バイオの故里から

バイオ塾主宰・Dr.Kawanoの日々、収集している情報(DB原稿)をバイオ塾メンバー向けて公開しています。

へその緒幹細胞で治療薬開発…16年度にも治験

2016年01月28日 | 細胞と再生医療

 東京大学医科学研究所の研究グループは、へその緒(さい帯)に多く含まれる幹細胞を利用した治療薬の開発に乗り出す。

 細胞のもとになる幹細胞は、炎症を抑えたり組織を修復したりする働きもある。まずは血液がんの治療で重い合併症を発症した患者で、国の承認を得て、2016年度にも安全性や有効性を確かめる臨床試験(治験)を始め、20年頃に製品化したい考えだ。研究グループの長村登紀子准教授によると、さい帯の幹細胞を使った薬の開発は国内で初めて。読売新聞(web版) 2016年01月27日

長年の謎:アミノ酸シスチンを取り込む輸送タンパク質を発見

2016年01月28日 | 医療 医薬 健康

大阪大学
長年の謎:アミノ酸シスチンを取り込む輸送タンパク質を発見 シスチン尿症の新たな治療法開発に道


大阪大学大学院医学系研究科薬理学講座(生体システム薬理学)の永森收志准教授、金井好克教授らは、スペインIRB Barcelona、東京医科歯科大学との共同研究により、アミノ酸シスチンを尿から再吸収する輸送タンパク質(トランスポーター)がAGT1であることを明らかにしました。さらに、このAGT1は、重篤な腎機能障害に陥る疾患シスチン尿症の原因となるタンパク質rBAT※5 と結合する未知の因子の正体であり、AGT1の変異がシスチン尿症の一因になる可能性を示しました。シスチン尿症は、全世界では7000人に一人、日本では1-2万人に一人の割合で見られる疾患ですが、根治的な治療法が確立していません。

本研究成果により、シスチン吸収機能の全体像がはじめて明らかになり、加えてシスチン尿症の新たな治療法の開発が期待されます。日本の研究 2016年1月28日 > プレスリリースプレスリリース

口腔がん撲滅へ歯科医連携 検診システム化、医療費削減に一役

2016年01月28日 | 癌 ガン がん 腫瘍

 先進国で唯一、患者数が増え続け、死亡率も46%に達する口腔(こうくう)がんの撲滅を目指す歯科医院のネットワークが誕生する。産学一体で撲滅に取り組む「お口の健診」(東京都新宿区)が29日に本格始動、口腔内検診による早期発見に関心を示す医院に参加を呼びかけ、6月から検診システムを稼働させる。死亡者が増えているのは、早期発見につながる個別検診の受診率が約2%と低いため。特定検診が約50%まで高まると、医療費を年約10兆円(4分の1)削減できるとの試算もあり、健康経営に熱心な企業を中心に検診を受けるよう呼びかけていく。産経新聞 SankeiBiz.,2016.1.28