イエローフローライトを探して

何度も言うけど、
本当にブログなんかはじめるつもりじゃなかった。

表参道軟派ストリート

2008-04-21 00:23:57 | テレビ番組

先週17日の午後、滅多にないことに在宅の高齢家族から、携帯にメッセージがありました。

「いま市内南方にいるか?(←出かける前そう言って家を出てきた)」。何事かと思って折り返しすると、「○☆局(←テレビ朝日系ローカル。市内南地区の駅付近にあり)の近くにいたら足を伸ばしてみよ」何で?何か事件?人質立てこもりとか?もちろん月河の携帯はぷりコールで、ワンセグもネットも見られません。

『相棒』劇場版の宣伝で、右京さん(水谷豊さん)と亀ちゃん(寺脇康文さん)が夕方の情報番組にスタジオ生出演するといまTVで告知してる。いま○☆局の玄関とかに行けばナマ局入りが見られるかも」

……どんだけテレビっ子だ高齢家族。市内南方って言っても、ウチの市内は南がさらに東西南北あるってぐらい広いのよ。クルマじゃないから言われて即移動できないし、荷物も現金も預かってるし、そもそも遊びで出かけてるわけじゃないし。

それにしてもリタイア後の高齢家族世代で、『相棒』の支持率は驚異的ですね。ウチのなんかは、放送期間中、同年代の高齢お友達と長電話の半分は『相棒』の話題だった気がする。

わかりやすくてテンポよくおもしろくて、演技のうまいユニークな俳優さんが出て、1話見逃しても脱落しない実写TVドラマが見たい、でも『水戸黄門』『京都迷宮案内』ほどは緩くないのがいい、っていうニーズに、ちょうどいい受け皿みたい。

30年前なら『太陽にほえろ!』、25年前なら『西部警察』『特捜最前線』のポジションでしょうかね。

水谷豊さんと言えば何と言っても『傷だらけの天使』でショーケン弟分、寺脇康文さんと言えば『ジェラシー』で黒木瞳さんのサイコDV 夫か、いっそ『オレたちのオーレ!』ぐらいが主要イメージな非高齢組にはちょっと意外なものがあります。

夜、帰宅してから聴取したところでは、確かに告知通りの情報番組に水谷さんと寺脇さん、劇場版監督の何タラ言う人(←月河が調べて和泉聖治さんと判明)が出て、情報番組の女子アナキャスターなどは緊張と感動で噛んだり泣きそうになったりしてたそうですが、「何時間も前から告知して、新聞ラテ欄にも載せて大騒ぎして、番組冒頭から引っ張って引っ張って、右京さんと亀ちゃん映ってたの正味5だった」とのこと。「時計見て測ってたから間違いない。5分ポッキリ」…測ってたのかい!それは、右京さんと亀ちゃん、もとい水谷さんと寺脇さんが悪いのではなく、○☆局情報番組の仕切りが悪いんでしょうよ。

高齢家族の話では、水谷さんはいつものスーツにオールバック、寺脇さんもいつものエンブレムつきブルゾンで、ちゃんと“杉下右京”と“亀山薫”を“演じて”くれつつ映画についての一問一答に応じてくれていたとのこと。水谷さんはキャラ設定下のインタヴューに慣れてなかったのか(あの世代の役者さんでは慣れてる人も少ないと思いますが)終始若干キョドり気味だったけど、寺脇さんはカメラ目線で滅法愛想がよかったそうです。正味5分のケチ出演も、役者さんへの好感度は落ちなかった様子。

劇場版、51日公開らしい。「観に行きますか?」チケット予約とかするっつったらウチじゃ月河しか担当いないじゃんよ面倒くせえな、と思いきや高齢家族「しんどい」。

DVDレンタルに出たら借りてくるように」とのお達し。あーよかった。でも『踊る大捜査線』『ショムニ』『ケイゾク』などTVで当たれば劇場版”って商法、もう飽きられ街道行き止まりだろうに。

 ゴールデンのドラマはどうでもいい月河の目下の関心は『花衣夢衣』

15話まで見ていて改めて思うのは、“写真の時代じゃなかったんだなあ”ということ。

15話中、“写真”というものが登場したのは、将士(眞島秀和さん)に母(田岡美也子さん)が見せた釣書つきの深窓令嬢お見合い候補、あとは双子父・圭二郎(長谷川初範さん)の遺影のみ。東京と金沢、互いに案じあいながら離れて暮らす真帆(尾崎亜衣さん)と澪(尾崎由衣さん)も、一緒に写った写真を大事にしまってはいない。真帆が父の遺作となった姉妹の晴れ着肖像を持っているだけ。

昭和28年。人生よっぽどのことがなければ、顔のわかる写真なんか撮らなかったし、持たなかったし、人にも見せなかったんだなぁ。

真帆(尾崎亜衣さん)が初恋の相手を澪(尾崎由衣さん)に、あるいは将士母が息子を澪に、同じく「私が気に入った娘さん」を息子・将士に、将士が病弱の弟・祐輔(『仮面ライダー555』西洋洗濯舗溝呂木賢さん)に、「どんな人?」と疑問が発せられて「こんな人」と写真が提示されることはない。現時点で見せられれば、見ておけば、事態の進展も収束ももっと簡単かつ迅速なのに。

双子姉妹と将士ら関係者がこれからはまる地獄は、ひとことで言えば“事前に写真がない”ことがもたらす悲劇とも言える。

2008年のいま、「どんな人?」の問いあらば、もれなく写真がついてくる。ちょっとした上半身写真ぐらい、撮るツールは誰もが持っているし、そこらじゅうにある。問いを予想しない局面ですらも、誰もが誰もの写真を撮る。

もちろん撮影機材の進歩、簡素化廉価化、大衆化が大きいのでしょうが、いつから日本人は“写真、なかんずく顔写真”こんなに大好きになったんでしょうか。

さて本日は皐月賞。ジンカーズのどっちか似の川田将雅騎手キャプテントゥーレ逃げ切り勝ち。2着タケミカヅチ、ここへ来て社台の勝負服ワンツー。1番人気マイネルチャールズ3着、老雄ブライアンズタイムも08年さすがにここまでか。月河の贔屓フサイチアソート・フローテーションの甘系カフェオレ栗毛コンビはどこ行ったかな。

コメント
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