山形の過去、現在、未来

写真入りで山形の歴史、建物、風景を紹介し、併せて社会への提言も行う

自転車利用者不在!?の自転車道論議(1)

2012-01-17 22:36:14 | 街づくり

  ↑ 写真1 ローカルニュース(NHK山形)の出だし

 今日のテレビ・ローカルニュースで山形市中心部で約三年前に始められた「自転車道社会実験」の今後について国土交通省は地元の3商店会に対して3つの案を提示したことが報じられた(写真1、2、3は当ブログ。写真4、5、6は下記姉妹ブログ)。

↑ 写真2 ホテル内での国土交通省(向かって右側)と商店会

 第1案は、現在のように片側に双方向の自転車道を設けるが、自転車道と車道との立体的区画のために縁石を連ねる。そして、図のように自転車道と歩道を狭めて荷捌き車両のスペースを設ける。
 第2案は、車道の左右部分にそれぞれ一方向の自転車道を設け、第二案と同様に縁石と荷捌き車両のスペースを食い込ませる。
 第3案は元通りの自転車道でなく車道の両脇に車道との立体的区画がない自転車レーンに戻すことである。

 以上の3案に対して沿道の各商店会はどれを選択するか決定して意向を国土交通省に伝えるのだという。
 従来の商店会の自転車道に対する反応であるが、特に某商店会は自転車道はクルマでの来街者に大いなる不便を与え、客足と売上の減退を招いた(ただし具体的な統計数値は不明。公表もしていないようだ。)ということで、自転車道の「即時撤廃!」を強硬に主張してきた。
 むろん、国土交通省としては地元商店会の意向を無視した形で自転車道について「社会実験」から本格的な施行へと移行することは憚られたからであろう、今日の商店会に対する3つの案の提示となったのであろう。
 しかし、自転車道の今後の在り方の決定について大きく抜けた点がある。
 それは肝心の自転車での来街者徒歩やバス等での来街者の意見を聴取する姿勢が見えないことである。
 また、地元の自治体、すなわち山形市役所(それこそ自転車道の間近)の意向も見い出せないないのも気にかかる。

なお「自転車利用者不在の自転車道論議(2)」および写真の4、5、6は下記姉妹ブログ(本日1月17日付け)によりご覧いただきたい。
http://blog.goo.ne.jp/ezoben-k  また、上記のブログでは2009年の11月から自転車道についてのシリーズを連載しているので併せてご覧いただきたい。。

↑ 写真3 3年前の11月に「自転車道社会実験」が始まった当初の様子
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