バイオの故里から

バイオ塾主宰・Dr.Kawanoの日々、収集している情報(DB原稿)をバイオ塾メンバー向けて公開しています。

ライ菌の体外培養法

2016年04月28日 | 菌類 細菌
出願人: 学校法人北里研究所
発明者: 増澤 幹男, 増澤 真実子

出願 JP2008065655 (2008/09/01) 公開 WO2009028705 (2009/03/05)

【要約】低増殖性でかつ低温耐性を有する細胞株の樹立方法を確立し、ライ菌の簡便で長期的なin vitro培養法を提供することを目的とする。SCID(重症複合型免疫不全症)マウス皮下可植性ヒト血管肉腫より得た腫瘍細胞をマウス血管肉腫細胞株ISOS-1培養上清含有培地で培養し、トリプシン-EDTA処理によって剥離しない細胞を選択し、得られた細胞株を前記ISOS-1培養上清の培地中添加量を低減しながら継代培養することを特徴とする低温耐性(超)低増殖性細胞株の樹立方法、この方法により得られる細胞株、及びこれを用いたライ菌の培養方法。
http://kantan.nexp.jp/%E7%89%B9%E8%A8%B1/s2009028705/

可逆的に増殖可能なインスリン発現ヒト膵島細胞株およびその用途

2016年04月28日 | 細胞と再生医療
出願人: 田中 紀章, 小林 直哉, クラレメディカル株式会社
発明者: 田中 紀章, 小林 直哉, 成島 道樹, 田中 斎仁

出願 JP2003014243 (2003/11/10) 公開 WO2005045026 (2005/05/19)

【要約】本発明は、それぞれ一対のLoxP配列に挟まれたhTERT遺伝子およびSV40T遺伝子を含有する可逆性不死化ヒト膵島細胞株であって、インスリン産生能を有し、かつ該hTERT遺伝子およびSV40T遺伝子を除去したのちにインスリンの発現が増強されることを特徴とする可逆性不死化ヒト膵島細胞株、特にはNAKT-13(寄託機関 独立行政法人産業技術総合研究所 特許生物寄託センター、あて名 日本国茨城県つくば市東1丁目1番地1 中央第6(郵便番号305-8566)、寄託日 平成15年9月4日、受託番号FERM BP-08461)またはそれらの継代株、該可逆性不死化ヒト膵島細胞株またはその継代株からhTERT遺伝子およびSV40T遺伝子を除去することにより得られるヒト膵島細胞、ならびにそれらの細胞の用途に関する。本発明の可逆性不死化ヒト膵臓細胞株を用いることにより、需要に見合った数のインスリン産生細胞を容易に確保することができる。
http://kantan.nexp.jp/%E7%89%B9%E8%A8%B1/s2005045026/





「抗がん剤の是非」を巡る論争は、不毛である

2016年04月28日 | 癌 ガン がん 腫瘍

東洋経済オンライン 4月26日(火)9時0分配信

がんが日本人の死因の第1位となって久しい。家族ぐるみで考えれば、この病気と無縁なままで済む人はまず、いないだろう。だが、その割には、うまく付き合えている人は少ないのではなかろうか。そこで、腫瘍内科の第一人者として、数多くのがん患者に接してきた、虎の門病院臨床腫瘍科の高野利実部長に、3回にわたって問題の本質を語ってもらう。
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20160426-00115396-toyo-soci&pos=3

米国で蔓延する「オピオイド系鎮痛剤の中毒」

2016年04月28日 | 医療 医薬 健康

WIRED.jp 4月26日(火)7時31分配信

米国では、慢性痛の治療に使われるオピオイド系の鎮痛剤が乱用されており、中毒状態になっている者は190万人。死亡者は1999年から2014年までで16万5,000人に上るとされる。

オピオイド系と呼ばれる鎮痛剤には驚くほどの常習性がある。米国では鎮痛剤の使用および乱用が蔓延状態であり、米国政府の試算によれば、2013年にはおよそ190万人の米国人がこうした鎮痛剤の依存症だったという。そこでアメリカ疾病予防管理センター(CDC)は2016年3月中旬、医師が鎮痛剤の処方を管理するための新しいガイドライン(PDF)を公開した。
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20160426-00010001-wired-int&pos=4

