゃん。あのせいで盗撮までされちゃって大変だったんだから」
「ほんとうに、竜介のことをお兄ちゃんと呼べるようになったんだな……」
 父の龍太は、口に出して言ったことはなかったが、竜介とセラが、いつまでも兄妹として打ち解けないことを気にしていた。だから、セラの変化は嬉しいのだが、事故前と印象がまるで違うので、どうしても戸惑いになってしまう。
「うん、事故の後気が付いたらお兄ちゃんが居て、自然に『お兄ちゃん』て言ってた」
「大きな事故やら、大変な体験は、時に人を変えることがあるけど……いや、お父さん嬉しいよ」

 もう少し話していたかったが、仕事が詰まっているので、親子の再会は30分あまりで終わってしまった。
 なんせ26DDHは特別高価な護衛艦である。一日工期が延びるだけで数千万円の経費がかかる。で、その出所は国民の税金である。なんとか工期を取り戻さなければ、国に大きな負担をかけてしまう。

 造船所を出て、車でしばらく行くと、セダンが側溝に脱輪して立ち往生しているのに出会った。あとから考えれば造船所への一本道にセダンがいることがおかしかった。
「脱輪ですか?」
 気のいい兄が車を止めて聞いた。外に立っていたスーツ姿の男女二人がペコリと頭を下げた。
「いや、ネコが飛び出してきましてね、それを避けようとして、この有様です。JAFを呼んでるんですが、道路事情がね。なんせ連休なもんで」
「オレの車4WDだから、引き揚げましょうか?」
「それは助かる。どなたかは存じませんが、お願いできますか」
「はい、直ぐに準備しますから」

 車の引き上げの間、一人の男は兄といっしょに作業を手伝っていたが、もう一人の女が愛想よく車中のセラに近寄ってきた。

「あの、人違いだったらごめんなさい。あなたバス事故で命拾いされた世良セラさんじゃないですか?」
 人の目がさすので車中にこもっていたセラだったが、わざわざ声を掛けられて無視するわけにもいかず、遠慮ぎみの笑顔で応えた。
「やっぱり! わたしSプロ事務所の木本と申します……」

 徹子のサンルームに出てから三回目のスカウトだったが、ここまで手の込んだアプローチをされたのは初めてだった……。


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高校ライトノベル・あのころの自分・4『女子トイレの張り番』

2015-01-10 15:39:44 | 私小説
あのころの自分・4
『女子トイレの張り番』



 怪しいと思った。

 人は行動を起こすとき、その目的や意欲によって、その場にふさわしいテンポと程よい緊張感を持っているものである。
 その時、女子トイレに駆け込んだ三人は、いくら女子トイレ入り口の扉が(個室ではなく)外されていたとしても僅かに余計な緊張感とテンポの速さであった。
 扉を外した女子トイレは、洗面のあたりに三人、個室から水音をさせながら出てきた者が一人、映画のガヤ(その他大勢の賑やかなシーン)なら黒澤明でも合格点をくれそうな下町の公立高校女生徒の自然な風景の中にいた。
 あとから駈け込んで来た女生徒三人は、微妙に自然さから外れていた。

 案の定、奥の個室から薄い煙が立ち上った。そこからは勢いである。

 歩いても数秒で行ける個室まで、ダッシュした。
「おい、開けろ! 上から煙出てるのん、まるわかりやぞ!」
「ちょ、ちょっと待ってえな……!」
 衣擦れの音などせずに、急いで水を流す音がした……。

 そのころ、男子トイレでの喫煙が下火になり、女子トイレでの喫煙が増え出し、生活指導の女の先生にトイレの張り番をしてもらっていた。そして見張りやすく、かつ学校の意志を示すために、喫煙が多い女子トイレの扉を撤去した。

 それでも女子の喫煙は減らなかった。そこで、学年生指の男性教師が女性の先生といっしょに着くことになった。

「あ、あたしただトイレに入ってただけやで」
 もう目が泳いでいた。
「嘘つけ、煙が見えた……このまま生指まで来い!」
「あたし、タバコなんか喫うてへんから」
「何回タバコの現場おさえてきた思てんねん。お前ら生まれる前からタバコの張り番やってんねんぞ」
 
 わたしは、担任をやりながら生指をやるという、やや非常な配置を何度かやった。
 生指には、男相手の荒事と、女子同士のもめ事や、いじめや不登校に関わる和事があった(他にも生活指導室常駐という駐在の仕事もある)わたしは和事が生指の仕事の半分以上だった。
 それが、女子トイレとはいえ、一歩間違えればセクハラになりそうな女子トイレの張り番。これで喫われては校内喫煙に歯止めがきかない。
 運よく生指の部屋に生指部長がいたので、女性の先生と三人で問い詰めた。
「先生が煙出るとこ見てはんねんぞ……様子もおかしい、正直に言えや、俺らも忙しいんじゃ、手間とらすな!」

 数分のやりとりで、その生徒は、わたしの顔を見て(わたしの確信ぶりを確認して)タバコとライターを出した。

 男子トイレは、三か月間昼休みの喫煙タイム(食後五分後くらい)25分間トイレの中で張り込むことで抑止した。午前中は遅刻や早退者、授業妨害でひっぱられてきた生徒の相手。たまに空き時間があると欠席生徒の家に電話をしたり、近場なら家庭訪問。
 要領が悪いのだろう、そんなことばかりやっていた。昔と違って担任学年の教科を持つので、毎年、世界史・現社・日本史・政経を交代で教えていた。生徒はお金を出して教科書を買っているので、毎年教科書に合わせてノートを作り変えていた。
 四十歳ごろには焦りがあった。こんな調子では、将来進学校に転勤したときには間に合わない。

 杞憂であった。三十年の教師生活で、進学校にいくことはなかった。

 卒業式の日、くだんのトイレ女子が三人で、生指にやってきた。
「先生、あのとき三人とも個室でタバコ喫うててんで!」
「ほんまか、分からんかったわ!」

 本当は分かっていた。しかし現認した煙は一人分。三人を一人で検挙する力量もなかった。あげた生徒も他の二人については一言も言わなかった。生指部長も同様である。
 女生徒三人は揶揄ではなく、懐かしい思い出として白状しにきたのである。

 女子トイレを男性教師が張り番。今ならセクハラと言われる。懐かしい思い出。


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