『炎神戦隊ゴーオンジャー』の蛮機獣は、出動する前全員「かしこまり~」って言うのがわかりやすく、かつあんまり礼儀“正しく”はない感じが出てていいですね。軽く流行語になんないかな。
ここまでに登場した蛮機くんたち、造形と声優さんたちのグッジョブもあってみんなナイスキャラだった。特にGP‐1ショウキャク(焼却)蛮機「いっいきなり、お通じが…」はキュートでした。実家に大腸癌でヤバくなったのがひとりいますが、そうか、ショウキャク蛮機の害悪武器=煤煙は“お通じ”だったのか。
GP‐8(4月6日放送)は錆びちゃったスピードルが必死に走輔(古原靖久さん)を追いかけて車道で轢かれそうになる場面が良かったですね。錆びはカラダ=炎神キャストの“病気”。
青バスオン、黄ベアールVの錆びが、蓮(片岡信和さん)早輝(逢沢りなさん)が一生懸命手で磨くこと以外に、“人間しかできない何か”でそれこそ魔法のように…ってくだりがあるともっと深みが出たような気もしますが、そうなると走輔&スピードルの赤コンビとの関係性と差ができちゃうから、これでオッケーなのかな。
かつて走輔が所属していたレーシングチーム監督としてウルトラマンレオ・真夏竜さん、ナチュラルロマンスグレー姿で久々の再会。ウルトラ史上初・主役かつ主題歌挿入歌をすべて歌った美声も健在。70年代ヒーロー大好きの大きなお友達には感動の回でしたな。
ゴーオンジャーになる前の走輔のボスが、ガイアークサーキット襲撃事件以後走輔を「死んだのか…」と思っていたということは、送迎バス運転手時代の蓮のバス会社社長とか、早輝のサーキット物販係時代の先輩お局さま、あるいは軍平(海老澤健次さん)の刑事時代のデカ長さんなどとの“生きてたのか再会篇”が今後あってもいいわけですよね。
『花衣夢衣』は7話・8話まで来ました。演出がかなり高密度なわりに登場レギュラー人物が少なすぎて物語世界の狭さがなあ…と思っていた矢先、澪(尾崎由衣さん)が女給志願するゆかり(西慶子さん)の職場=曖昧バーのママとして、『仮面ライダー響鬼』の明日夢ママ水木薫さん、往年の緑魔子さん風狸御殿メイクで登場。「あんまり遅くなると明日夢くんが心配するよ?タクシー運ちゃんのほうが良くね?」と思ってしまうのは、やはり腐っても(腐ったのかい!)ライダーシリーズ、まる1年にわたって洗脳(洗脳かい!)してく力でしょうな。
今後大きな意味を持ってくる加賀友禅との接点が、真帆(尾崎亜衣さん)の職場オブライエン家息子に披露した“絵心”以外なかなか出て来ないのが心配でしたが、8話の“ふたり成人式”で和服姿を揃って初披露。馬子にも衣装じゃないですが、肌の色白じゃなさをカバーする蒲公英イエロー地で、結構、イケてましたよ。古めのお顔立ちにはブラウススカートの洋装より、むしろ和服がぴったし。強め濃いめの色じゃ初々しさがなくなるから淡いめのトーンでまとめなきゃいけないところ、同じ黄系でも白みの多いクリーム系や、白地やスイートピンクや鴇(とき)色、若草色、水浅黄色などでは肌の地黒さが目立ってしょうがないですからね。
…ちょっと意地の良くない書き方になりましたが、ヒロインさんたちがなるべくキレイにTVに映ることを、リピート視聴者としても心から望んでますよ、って所でひとつ。