大橋むつおのブログ

思いつくままに、日々の思いを。出来た作品のテスト配信などをやっています。

高校ライトノベル・時かける少女 BETA・4《The implementation test=運用試験・2》

2016-04-26 06:52:30 | エッセー
時かける少女 BETA・4
《The implementation test=運用試験・2》



 ミナの瞳が鳶色に輝いた……エノラゲイのクルーたちは目がくらんだ。

 目が慣れると、とんでもないものが前方に見えた。
「機長、前方に自由の女神です……」
「バカな……」
「右一時方向に見えるのはロングアイランドでしょうか……」

 副操縦主のロバートが、小学生が先生に聞くように言った。

「ようこそ、ニューヨークへ。本機は間もなくマンハッタン島を北北東に縦断いたしま~す。真下に見えますのがシンシン刑務所。ニューヨーク湾上空にさしかかりました。しばらく黄昏染まる全米一のパノラマをご堪能くださ~い」
 ミナはニューヨーク観光ツアーガイドのように言った。
「機長、管区防空官制局が所属、飛行目的、目標地点を問い合わせてきました」
 無線通信士のリチャードが、ヘッドセットを外し、すがるような眼差しで機長のポールに言った。
「どこの防空官制局だ?」
「北米、ニューヨーク管区です……」
「オレの方に回せ!」
「回しました」
「こちら陸軍航空隊509混成部隊第6爆撃隊エノラゲイ。本機はただいま特殊任務のために日本本土に向かいつつあり。目標地点については軍規により答えることができない……いや、だから……チ、切れてしまった」
「切ってあげたの。混乱するだけだから。まもなくマンハッタン上空よ」
「……なんだ、舵が効かないぞ」
「コントロールはあたしが握っているの。あなたたちは、これから起こることをよく記憶して。そして歴史の証言者になって」

 眼下に、ヤンキーススタジアム、セントラルパークが通り過ぎて行った。

「もうすぐブロンクス。旋回するわよ」
「高度が低すぎる。ビルに接触するぞ!」
「この機体をよく見てもらうためよ。みんなびっくりしてるでしょ?」
「銃を構えている奴がいる!」
「下の人たちには、こう見えてるの……」

 機種方向に映像が映った。一瞬分からなかった……分かった瞬間最大のショックに襲われた。トニー(飛燕)から撮った映像でニューヨークの街を下にしたエノラゲイは濃緑色の塗装に日の丸が付いていた。
「これが、エノラゲイなのか!?」
「捕獲されたんだから、日本の色になるの。当たり前でしょ」
「いつの間に……」
「ハハ、一瞬で四国の上空からニューヨークへ移動したのよ。これくらいのことで驚かないで」
「迎撃機が上がってきた、どうすりゃいいんだ!?」
 後尾機銃手のジョージが叫んだ。
「大丈夫。ムスタングじゃ追いつけないわ。急上昇するからシートベルトきつく締めてね」
「な、なんだ、この速度と上昇角は!」

 エノラゲイは、60度の上昇角、500ノットで、たちまちのうちに高度10000に達した。

「あなたたちが行こうとしていた広島には13人のアメリカ人の捕虜がいたの。知らないでしょ……上層部は知っていた。でもあなたたちには伝えなかった……リトルボーイを投下するわよ」
「待て、下はニューヨークだぞ! 何十万という人間がいる!」
「広島にもいるわ」
「後生だ、止めてくれ!」
「もう遅いわ。今投下しちゃった……」
「オオ、#”=~|¥&%%&&\\\*=#''"$&!?~~%%!!!!!!」
 機長の叫びは言葉にはならなかった。最大の二乗の衝撃であった。

「人は殺さない。起爆は、高度5000に設定したわ。雲もあるし、直接見た人でも目が焼けることはないわ。5000ならワシントンからでも見えるでしょうね」

 直後5000メートル下、ニューヨーク湾の5000メートル上空でリトルボーイがさく裂した……。

「ファットマンは、モスクワの上空8000でさく裂させました。コビナタさん、なにか変化はありました?」
「モスクワのは、隕石の爆発って発表されたわ。ただクレムリンは知っているから、アメリカの優位は確定的ね。日本は15日に、ちょっとだけ有利な条件で降伏した。何十万という命が救われた……それが、どう影響するかわは、これからの楽しみね」

 コビナタとミナは、世界の木を見上げた。運用試験としては上出来だった……。

コメント

高校ライトノベル・ライトノベルセレクト・185『となりのアノコ・5』

2016-04-20 06:56:56 | ライトノベルセレクト
ライトノベルセレクト・185
『となりのアノコ・5』
        
初出:2014-04-20 15:33:51

 アノコの仕事はかぐや姫だった。

 ……では分かりにくい。
 この宇宙には、二つの連合組織がある。分かり易く、片方を銀河連邦。もう一方を銀河帝国といっておく……念のため、これはアノコの説明のまんま。
 アノコもかぐや姫も銀河連邦から派遣された、特殊部隊員なのだ……そうだ。地球のように遅れた星は、時々コントロールというか、修正を加えてやらないととんでもない方向に進んでしまう。その修正にやってきたのが伝説のかぐや姫なのだ……そうだ。

