バイオの故里から

バイオ塾主宰・Dr.Kawanoの日々、収集している情報(DB原稿)をバイオ塾メンバー向けて公開しています。

脂肪の多い魚に乳がんリスク減の効果、調査報告

2013年07月02日 | 健康・栄養機能性成分
マグロやサケ、イワシといった脂肪分の多い魚を、週1~2回食べることによって、乳がんの発症リスクを減らすことができるとの調査報告書が、27日の英医学誌ブリティッシュ・メディカル・ジャーナル(British Medical Journal、BMJ)で発表された。

 中国を拠点にする調査チームは、米国、欧州、アジアの計80万人以上の健康状態を監視し、食生活を記録した26件の先行研究を分析した。AFP BB News.,2013年06月28日


再生医療、タイで臨床研究…阪大など市場開拓へ

2013年07月02日 | NEWSクリッピング
 目の角膜の病気を再生医療で治療する臨床研究を、大阪大の研究チームが今秋からタイで始める。
 武庫川女子大(兵庫県西宮市)のチームも、秋にも膝の軟骨欠損を治す臨床研究をタイで行う計画だ。日本の研究チームがアジアで再生医療の臨床研究を行うのは初めて。経済産業省所管の独立行政法人「新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)」が支援する。タイは医療ツーリズム先進国で、アジアの新興国の医療拠点であるため、再生医療関連製品の市場開拓や「日本式医療」の輸出につなげる狙いがある。
 西田幸二・大阪大教授(眼科)の研究チームは、薬の副作用や外傷で角膜の表面が濁り、視力が落ちた患者への治療を実施する。患者の口の粘膜から細胞を採り、シート状に培養して角膜に移植する。技術的には国内で実績を積んでおり、臨床研究では、両目の視力が著しく低下した患者20人のうち、ほぼ全員の視力が改善している。0・01以下から0・9になった人もいる。
 タイでの臨床研究は、今年9月から2014年度まで、バンコク市の大学病院で患者計4人に実施する。現地の医師らに細胞の採取や移植の技術を教える。提供元:読売新聞 sonet news.,2013年 07月02日

降圧剤問題、千葉大研究に不正操作なし…高血圧学会

2013年07月02日 | NEWSクリッピング
 日本高血圧学会は2日、製薬会社ノバルティスファーマの降圧薬バルサルタン(製品名ディオバン)を使って千葉大で行われた臨床試験のデータを検証した結果、「特段の不正な操作は見つかっていない」とする中間的な報告を公表した。

 この薬の臨床試験をめぐっては、同社の社員=退職=が研究チームにデータ解析などの担当者として参加しながら、社員の身分を明示せず論文に登場して問題となった。論文の信頼性にも疑問の声が上がり、試験を行った京都府立医大や東京慈恵医大、千葉大などが調査を始めている。

 今回、学会が検証したのは千葉大で平成14~21年に行われ、23年に同学会誌に結果発表された研究。中心となった小室一成教授(現・東京大教授)からデータ提供を受け、外部企業に依頼して再解析したが、結果は論文とほぼ同じ値だったという。産経新聞online 2013.7.2

【関連ニュース】降圧剤研究に製薬社員が身分隠し関与、データに問題も
 製薬会社ノバルティスファーマ(東京)が販売する降圧剤ディオバン(一般名バルサルタン)を使った臨床研究に同社の社員が身分を明示せずに加わっていたことが23日、分かった。同社は「意図的なデータ操作を示すものは判明していない」としているが、内部調査の結果を日本医学会などに報告した。データに問題があるとして撤回された論文が出ており、研究を実施した大学や学会は調査に乗り出した。産経新聞online 2013.5.23

:iPS臨床研究 期待し過ぎず着実に = 毎日新聞新聞社説

2013年07月02日 | 細胞と再生医療
 人工多能性幹細胞(iPS細胞)を使った世界初の臨床研究が国の審査委員会で承認された。対象となるのは、「加齢黄斑変性」と呼ばれる目の病気だ。

 網膜の中心部にある細胞が、加齢に伴って異常を起こし、視野がゆがんだり暗くなったりする。重い場合は失明することもある。臨床研究では、患者の皮膚細胞をiPS細胞に変え、ここから網膜の細胞シートを作り、移植する。

 iPS細胞は、山中伸弥・京都大教授らが開発した日本発の特別な細胞である。これまで、先端医療の臨床研究は、海外で行われた後に日本に導入することがほとんどだった。それを思うと、日本で最初にチャレンジすることには意味がある。毎日新聞 2013年07月02日