上砂理佳のうぐいす日記

やっと秋らしくなりましたが、まだまだ日中は陽ざしがきついです。寒暖差で風邪をひかないように★

筋肉は一夜にしてならず★

2023-05-18 | アート・音楽・映画・本・舞台・ドラマ
歌舞伎町タワー6階「シアター・ミラノ座」のこけら落とし公演「エヴァンゲリオン・ビヨンド」を見てきました。
東京日帰り弾丸ツアーです。母をデイサービスに送り出し、夕方は静岡の姉に援軍を頼んでなんとか敢行。
一本遅い新幹線では間に合わなかったので、ホンマにギリギリ、スリルとサスペンスです。

さて窪田くん「風の又三郎」以来三年ぶり?の主演舞台、面白かったです!
文楽、獅子舞?太鼓(にご詠歌?)、日本古来の文化を意識して取り入れて、迫力の映像と無機質な未来感覚の舞台装置と、見事に融合してました。
舞台がすんごく傾斜してるんですよね。ボリショイバレエの舞台でもあそこまではいかないよ。。。その傾斜で激しく動いたり踊ったりで、みんな足滑らせてケガしないかハラハラ。
ローザンヌバレエコンクールで入賞してからヨーロッパで活躍してた大植真太郎さんを見たかった、というのもあり、ダンサーたちの動きと顔にカブりついていたのですが、傾斜で逆立ちしてた人、あれやっぱり大植さんだよね(パンフ見ると)。凄かった。
演出のシェルカウイさんが全体の振付もしてるみたいですが、ジョン・ノイマイヤー風味を濃く感じました(個人的感覚)。クラシックバレエではなくコンテンポラリーダンスです。

踊りとフォーメーションで伝えるパートが好きで、セリフの舞台劇とのバランスもちょうどいい。そして何より、ワイヤーアクションが!

エヴァンゲリオンて原作読んでないんですが、人型戦闘ロボットを少年少女が操縦するのね。敵と戦うために。
ワイヤーで吊られた少年少女たちが宙を舞い、ロボットを操縦するアクションを繰り広げるのですが、あれ、私なら三秒吊られるだけでもギブアップだと思う(笑)。筋力がないと、ワイヤーに振られて演技するどころではない。皆さん素晴らしいです。プロです。

窪田くんは少年少女を導く「先生」の役ですが、「かつての少年」シーンもあるので、両方の演じ分けが上手い。
声の出し方、佇まいや身のこなしに存在感があって、「風の又三郎」時の「無垢なるもの」からの進化を感じました。
そしてダンスもサスガー!なんす。
前から「窪田正孝はダンサーなんすから!」と心で叫んでいた私ですが、ノイマイヤー的振り付けはとても彼にマッチしてました。内面の苦悩や葛藤を具現化する動き。
技術的にどうなのかはわかりませんが、優れたダンサーの踊りをたくさん見てきた私でも、魂を揺さぶられるものでありました。
やはり、手足が長く頭小さく肩幅広い、という欧米人的体型も相乗効果なんか知らんけど、彼は「瞬時の動き」に時々、天才的な冴えを見せるんです。だから元々、「演技の運動神経」の才があるのだと思います。

ヒロインの石橋静河さんも、バレエをやってるんだろうな~と思わせる美しいアラベスク。凛とした佇まいが素敵でした。
仲間由紀恵の旦那さん、田中の哲ちゃんも、立ってるだけで「頑健な司令官」て感じで、少年少女たちの無邪気さとの対比がくっきり。
メインポスターのデザインが黒と白なのは、大人と子供、汚れたものと清らかなもの、の対比を意味してるのかな?

原作を知らない私は、ストーリーの余白部分を想像で補わねばならず、目も脳も大変忙しい状態になってしまいました。
でもそんなこんなも、クライマックスの窪田くんの「ひとりシルク・ド・ソレイユ」シーンで、全て持っていかれてしまった。凄すぎる。
あれを見るためだけに、新幹線に乗りチケットを買う価値は十二分にあります(笑)。

終幕には彼の、彫刻のように美しい上腕二頭筋も拝めますので、私は来月再び大阪で堪能したく思います。

いやしかし、「筋肉は一夜にしてならず」やね。
日々のコツコツ鍛錬でしか、筋力はゲット出来ない!
つくづくと実感した日でありました(エヴァンゲリオン関係ない)★

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