 かぐや姫は、当時の世界の指導者の頭脳に刺激と修正を加え、地球の文明が、あるべき方向に進むようにした。しかし、彼女は、ボクのような協力者が居なかったために、任務半ばで帰還しなければならなくなった。それが美しくファンタジーな童話になり、『かぐや姫』の伝説になった。
 かぐやが失敗したあと、帝国軍がやってきて、草原の一部族長に力と才能を与えてコントロールした。

 それが、あのモンゴル世界帝国だったのだ。

 しかし、その帝国軍も恒常的に地球のような辺境の星にかまっていられなくなって、モンゴル世界帝国はチンギスハーン一代で終わってしまった。

 その後一千年あまりは、地球と人類の性癖に従って進歩してきた。しかし、その人類に銀河帝国が干渉しはじめた。21世紀になったというのに、19世紀のような動きをする国が現れてきたのだ。

 そこで、アノコが千年ぶりに地球に派遣された。つまり、アノコの義体は前任者のかぐや姫のもの……。

 集近平の頭脳に二度目の刺激を加えにいったとき、集近平は帝国軍のアンドロイドに入れ替わっていた。そのために、アノコは義体ごと重傷を負って、で……いろいろあって、今に至っている。

 今というのは、あれから10年後である。

 分裂する国は分裂し、崩壊する国は崩壊した。どうやら帝国軍の干渉は排除できたようである。
「もう、当分出動する必要はないみたい……」
 何千回目かのメンテナンスを終えてアノコが言った。アノコは、まだ17歳の女の子のままで、今はフェリペ学園に通っている。ボクもあいかわらず17歳のまま。さすがに元の生活は続けられず、二人は兄妹ということにして、アノコの両親をやっていたアンドロイドをそのまま親にして、日本全国を渡り歩いている。

「どういうこと?」

 あいかわらず、ボクの反応は遅い。
「義体と本来のあたしが完全に癒着してしまって、あたしは、もう元の姿には戻れない。で、もうほとんど地球人と同じになってしまった。で、任務を解かれたの」
「それって……」
 気が付くと、両親のアンドロイドも居なくなっていた。
「いくつまで生きるか分からないけど、お互い当分は歳もとらなきゃ、死にもしないわ。お互い17歳の外見だから、ごまかせば二十代前半ぐらいには通るでしょ。それでもいい?」
「あ、うん、いいよ」
「……辛くなったら、コードβって、呟いて。明は、それで解除されるから」
「……今、ひっかけようとしただろう?」
「……明なら、ボンヤリしてるから『コードβってなに?』って聞き直すと思ったんだけど、ひっかからなかったわね」
「一生、その言葉は使わないよ」
「歳もとらないで死ねないのは辛いわよ」
「いいよ、ボクは。さ、それよりメンテナンスしよう」
「まだ三日も早いわよ」
「たまには、目的外のメンテナンスもしようよ」
「……そうね」

 アノコが横になって手を伸ばしてきた……。

 もし、若すぎるような夫婦が隣りに引っ越してきたら、どうぞよろしくお付き合いください。

 

『はるか ワケあり転校生の7ヵ月』
 5月発売決定!(税込み779円=本体740円+税)
『まどか 乃木坂学院高校演劇部物語』    
    

 青雲書房より発売中。大橋むつおの最新小説! 

 ラノベとして読んでアハハと笑い、ホロリと泣いて、気が付けば演劇部のマネジメントが身に付く! 著者、大橋むつおの高校演劇45年の経験からうまれた、分類不可能な新型高校演劇入門ノベル!

 ネット通販ではアマゾンや楽天があります。青雲書房に直接ご注文頂ければ下記の定価でお求めいただけます。

 青雲書房直接お申し込みは、下記のお電話かウェブでどうぞ。定価本体1200円+税=1260円。送料無料。
送金は着荷後、同封の〒振替え用紙をご利用ください。

大橋むつお戯曲集『わたし 今日から魔女!?』
 高校演劇に適した少人数戯曲集です。神奈川など関東の高校で人気があります。
 60分劇5編入り 定価1365円(本体1300円+税)送料無料。

お申込の際は住所・お名前・電話番号をお忘れなく。

青雲書房。 mail:seiun39@k5.dion.ne.jp ℡:03-6677-4351 

コメント

高校ライトノベル・ライトノベルセレクト・184『となりのアノコ・4』

2016-04-19 07:20:04 | ライトノベルセレクト
ライトノベルセレクト・184
『となりのアノコ・4』
        
 初出:2014-04-19 16:21:45

 ボクはよく夢をみるようになった。

 夢をみるということは、その間眠っているということだ。
 だから正確には、よく寝るようになったということだ。夜だけじゃない。昼間カップラーメンを作っているときとか、二階への階段をあがっている最中とか。
 カップラーメンのときは、伸びきったラーメンで分かる。階段のときは、しゃがみ込んだ何段目かで、窓からの陽が傾いて、お尻が痛くなっているので分かる。

