バイオの故里から

バイオ塾主宰・Dr.Kawanoの日々、収集している情報(DB原稿)をバイオ塾メンバー向けて公開しています。

染色体の高次構造を介した遺伝子の発現制御とその破綻に起因する発生の異常および疾患

2015年02月09日 | 医療 医薬 健康

武藤 彰彦
(広島大学大学院理学研究科 生物科学専攻発生生物学研究室)

領域融合レビュー, 4, e002 (2015) DOI: 10.7875/leading.author.4.e002
Akihiko Muto: Gene regulation mediated by higher-order chromosome structure and its implications for the pathogenesis of human diseases.
ライフサイエンス 領域融合レビュー 2015年1月14日

季節性インフルエンザ(A型B型)を発症早期に検出可能な高感度イムノクロマト

2015年02月09日 | 医療 医薬 健康
東京都医学総合研究所 北海道大学
季節性インフルエンザ(A型B型)を発症早期に検出可能な高感度イムノクロマト
~米国専門誌「PLOS ONE (プロスワン)」に発表~

 東京都インフルエンザ特別研究として、(公財)東京都医学総合研究所・芝崎 太 参事研究員らは、従来の方法と比較し、季節性インフルエンザA型およびB型ウイルスを同時にしかも簡易・高感度で検出できる2種類のイムノクロマトの開発に成功しました。

東京都医学総合研究所 北海道大学
日本の研究 > 2015年2月6日の記事 > プレスリリース

リジン脱メチル化酵素LSD1が肝細胞がんのエネルギー代謝を変換する

2015年02月09日 | 癌 ガン がん 腫瘍
国立がん研究センター 科学技術振興機構 鹿児島大学 熊本大学
リジン脱メチル化酵素LSD1が肝細胞がんのエネルギー代謝を変換する
―がんの代謝特性と新しい治療法の解明―

中尾光善・日野信次朗・金井弥栄・尾島英知・有田和徳
チーム型研究 科学研究費助成事業

 熊本大学発生医学研究所(中尾光善所長)は、リジン脱メチル化酵素LSD1が肝細胞がんのエネルギー代謝を変換する仕組みを新たに解明しました。
日本の研究 > 2015年2月6日の記事 > プレスリリース

キーワード クロマチン間顆粒群 DNAメチル化酵素 遺伝子転写 遺伝子治療 エピゲノム

胃癌・大腸癌リスク予測マーカーの開発に成功

2015年02月09日 | 癌 ガン がん 腫瘍
札幌医科大学 エスアールエル
~胃癌・大腸癌リスク予測マーカーの開発に成功~胃癌や大腸癌等のリスク予測及び早期発見に用いることが可能な「miR34b/cのDNAメチル化解析技術」を実用化

鈴木拓
科学研究費助成事業 厚生労働省 次世代がん研究シーズ戦略的育成プログラム
札幌医科大学 医学部 分子生物学講座 - 2012年度(平成24年度)
研究分野 疾病・障害対策研究分野 がんエピゲノム 内科系臨床医学 腫瘍学
キーワード 癌幹細胞 エピゲノム 消化器癌 DNAメチル化 臨床応用

本研究成果の概要

本研究では、miR-34b/cという遺伝子のDNAメチル化異常が、癌の発生に関わっていることを明らかにしました。この遺伝子のメチル化異常は、発癌のかなり早い段階で発生するため、癌のバイオマーカーとして応用可能と考えられました。研究の結果、胃粘膜におけるmiR-34b/c遺伝子のメチル化異常と、多発胃癌発生との間に明らかな相関が見られたことから、今回多発胃癌のリスク予測検査法として実用化されました。
日本の研究> 2014年12月18日の記事 > プレスリリース