高額な薬の「費用対効果」査定へ…試験導入

2016年04月28日 | ビジネス 政策


 厚生労働省は今年度から、保険適用する医薬品や医療機器の価格算定方法に、価格と効果が見合っているかを厳しく査定する「費用対効果」の視点を導入する。

 27日に開かれた厚労相の諮問機関・中央社会保険医療協議会(中医協)でまず、医薬品7品目、医療機器5品目が試験導入の対象に決まった。年間40兆円と膨れあがった医療費を抑制するのが目的だ。読売新聞 2016年4月27日

ビタミン B1 による生体防御メカニズムを発見

2016年04月28日 | 健康・栄養機能性成分
日本の研究> 2015年9月25日の記事 > プレスリリース

科学技術振興機構 東京大学 医薬基盤・健康・栄養研究所
ビタミン B1 による生体防御メカニズムを発見

國澤 純・清野 宏

 ビタミン B1 はエネルギー代謝に関わる必須栄養素として知られており、その欠乏により神経障害を伴う脚気などを引き起こすことが知られています。今回、研究グループは腸管での生体防御に関わる IgA 抗体に着目した研究を行い、腸管において IgA 抗体を産生する細胞へと分化する過程においてエネルギー代謝経路が変化し、その結果としてビタミン B1 への依存性が変わることを発見しました。さらにビタミン B1 欠乏によるエネルギー代謝不全により、経口ワクチンに対する IgA 抗体を介した免疫応答が低下することも明らかにしました。これらの結果は、腸管での IgA 抗体の産生とワクチンという観点からビタミン B1 の新しい機能について明らかにしたものであり、食・栄養を介した免疫制御と生体防御との関係を分子・細胞・個体レベルで解明した研究成果と言えます。さらにはこれらの知見を応用することで、新たなワクチンや機能性食品、免疫創薬の開発へとつながるものと期待されます。
https://research-er.jp/articles/view/38741

がん幹細胞を狙い撃ちするナノテク抗がん剤の開発に成功

2016年04月28日 | 医療 医薬 健康
日本の研究> 2016年4月27日の記事 > プレスリリース

東京大学 科学技術振興機構

がん幹細胞を狙い撃ちするナノテク抗がん剤の開発に成功 ~アスベスト被爆が原因となる難治がん(悪性中皮腫)に対する奏功を確認~

 この新規ナノ治療薬は、スタウロスポリンをエピルビシンミセルに内包させることによって開発されました。スタウロスポリンは、大村智先生(2015 年ノーベル生理学・医学賞受賞)が1976 年に放線菌から単離した抗生物質です。この研究において悪性中皮腫のがん幹細胞に高い効果があることを発見しました。さらにスタウロスポリンを認可抗癌剤であるエピルビシンを封入したミセルに同時封入することによって、スタウロスポリンおよびエピルビシンの2剤をがんへ効果的に送り込み、その効果を飛躍的に高め、副作用を抑えることが可能になりました。

 このナノ治療薬を悪性中皮腫が胸腔内に播種したモデルマウスに経静脈投与したところ、がん細胞のみならずがん幹細胞を殺傷することを示し、休薬後もがんの再発は9ヶ月以上起こりませんでした。
https://research-er.jp/articles/view/46015

ヒトの全タンパク質分子ネットワークの解明を可能にする新技術を開発

2016年04月28日 | からだと遺伝子
日本の研究> 2016年4月27日の記事 > プレスリリース
東京大学

関連研究者:谷内江 望 東京大学先端科学技術研究センター合成生物学分野 准教授
細胞内のタンパク質分子ネットワークを大規模かつ高速に一斉同定できる「BFG-Y2H 法」を開発した。
細胞に加えられた複数の改変毎に「DNA バーコード」を付加、連結して DNA シークエンサーで高速に解析できる「バーコード・フュージョン法」を開発し、タンパク質分子ネットワーク同定に応用した。
本手法によって薬剤や外部因子が細胞内システム構造全体に与える影響を高速に評価する応用研究につながることが期待される。
https://research-er.jp/articles/view/46013