 夢は、外国にいる夢だ。

 社会科は苦手だけど、オバマ大統領やプーチン大統領ぐらいは分かる。ついさっきは習 近平に会っていた。会っていたといっても、いつも相手は眠っている。そこで、ボクは、ただ突っ立っているだけ。実に変な夢だ。
 
 レポートを仕上げなくっちゃ。通信制はラクチンと思っている人がいるかもしれないけど、けっこう家でやらなきゃならない課題やレポートがある。
 で、机に向かってシャーペンを持ったところで、また眠ってしまった。

 当然の如く、夢を見る。

 あれ、ここは、ついさっき夢でみたどこかのホテルだ。
「何度もごめんね」
 後ろから声がした。振り向くと乃木坂の制服のアノコがいた。
「邪魔が入ったの。もう一回やり直し」
 ドアを開けると、ベッドで習 近平が寝ていた。気づくとボクは、アノコのスマホを持っていて、スマホのオレンジのマークを叩いていた。ちょっと手を緩めると、オレンジが赤っぽくなる。意味は分かっている。アノコの義体が限界に近くなっているんだ。アノコは習 近平の額に手をかざし汗を流しながら、念力を送っている。

「もうちょっとよ……」

 すると、急に習 近平が目を開き、ベッドから手を出したかと思うと、アノコが部屋の壁に吹き飛ばされた。
「明……コードX!」
 ボクは、スマホを操作しXマークを出すとタッチした。
 爆発音と同時に、ボクたちは、アノコの部屋に戻った。
 アノコは仰向けに倒れていた……だけではなくて、制服の上からでも分かるこぶし大の穴が開いて、出血していた。
「おい、アノコ、大丈夫か!?」
「なわけないじゃない……」
「どうしたらいい?」
「…………」
「な、どうしたらいいんだ!?」
「明クンを拘束したくない……」
「言ってる場合か。義体ごと死んじまうぞ!」
「あたしと別れられなくなるわよ……いい?」
「いいよ、アノコが直るんなら、なんでもするよ」
「……じゃ、コードαにして」

 ボクは、スマホ画面をコードαにした。するとスマホが、ボクの手のひらに癒着したかと思うと、あっという間にボクの体の中に溶け込んでいった。

「あたしを……ゲホ!」
 アノコが大量の血を吐いた。どうしたらいいか、体内のスマホが命じてきた。ボクの奥に残っている理性と羞恥心が邪魔をしたが、ボクは指令に従った……。

 気づくと、アノコとボクは裸で抱き合っていた。もう血の跡もなければ、アノコの体に開いた穴も塞がっていた。

「ごめん、一線を越えちゃった……」
「いいよ、キミが元気になったんだから」
「明クンが思っている以上に大変なことなのよ……」
 そう言いながら、アノコは真新しい服を身につけ始めた。ボクも服を着た。
「アナライザーは、明クンと同化してしまった。コードαにするって、そういうことなの。これから、メンテや、あたしが致命的な傷を負ったときは、今みたいにしなくちゃいけないの」
「そ、そうなんだ……」
「で、生涯、あたしから離れられなく……逆ね、あたしが明クンから離れられなくなっちゃった……ごめんね」
「いいよ……ボクも、なんとなく、そんな気がしていたんだ」
「ありがとう、前任者は、そこまでの覚悟をしてくれる人がいなかったから、ハンパな仕事しかできなかった」
「あの……」
「うん?」
「キミの仕事って?」

 そう聞くとアノコの目が点になり、ズッコケてしまった……。



『はるか ワケあり転校生の7ヵ月』
 5月発売決定!(税込み779円=本体740円+税)
『まどか 乃木坂学院高校演劇部物語』    
    

 青雲書房より発売中。大橋むつおの最新小説! 

 ラノベとして読んでアハハと笑い、ホロリと泣いて、気が付けば演劇部のマネジメントが身に付く! 著者、大橋むつおの高校演劇45年の経験からうまれた、分類不可能な新型高校演劇入門ノベル!

 ネット通販ではアマゾンや楽天があります。青雲書房に直接ご注文頂ければ下記の定価でお求めいただけます。

 青雲書房直接お申し込みは、下記のお電話かウェブでどうぞ。定価本体1200円+税=1260円。送料無料。
送金は着荷後、同封の〒振替え用紙をご利用ください。

大橋むつお戯曲集『わたし 今日から魔女!?』
 高校演劇に適した少人数戯曲集です。神奈川など関東の高校で人気があります。
 60分劇5編入り 定価1365円(本体1300円+税)送料無料。