糖尿病治療に向けてヒトES/iPS細胞から移植用の膵細胞を効率よく作製する方法を開発

2015年02月09日 | 細胞と再生医療
糖尿病治療に向けてヒトES/iPS細胞から移植用の膵細胞を効率よく作製する方法を開発

 豊田太郎助教(京都大学CiRA増殖分化機構研究部門)、長船健二教授(京都大学CiRA増殖分化機構研究部門)らの研究グループは、ヒト多能性幹細胞(ES細胞およびiPS細胞)を膵臓の元となる膵芽(すいが)細胞へと高効率に作製する培養条件を確立し、さらに作製した細胞が移植後に血糖値に応じたインスリン分泌をする細胞へと成熟可能であることを示しました。この研究成果は2015年1月28日(英国時間)に「Stem Cell Research」にオンライン公開されました。
日本の研究 >>プレスリリース 掲載日:2015-02-09

キーワード ヒトiPS細胞 治療法 皮膚線維芽細胞 難治性疾患 遺伝子診断法

皮膚の細胞増殖シグナルは打ち上げ花火のように伝搬する

2015年02月09日 | 細胞と再生医療

皮膚の細胞増殖シグナルは打ち上げ花火のように伝搬する -表皮過形成性疾患の研究に新たな光-

 松田道行・医学研究科教授らの研究グループは、ニ光子顕微鏡を用いた皮膚の観察により、細胞増殖シグナルが打ち上げ花火のように同心円状に広がる現象を発見し、SPREAD(スプレッド)と命名しました。疣贅(イボ)や乾癬など皮膚の表皮細胞増殖が異常に亢進している疾患が多数あります。しかし、細胞増殖シグナルがどのように表皮細胞に伝わるかはわかっていませんでした。スプレッドの発見は表皮過形成を特徴とする皮膚疾患の病態解明に新たな光を当てるものです。日本の研究 2015年2月9日の記事 > プレスリリース 京都大学

キーワード 低分子量GTP結合蛋白質 FRETバイオセンサー 細胞老化 濃度依存性 FRETプローブ


皮膚の細胞増殖刺激は花火のように広がる

生体の中にも美しい花火があった。細胞増殖シグナルが打ち上げ花火のように広がっていく現象を、京都大学大学院医学研究科の大学院生の平塚徹(ひらつか とおる)さんと松田道行(まつだ みちゆき)教授らがマウスで見つけ、スプレッド(SPREAD)と名付けた。いぼや乾癬など表皮過形成が起きる皮膚疾患の解明や、細胞間の増殖シグナル伝搬の研究に手がかりを与える発見といえる。2月10日付の英オンライン科学誌イーライフに発表した。Science Portal.,2015年2月10日


CD27アゴニストを単独でまたは他の免疫調節剤と併用して用いる、ヒト免疫療法

2015年02月09日 | 抗体 免疫 抗原 
出願番号 : 特許出願2014-139567 出願日 : 2014年7月7日
公開番号 : 特許公開2014-221795 公開日 : 2014年11月27日
出願人 : ユニバーシティ・オブ・サザンプトン 発明者 : グレニー,マーティン・ジョン 外2名

【課題】癌、感染、炎症、アレルギーおよび自己免疫疾患などの治療の有効性を上げるための抗原特異的T細胞免疫応答を促進するための方法の提供。
【解決手段】アゴニスト性抗CD27抗体またはその抗原結合性断片を含む組成物。また該組成物に抗原もしくはアレルゲンを含有する組成物。少なくとも1つの以下の効果を示す:(i)Th1免疫を増進する;(ii)好ましくはCD8+ T細胞、ナイーブCd8 T細胞、CD8+エフェクター細胞、またはメモリー細胞、あるいはin vitroで拡大されて、そして次いでヒトに移植されたT細胞(遺伝子操作細胞を含む)である抗原特異的T細胞の増殖または生存を促進する;(iii)抗原特異的メモリーT細胞の生成を促進する;または(iv)抗原依存性方式で、T細胞の拡大を促進する医薬組成物。特許資料>>astamuse 2014