新聞の一面、紙名の短冊(?)の下にここ連日田村正和さんのPOPが出ているので、『古畑任三郎ファイナル』再放送の宣伝かと思ったら、サッポロビールの新ジャンル“麦とホップ”新発売でした。
サッポロのこの分野では、昨年だいぶ空けさせてもらった“W‐DRY”が、今年は夏を待たずに製造打ち切りになったところ。各社新ジャンルの中でも、商標通りドライさが前面に出ていて好きだったんですけど。在庫処分安売りしてるドラッグストアでも探すか。
とりあえず“麦とホップ”、昨日6月4日発売日とのことなので、昨夜コンビニに寄って、発売日記念に1本。て言うか1缶。それにしても、アイディア案出し疲れて放り投げたみたいなこの商品名、ある意味すごいな。
お味は……うーん、やっぱりちょっとリキュール風の甘味が勝ち過ぎかな。発泡具合にとかく“絵ヅラ合わせ”みたいな素っ気なさがつきまとう新ジャンルの中では、しっかり肌理細かい気泡ができるほうだと思います。したがってクチあたり、喉越しもまずまず。
でも、やっぱり呑み込んだ後の後味の甘みが、“目盛りひとつ分”ぐらい余計。昨年夏に試してみたキリン“良質素材”に似ているかも。
田村正和さんをイメキャラに起用した時点で、“苦みより甘み”と試飲せずして結論出てたかもしれませんね。
昨年のサッポロ“うまい生”ホンジャマカ石塚、“ドラフトワン”阿部寛さん。
アサヒは“極旨”香取慎吾さん、“新生3”福沢朗アナ、“あじわい”ネプ原田泰造さん、“ぐびなま”小西真奈美さん。
キリンは“スパークリングホップ”ウエンツ瑛士さん、“のどごし生”DonDokoDon山口智充さん、“良質素材”は鈴木京香さん松山ケンイチさん………こうして見ると意外と、“CMイメージキャラのイメージ通り”の味と思って、かなり間違いないような気がします。
くどい人がやってるとくどいし、甘い人がやってると甘い。線の細い人がやってると味も細く、中途半端な人がやってると中途半端。
とりあえず、月河の場合「お笑いの人がCMやってる新ジャンルは好みではない」と3年目(か?)にして結論が出ました。
ホンジャマ石ちゃんの名前が出たついでみたいになりましたが、先般のウガンダさん55歳急性呼吸不全死の報で、いわゆるデブキャラ、デブタレの人たちはだいぶCMやグルメ番組の引き合いが減ったのではないでしょうか。食べ物系だけでなく、万事ヘルシー、安全志向の風潮でもあるし。ネット上で「ウガンダ・トラさん死す」の1行情報を見たとき、どっかの動物園で飼育されていた、かの国大統領から贈呈された虎かと思いました。でなきゃ『ゴルゴ13』の宿敵とか。“本名・佐藤信一郎さん”で二度びっくり。
巨漢の人がぜんぶ生活習慣病か予備軍というわけではないでしょうけど、病院の内科、特に循環器科や代謝科の待合室ではああいう体型・顔貌・肌色の人を大量に見かけるので、やはり因果関係は明白でしょう。“キャラ”が芸能人の商売道具だとすれば、まさに命を削って芸能活動を続け、芸能人たり続けておられたんだなと思います。最近は大食い番組でさえ「大食いは健康であれ」を冒頭に謳うようになり、食べても細いギャル曽根さんタイプが人気。肥満・巨体が豊饒と活力の象徴だった時代の、ウガンダさんは最後の(長すぎた)生き残りだったのかも。ご冥福をお祈りします。
『花衣夢衣』第49話。兄嫁・澪(吉田真由子さん)との恋成就と引き換えに体調を崩す祐輔(溝呂木賢さん)。そりゃそうだろう。心臓ポンコツ。こっちも命削ってますな。
唐突ですが、アフリカ西北部など内戦やら食糧難で幼児が腹膨らまして累々と餓死してるような地域に、後先考えずキャンプ作って収容して援助食糧投入して当面の餓死危機を回避したら、間髪入れず次に来るのは“人口爆発”だそうです。続いて性感染症爆発。つまり今日中に死ぬか何時間後に死ぬかという状況が一服すると、人間はいっせいに子作り行為を始めるらしい。だから、今日も明日も10年後もアナタもワタシも生きている可能性が限りなく高く、“逆宝くじ”に当たるくらいの確率で天災死か通り魔犯罪に巻き込まれる程度しか命を失う危険のない、平和で充足した環境の先進国は軒並み低出生率です。
最近「誰でもいいから人を殺してみたかった」との動機で行きずりの人命を奪うような犯罪が立て続けに報じられ嘆かれていますが、“命の尊さが軽くなったこと”と“少子化とその対策の声高な喧伝”は、甚だまずいことに、いいバランスが取れてしまっているのかもしれません。いま死ぬ、ほら死ぬ、ドア一枚開ければ死ぬという状況や心理に、特に“平和と飽食しか知らない”子作り子産み適齢期の人たちは餓えているんだと思う。
「安心して産み育てることのできる制度や環境を」「子供たち、子育て世代に優しい社会を」てな提唱が盛んに行われれば行われるほど、バランスをとるようにこの手の“命を粗末にすることだけが目的、ほかには何も望まない”犯罪や事象は増えて行くでしょう。
そんなこんなで、関係成立2ヶ月で澪「ウッ」とクチ押さえておめでた。産婦人科での検査では順調のようだけど、体調を崩す人、病人が同じ画面に2人出てくるのはちょっといただけない。嘘くさいし、絵ヅラが不快。お話の流れひとつに対し、病める人は1人でいい。お約束の「ウッ」は祐輔のいない空間でやったほうが切実感があったのでは。
「デパートは人が多くて疲れるわ」とヘロヘロご帰館のところへ祐輔寝込むの報告を受けた女将(田岡美也子さん)までが血圧急上昇、脳梗塞かなんかでバタッといっちゃうんじゃないかと心配しました。設定昭和41年。地方在住で、子供だったけど、確かに高度経済成長期のデパートはいつ行っても混んでて、冬なお暑かったなぁ。