お申込の際は住所・お名前・電話番号をお忘れなく。

青雲書房。 mail:seiun39@k5.dion.ne.jp ℡:03-6677-4351 

コメント

高校ライトノベル・ライトノベルセレクト・183『となりのアノコ・3』 

2016-04-18 07:05:49 | ライトノベルセレクト
ライトノベルセレクト・183
『となりのアノコ・3』
        
初出:2014-04-18 14:56:22

「あたしの体はウエットスーツみたいなものなの」

 妙な例え話から始まった。
「え、潜水服?」
「そう。地球の大気は、あたしたちには合わないの。生身で体を晒したら一日ほどしかもたないわ。だから人間にそっくりな体の中に入っているの。言うなら義体ね」
「義体ね……」
「それも、時々メンテナンスしなきゃならないの。最初、明クンに見られたのは、ちょうどメンテナンスをやるところだった。裸になって、一時間ほどかけてアナライズしながら、メンテするの。むろん、本来のあたしが外に出てやるんだけどね」
「ああ、そうなんだ」

 なんとも突飛な話なので、あいまいに返事するしかなかった。アノコは構わずに喋り続けた。

「メンテの第一段階で、あたしの本体が外気に晒されたから、あの日はメンテを諦めた。まあ、一度くらい大丈夫だろうと思って。でも、予想以上にここの空気は汚染されていた。義体も前の人が使った中古だったしね」
「それで死んだようになっちゃったの?」
「そう。スマホが緊急時のリペアになっていてね、それで応急措置。それが病院で生き返ったように見えたわけ」
「そう、でもよかったじゃん。元気になって」
「ところがね、義体の具合が悪くなって、あたし出られなくなったの。ウェットスーツのジッパーが壊れたようなもの」
「じゃ、メンテナンスは?」
「そこで、明クンを見込んでお願い」
「え、なに?」
「あたしの代わりにメンテして欲しいの」
「あ……そういうのは、お父さんとかお母さんとか……」
「あの二人は、監視用のアンドロイドとガイノイド」
「ガイノイド?」
「あ、女性型のアンドロイド。あたしの義体が壊れたって分かったら、直ぐに連れ戻されちゃう。で、昨日の態度や様子から、明クンが適任だと思ったわけ。で、信じてもらうために、部屋の擬装を解いて見せたわけ」

 で、ボクはアノコのメンテナンスをするハメになった。

 最初は、ビックリというか、戸惑ったというか、ドキドキだった。なんせ、目の前で女の子が、なんのてらいもなく裸になって寝っ転がっている。それにメンテナンスだから見ないわけにはいかない。
「見ていてもかまわないけど、ちゃんとアナライザーは見ていてよ」
 アナライザーは、例のスマホだ。それを頭部、両手、胸、お腹、両足にかざして、数値を計測する。
「右腕2・3」
「グリーンのマークにタッチして……出てきたオレンジのマークを叩くようにタッチして」
「うん……あ、色が変わってきた」
「それがリペア。グリーンになったら完了」
 右腕だけで10分近くかかり、五体全て終わるのには一時間以上かかった。
「最後に、もう一カ所……お願いしていいかな」
「どこ……?」

 すると、アノコは仰向けのまま膝を立て、足を開いた。ボクは思わず俯いてしまった。

「なに動揺してんの、ここがジッパー。ここが直れば、出てこられる」
「あ、うん……あ、のマーク」
「……やっぱね。嫌じゃなかったら、マーク叩き続けて。ちゃんと狙いを定めてね」

 2000回叩いたところで、指がつってきた。マークは、相変わらず

「やっぱ、簡単には直らないわね。悪いけど明クン。週に一回お願いね」
 そう言って、アノコはノロノロと服を着た。なんだか試合に負けた運動部の子が着替えているように、力が無かった。アノコ、一応小野亜乃子。宇宙人だから本名は分からない。でも、大変な役割を背負わされて地球にやってきたことだけは、その背中で分かった。ボクは、出来る限り力になって……やらなきゃならないんだろうなと思った。我ながら損な性格だ。

「お早う、行ってくるわね!」

 朝から、窓の外でアノコの元気な声が聞こえた。窓を開けると、アノコが乃木坂学院の制服を着て出かけるところだった。そうか、乃木坂に転入するのか!
「あ、悪い、ついでにこれ、駅前のポストに入れといてくれないかな。通信高校のレポートなんだ」
「それなら、ちょうどいいじゃん。駅までいっしょしよ」
「あ、ああ……」

 ボクは、いつのまにかアノコのペースにはまり込んでしまっていた。朝日に照らされたボクたちは、まるでラノベの腐れ縁の彼と彼女のようだった。



『はるか ワケあり転校生の7ヵ月』(税込み779円=本体740円+税)
『まどか 乃木坂学院高校演劇部物語』    
    

 青雲書房より発売中。大橋むつおの最新小説! 

 ラノベとして読んでアハハと笑い、ホロリと泣いて、気が付けば演劇部のマネジメントが身に付く! 著者、大橋むつおの高校演劇45年の経験からうまれた、分類不可能な新型高校演劇入門ノベル!

