イエローフローライトを探して

何度も言うけど、
本当にブログなんかはじめるつもりじゃなかった。

書くのは私だ

2008-06-08 00:04:34 | スポーツ

競泳・ジャパンオープンでの北島康介選手、あのTシャツちょっとカッコよかったですね。

I am the swimmer  泳ぐのは俺だ 是在我遊泳

ちょっと和訳⇔英訳のニュアンスが違うような気もするけど。“オレが噂の泳ぎ手だよ”みたいに取られませんかね英文。北京五輪を想定して中国語訳も“併列”な辺り国際大会慣れしている北島選手らしく抜かりないですが、こちらは良い訳なんだかヘタな訳なんだか、さっぱりわからない。なんとなくデカルトっぽいですな。「我思う、故に我在り」コギト エルゴ スム…だいぶ違うか。

北島さんを初めとする日本、いや全世界の水泳選手が「競っているのは水着の性能ではなく、自分らの能力と鍛錬の成果なんだよ」「いちばん自分が競技しやすい水着はどれか厳選しようと真剣になっている、この妥協を許さぬ必死な姿勢も含めて競泳選手なんだよ、そこを見てくれ」と訴えたい。並み以下の選手じゃ説得力が薄いだろうと、北島選手は栄えある金メダリストの誇りをかけてアピールしたつもりなんでしょうね。

いいじゃないですか。英⇔和の微妙な表現力のワキ甘さ、かつて“飛ぶ”前の俳優・窪塚洋介さんを思い出させる、方法論面の香ばしさも含めて、ワールドクラス・アスリートの意気地を見る思いです。かなり勝負あったらしいSPEEDOのレーザー・レーサーでも、何でも着て、なんなら何も着ないで(無理か)、とにかく獲ってくれ金メダル。上ってくれ表彰台。掲げてくれ日の丸。

北島選手と言えばすっかり周知になりましたがご実家が西日暮里のお肉屋さん。当地でも百貨店の東京名店祭りなんかではメンチカツだかコロッケだかが買えます。アテネ五輪後の物産展では長蛇の列だった記憶が。たぶん秋頃、いせ辰の江戸千代紙カレンダー来年版が出品される頃の物産展にも来ると思うので、行って今度は買って、実食といくか。北京でも金メダルだとまた長蛇かな。

しかし、北島選手のTシャツアピールよりも、笑えてかつインパクトあったのはかつてのフジヤマのトビウオ古橋広之進・水連名誉会長のコメントでしたな。

昔はみんなフンドシをして泳いでいたんだよ。水着水着って騒ぎ過ぎじゃないか。水着ぐらいでそんなに(記録が)変わるかな」(7日付け日本経済新聞朝刊より)

…うはははは。そうだよ。野郎まで膝まですっぽり水着で覆って競泳なんて、軟弱だっつうの。肉なんか食うな。日本人なら米に煮干だよ。そうは言ってないか。いっそ日本人もアメリカ人もオーストラリア人もオランダ人も、国際競泳は全員フンドシ一丁ってルールにしちゃえばいいんだ。アシックス、デサント、SPEEDO社、各社競ってフンドシ。ナイキのスラッシュ入りとか。世界を席捲するね。楽しみだ。

先日は75歳でエベレスト登頂“世界最強の後期高齢者”三浦雄一郎さんが帰国されましたね。稀にだけどご近所にも居る、風邪ひとつひいたことがない“矍鑠(かくしゃく)お爺さん”ではなく、しっかり加齢によるトラブル、体力・運動能力の衰えも経験されて、二度にわたる心臓手術を克服、リハビリから鍛え直しての最高峰征服というところがすごい。北島選手とはちょっと違った意味で、“アスリートをもって任じ、そう呼ばれる者の誇り”を感じます。

低気圧低酸素の登攀に耐えるべく重装備のカートをみずから押しての成田到着に、小学校の先生がよく言っていた「家に帰るまでが遠足だ!」の言を思い出しました。帰国するまでが世界最高峰登頂だ。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする