山形の過去、現在、未来

写真入りで山形の歴史、建物、風景を紹介し、併せて社会への提言も行う

おくりびと&むかえびと

2009-02-23 13:40:07 | イベント

 山形は今、映画とテレビで大いに沸きかえっている。
 映画については今日アカデミー賞の受賞が発表され、外国語映画(アメリカでは日本語は外国語)部門で山形県の庄内地方が主な舞台となった『おくりびと』が受賞した。
 テレビについてはNHK大河ドラマの『天地人』の視聴率がかなり高い。
 『天地人』の主人公・直江兼続は関ヶ原の戦いと同時期に大軍を率いて山形盆地になだれこんだ。この場面は今年の後半に登場するだろうが、その上杉の2万余の軍勢を迎撃するのが山形城主・最上義光である。
 本木雅弘さんが演じる納棺師が“おくりびと”ならば、意味合いはだいぶ違うが、最上義光は“むかえびと”ということになる。
 兼続は山形城の支城の長谷堂城を攻めあぐねている間に関ヶ原で西軍敗北の報を受けすばやく撤退作戦を始め、山形軍は激しく追撃したが、結果的に最上義光は直江兼続を葬ることなく領地の置賜盆地に送り返した。しかも義光は兼続の見事な撤退作戦ぶりを称賛さえしている。こうして最上義光はこの戦いで“むかえびと”と“おくりびと”の双方を演じたわけである。
 ちなみに、映画『おくりびと』の主要なロケ地となった庄内地方は直江の主君上杉景勝の領地であり、庄内からも多数の上杉軍が山形盆地に押し寄せている。
 まんず、今日はしぇがったの~。
  (↑庄内弁のつもり。※内陸人はあまり庄内弁には精通していない。)
◆写真説明 これらの写真はすべて2003年に歴史的建造物好きのグループで酒田を訪れた時のものである。 ①『おくりびと』の納棺師の営業所となった酒田の老舗料亭附属の洋館 6年前に既に送られる(解体の意味)べき雰囲気であったが、今や世界遺産的存在に ②③『おしん』の舞台ともなった山居倉庫 ④酒田の豪商鐙屋 ⑤旧白崎医院 ⑥本間美術館の庭園 “日本一”の大地主と言われた本間氏の庭園
  ↑ クリックにより画面拡大

※ 10月11日の記事(↓下記をクリック)をも是非ご覧ください。 
   http://blog.goo.ne.jp/rekishi-huukei/d/20081011
コメント (4)
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