 ネット通販ではアマゾンや楽天があります。青雲書房に直接ご注文頂ければ下記の定価でお求めいただけます。

 青雲書房直接お申し込みは、下記のお電話かウェブでどうぞ。定価本体1200円+税=1260円。送料無料。
送金は着荷後、同封の〒振替え用紙をご利用ください。

大橋むつお戯曲集『わたし 今日から魔女!?』
 高校演劇に適した少人数戯曲集です。神奈川など関東の高校で人気があります。
 60分劇5編入り 定価1365円(本体1300円+税)送料無料。

お申込の際は住所・お名前・電話番号をお忘れなく。

青雲書房。 mail:seiun39@k5.dion.ne.jp ℡:03-6677-4351 

コメント

高校ライトノベル・ライトノベルセレクト・182『となりのアノコ・2』

2016-04-17 07:18:04 | ライトノベルセレクト
ライトノベルセレクト・182
『となりのアノコ・2』
        
  初出:2014-04-17 13:49:24

 呼吸も脈拍も停まっていた。

 つまり、病院についた時点でアノコは死んでいた。
「なんとかならないんですか!?」
 ボクは緊急外来のドクターに詰め寄った。だって、ほんの20分前には元気に話していたからだ。
「ほんとうかい? この子はどう見ても一時間前には死んでいる。もう顎に硬直が始まりかけている。きみこそ、いったい……」
 ドクターやナースの咎め立てるような視線が集まった。
「悪いが、警察に連絡するよ。キミは、ここを動かないで、いいね。森田さん、お願いします」
 屈強なガードマンが、ボクの横に貼り付いた。

 8分ほどで警察がやってきた。

「ちゃんと、確かめてくださいよ」
「はあ、すみません」
 文句を言っているのがお巡りさん。謝っているのがドクターだった。

 なんと、お巡りさんが着いた頃には、アノコは息を吹き返し、元に戻っていたからだ。

「申し訳ありません、あたし、時々こんなになっちゃうんです。こんなにひどいのは初めてですけど」
 申し訳なさそうに、アノコが言った。
「ありがとう、明君。びっくりしたでしょ、この子の持病なの。100万人に一人ぐらいなの突発性乖離病っていうんだけどね。近頃は出ないんで、あたしも主人も油断していて」
 そのあとに、パート先からやってきたお母さんが謝りながら説明してくれた。アノコは念のために一晩入院した。
 念のためというのは、アノコのためではなく、病院のメンツのためだということは、ボクにも分かった。突発性乖離病なんて、こんな病院で治せるわけもないし、大学病院でもないので、病理研究のために泊まるわけでもないから。

 明くる日、学校に提出するレポートを書いていると、窓ガラスがコツンと音をたてた。なんだろうと思っていると、また、コツンと音。どうやら、誰かが小指の先ほどの小石を、窓ガラスに投げている。
 ソロリと窓を開けると、前の道路にアノコがニコニコ立っていた。

――あたしんちに来て――

 身振りと口パクでボクを呼んだ。

「もう、大丈夫なの?」
 アノコのあとに続きながら聞いた。
「大丈夫。ごめんね、迷惑かけて。ちょっとお願いがあるんだ」
 そう言って部屋を開けるとびっくりした。昨日あんなにあった油絵やデッサンがどこにもない。一瞬違う部屋に通されたのかと思った。
「昨日と同じ、あたしの部屋よ」
「でも……」
「あれは擬装なの。明君に信じてもらうための」

 アノコは、笑顔で、でも真剣な目で、ボクの目を見つめた……。

「これは、ほとんど賭なんだけど、明君をアナライジングして出した結論。明君は人への思いやりもあるし、昨日救急車を呼んでくれたように臨機応変で、秘密を守れる人」
「なんだよ、あらたまって?」
「あたしが宇宙人だって言ったらビックリする?」

 これが、オチャラケタ顔や、真面目すぎる顔なら、なんかの冗談かとも思える。だけど、昨日のこと、そして、昨日とはうって変わった彼女の部屋。絵やデッサンはかたづけられるとしても、部屋に染みついた匂いや、空気まで変えるのは無理だろう。ボクは、間の抜けた真剣さで答えた。

「そりゃ、ビックリするよ……」

 

『はるか ワケあり転校生の7ヵ月』
 5月発売決定!(税込み779円=本体740円+税)
『まどか 乃木坂学院高校演劇部物語』    
    

 青雲書房より発売中。大橋むつおの最新小説! 

 ラノベとして読んでアハハと笑い、ホロリと泣いて、気が付けば演劇部のマネジメントが身に付く! 著者、大橋むつおの高校演劇45年の経験からうまれた、分類不可能な新型高校演劇入門ノベル!

 ネット通販ではアマゾンや楽天があります。青雲書房に直接ご注文頂ければ下記の定価でお求めいただけます。

 青雲書房直接お申し込みは、下記のお電話かウェブでどうぞ。定価本体1200円+税=1260円。送料無料。
送金は着荷後、同封の〒振替え用紙をご利用ください。

大橋むつお戯曲集『わたし 今日から魔女!?』
 高校演劇に適した少人数戯曲集です。神奈川など関東の高校で人気があります。
 60分劇5編入り 定価1365円(本体1300円+税)送料無料。

お申込の際は住所・お名前・電話番号をお忘れなく。

青雲書房。 mail:seiun39@k5.dion.ne.jp ℡:03-6677-4351 

コメント

高校ライトノベル・ライトノベルセレクト・181『となりのアノコ・1』

2016-04-16 08:11:30 | ライトノベルセレクト
ライトノベルセレクト・181
『となりのアノコ・1』
        
初出:014-04-16 14:26:02

 アノコが越してきてから三週間になる。

 でも、一向に学校に行く気配が無い。
「まだ高校生なんで、ナリは一人前なんですけど、何も出来ない子なんです」
「お母さん、余計なことを」
「だって、ホントのことだもん」
「引っ越しのご挨拶で言うこと?」
 で、お袋がオバサン特有のお愛想笑いで済ませた。
「オホホホ、お隣長い間空き家でしたので、寂しかったんですのよ。これからもどうぞよろしく」

 しかし、4月になっても、学校に行く気配がない。

 お父さんは、8時前には会社に出かける。お母さんも9時前に家のことを済ませて、どこかにパートに行ってるようだった。
 ただ、アノコだけが、家を出る気配が無い。それどころか、お互い建て売りの安普請。ちょっとした音でも聞こえることがある。で、その音が聞こえるのだ。換気扇の回る音、テレビの微かな音、そして二階の部屋の電気が点いたり消えたり。あきらかに誰かが家の中で生活している。
 引っ越しの挨拶にきたときは、三人家族だと言ってたから、アノコが居るのには間違いないだろう。

 なんで、ボクがこんなに詳しいかというと、ボクも学校に行ってないからだ。正確には昼間の学校に行ってない。訳あって、通信制の高校にいっている。

 それは、突然だった。

 うちの二階の東の六畳は姉貴が使っていたけど、この春に就職して、家にはいない。
「時々空気入れ替えといてね」
 そう言われて、一度もやってなかったので、掃除機ぶら下げて、姉貴の部屋に入った。
 わずか三週間あまりだけど、人がいない部屋は、かすかに空気がよどんで、机やサッシにホコリが積もっている。で、カーテンと、サッシを同時に開けた。

 で、ボクは見てしまった。

 半開きになったアノコの部屋の窓から、裸のアノコの背中が!
 ギクっとしたあと、アノコは裸のまま、窓辺に来て、サッシを閉めカーテンを引いた。時間にして、ほんの2秒も無かった。いきなりで、ほとんど一瞬だったけど、アノコが素っ裸だったことはハッキリ目に焼き付いている。
 女の子のことはよく分からないけど、こういう場合、悲鳴を上げたり、とっさに身を隠したり、少なくとも見られて恥ずかしいところは、反射的に隠すだろう。
 アノコは、テスト中に職員室に生徒がドアを開けたのを締めに来た先生のような怒った迷惑顔で、胸も隠さずに、それをやった。突然で、やや異常な状況に、ボクは「ごめん」というヒマもなかった。

 裸だったということは除いて、アノコが昼間家に居ることをお袋に言った。
「そう……なんか事情があるんだろうね、明みたいにさ。ま、人のお家、あまり詮索は無し。ちょうどいいわ、回覧板、こんどから明のかかりね。同世代同士仲良くなれるといいね」
「え、ああ……」
 ボクは、あの時の異常さから、ちょっと気が引けたが「裸を見た」とは言えない。

 で、その緊急の回覧板が明くる日にやってきた。

「道路工事の関係で、明日のゴミ収集変更なの、明君至急回してくれる?」
 アノコの反対隣りのおばさんがやってきた。
「じゃ、お願いね……」
 ボクは重たさと興味半々で、アノコの家のピンポンを押した。
「あ、明君ね、ちょっと待って」
 意外に明るくクッタクのない声……回覧板を渡したらすぐに帰るつもりだった。

「あたしって、自分をモデルにヌードデッサンやってたの」
 玄関先ぐらいで済ますつもりが、アノコの部屋まで入ってしまった。なるほど、アノコの部屋は書きかけや仕上げた油絵、デッサンが所狭しと散らばっていた。
「キミ、高校生なんだろ?」
「そうよ。明君と同じ通信制」
 そう言われて、不登校、イジメなんて言葉が頭をよぎった。
「ハハ、そんなんじゃないわよ。絵の勉強したいから、最初から通信制。でもね、他のアートもそうだけど、絵って、ある程度社会のこと知ってないと、限界。それに、美大とか出とかないと、世の中相手にしてくれないのよね。だから、近々全日制の学校に編入するの……どこの学校かって? フフ、それは登校するときのあたしの制服姿楽しみにして。で、明君は、なんで通信制?」
「ボクは……」

 ボクは、めったにしない身の上話をアノコにした。ボクは、元々は全日制の私学に通っていた。でも、あるクラスの子がイジメが原因で学校に来なくなった。学校は家庭訪問をくり返し、イジメが原因であると断定。イジメた何人かの中にボクの名前が入っていた。当然だけど、ボクたちにイジメた意識も事実も無かった。収まらないボクは、謝罪を前提に、その子の家に担任に連れていってもらった。
「こいつだ。こいつが辞めたら、ボクは学校にいける!」

 で、ボクは責任と、潔白を証明するために学校を辞めた。結局ボクが辞めても、その子は学校には来なかった。
 学校は、ボクに復学するように言ってきたが、断った。一方的な事情聴取で、イジメの主犯と断定し、退学届けを喜んで受け取った学校に戻る気にはなれなかった。

「そう……明君て、苦労した末の通信制なんだ」

 感受性が強いんだろう、アノコは頬を染め、涙を浮かべて話を聞いてくれた。
 そして、知った。アノコの名前が亜乃子ということを。だから、呼び方がアノコなんだ。苗字は小野。小野亜乃子。なんと雅やかな古典的な名前であることか。

 ほんの五分ほどのつもりが、一時間ほどになったころ、アノコが急に苦しみだした。最初は指先の震え、それが瞬くうちに全身に広がり、唇は紫に、顔色は青白くなっていった。
「しっかりしろ! いま救急車呼ぶから!」

 ボクは、救急車に同乗した。アノコは、なぜかスマホを手から離さなかった。治療の邪魔になるので、やっと手放せたのは、病院に着いてからだった。

 

『はるか ワケあり転校生の7ヵ月』
 5月発売決定!(税込み779円=本体740円+税)
『まどか 乃木坂学院高校演劇部物語』    
    

 青雲書房より発売中。大橋むつおの最新小説! 

 ラノベとして読んでアハハと笑い、ホロリと泣いて、気が付けば演劇部のマネジメントが身に付く! 著者、大橋むつおの高校演劇45年の経験からうまれた、分類不可能な新型高校演劇入門ノベル!

 ネット通販ではアマゾンや楽天があります。青雲書房に直接ご注文頂ければ下記の定価でお求めいただけます。

 青雲書房直接お申し込みは、下記のお電話かウェブでどうぞ。定価本体1200円+税=1260円。送料無料。
送金は着荷後、同封の〒振替え用紙をご利用ください。

大橋むつお戯曲集『わたし 今日から魔女!?』
 高校演劇に適した少人数戯曲集です。神奈川など関東の高校で人気があります。
 60分劇5編入り 定価1365円(本体1300円+税)送料無料。

お申込の際は住所・お名前・電話番号をお忘れなく。

青雲書房。 mail:seiun39@k5.dion.ne.jp ℡:03-6677-4351 

コメント

高校ライトノベル・ライトノベルセレクト・145【わたしのAKB48】

2016-04-12 07:11:33 | ライトノベルセレクト

ライトノベルセレクト・145
【わたしのAKB48】
         初出:2014-01-26

 このごろ、AKB48を観なくなった。

 最後の学年末テストが終わったら、アキバまでリアルAKBを観にいこうと決めてもいた。
 それが、まるで、そんな気持ちが無くなった。
 自分でも、この心境の変化に驚いている。

 AKBの結成は2005年。今年で10年目……かな?
 わたしがハマリだしたのは、2006年の『会いたかった』のメジャーデビューから。小学校の4年生だった。

 あたしは群れるのが嫌いだ。

 保育所のころから「お手々つないで」とか「みんなそろってね」とか言われるのが苦手だった。保育所のころは年長組のとき、いつもパートナーになるシンちゃんって子が嫌いなせいかと思っていた。
 シンちゃんも、あたしよりも一つ前のルミちゃんの方ががいいのがよーく分かっていた。2年間手をつないでも、お互いの顔は見たこともない。

 小学校に入ったら、変わるかと思ったけどダメだった。

 そもそも、人と群れることがダメと気づいた。

 自分や相手の気持ちなんか、なんにも考えないで「さあ、仲良くね!」は、ゲロが出そうだった。

「亜季、お友だちと仲良くできないんだって?」

 最初の懇談から帰ってきたお母さんが、ため息ついて言ったのを覚えている。
 3年生までは、通知票に決まって「集団活動が苦手」と書かれていた。

 それが、AKBの『会いたかった』で、世界が変わった。

 こんなに、一生懸命いっしょになって歌ったり踊ったりすることができる子達がいるんだ!

 まさに、大発見だった。You tubeなんか観まくっていた。タカミナの「このオーディションに落ちたら諦めようと思ってました」にもビックリした。そしてオーディションの様子。みんな、あたしたちと変わらない年齢で、歌も踊りも上手だとは思えない。プロモの彼女たちとはまるで別人。それが、あのチームワークとテンションの高さ。
 なによりも「お手々つないで」の強制なしでやれているのが信じられなかった。

 4年生からのあたしは、ガラッと変わった。

 運動会や生活発表会でも進んで前に出て、みんなを引っ張っていった。AKBの主なレパートリーは、ほとんどカンコピできた。でも、みんなとやるときは「会いたかった」とか「ヘビロテ」とか、ポピュラーなものにした。
 AKBの真似だけじゃない。遠足や修学旅行でも、いつの間にか仕切り役をやるようになった。

 中学では、キンタローほどではないけどAKBのメンバーの真似なんかもやって喜んでいた。お母さんなんか「一度オーディション受けたら」って言ってくれた。戸惑った。そんな気はぜんぜんなかったから。

 なんて言ったらいいんだろう……。

 富士山に登ろうという人は沢山いるけど、富士山になろうという人はいない……ちょっと近い。

 AKBッポイドというセミプロのグループがある。あの人たちはAKBの真似はするけど、AKBに入ろうとは思っていない。分かるかなあ……。
 キザな言い方すると、AKBからは「やったらできるんだ」という精神に気づかされたのであって、自分がなるものじゃ無かった。

 高校では演劇部に入った。新入生歓迎会で「桜の木になろう」を部員一同でやってくれたから。東日本大震災があって直ぐだったので、正直グッときた。

 入ってガックリだった。AKBの真似は単なる人寄せ。部員も他のクラブを兼ねている者が多く、考えていた部活とは違った。でも、そんな一面だけで判断するほど子どもじゃなかった。がんばれば、何かが出来ると信じて練習に励んだ。

 一年の時、震災を取り上げた創作劇をやった。

 ここで違和感。震災を取り上げながら、フィールドワーク一つやらない。せめて疎開してきた人から話を聞くとか、肌で共感しなければ、震災をモチーフにした芝居はやっちゃいけないと思ったんだ。

 夏休み、日帰りだけど被災地を自分の目で見に行った。
 そしてAKBのキャラバンのミニコンサートと偶然出会った。

 コンサートは、炎天下のトレーラーの荷台が舞台だ。

 終わった後握手会。あたしもAKBシアターには何度か行って握手会にも並んだが、ここでは並んじゃいけないと思った。
 驚いたことに、お婆さんが握手会に並んでいる。そしてメンバーになにやら話すと、ディレクターみたいな人が間に入り、みんなでお婆ちゃんの仮設住宅に向かった。
 帰ってから、ブログで分かった。お婆ちゃんのお孫さんがAKBの大ファンで、お婆ちゃんは、孫の魂といっしょに見に行き。感動のあまり、孫に焼香してやってくれと頼んだのだ。

 わたしの芝居は、それから変わった。

 コンクールでは、それなりの成果もあげた。でも、現場も見ないで受賞だけ喜んでいる部員や顧問にはガックリきた。
 でも、一年は辛抱した。もっとまともな創作集団にしてやる。そんな思いでやった。

 しかし、演劇部は、そういう集団にはならなかった。

 演劇部でありながら、芝居も観なければ、脚本も読まない。あたしは一人浮いた存在になり、二年の一学期で辞めた。
 そのころから、AKBの創立メンバーの卒業が始まった。昨日なんか、小嶋陽菜、高橋みなみ、大島優子が「卒業する!」と宣言し渡辺麻友を驚かせるが、実は“今までのバイト探し”からの卒業宣言だったというものがテレビに出てきて笑っちゃった。

 あたしは、10年ぶりに一匹狼になった。

 毎日通いながら学校がひどく薄っぺらに感じるようになった。

 お父さんが、昨日同窓会に行って、盛り上がって帰ってきた。今朝も『高校三年生』という古い曲を調子っぱずれな声で歌いながら、フェイスブックでチャットをやっている。お父さんの時代は人間の粘着力が違ったような気がした。
 あたしは、たった三人だけど気の置けない友だちができた。念のため演劇部の子じゃない。それで十分だ。

 あたしは、将来同窓会にはいかないだろう。この仲良し三人組で十分だ。

 AKBも世代交代。あたしのAKBは終わりつつある。

 二月末には、あたしも卒業。進学しないで就職する。就職先はN物産の赤羽物流センター。

 イニシャルはAKBだ。

 それもセンターだぞ!

『まどか 乃木坂学院高校演劇部物語』        

 青雲書房より発売中。大橋むつおの最新小説! 

 ラノベとして読んでアハハと笑い、ホロリと泣いて、気が付けば演劇部のマネジメントが身に付く! 著者、大橋むつおの高校演劇45年の経験からうまれた、分類不可能な新型小説、高校演劇入門書!

 ネット通販ではアマゾンや楽天があります。青雲書房に直接ご注文頂ければ下記の定価でお求めいただけます。

 青雲書房直接お申し込みは、下記のお電話かウェブでどうぞ。定価本体1200円+税=1260円。送料無料。
送金は着荷後、同封の〒振替え用紙をご利用ください。

大橋むつお戯曲集『わたし 今日から魔女!?』
 高校演劇に適した少人数戯曲集です。神奈川など関東の高校で人気があります。
 60分劇5編入り 定価1365円(本体1300円+税)送料無料。

お申込の際は住所・お名前・電話番号をお忘れなく。

青雲書房。 mail:seiun39@k5.dion.ne.jp ℡:03-6677-4351 

コメント